京都府警組対1課と東山署などは8日までに、入管難民法違反(不法就労あっせんなど)の疑いで、ベトナム国籍の日本語学校職員(37)=京都市伏見区=と人材派遣会社の元社長(37)=西京区=ら男3人を逮捕した。府警は日本語学校職員の男がブローカーとみている。
日本語学校職員の逮捕容疑は2018年12月~19年8月、通訳などの専門職を対象にした在留資格「技術・人文知識・国際業務」で入国した20~30代のベトナム人の男女2人を、資格で認められない単純労働をさせる目的で、同社にあっせんした疑い。残る2人の逮捕容疑は共謀して19年8月~今年5月、ベトナム人女性に西京区のクリーニング店で、アイロンがけなどの単純労働をさせた疑い。
府警によると、日本語学校職員は1人当たり約40~65万円のあっせん料を得ていた。伏見区の日本語学校に勤めながら、17年10月にベトナムで日本語学校を開設し、日本での就労を希望する生徒ら計15人を同社にあっせんしていた。容疑を一部否認しているという。