男女の格差が根深く残る日本では、結婚する際に、9割以上の女性が夫の姓に変えています。
私も結婚したときに夫の姓に変えましたが、職場での手続きから銀行、クレジットカード、運転免許証等さまざまな名義変更が大変でしたし、それまでの姓で生きてきた自分が社会からいなくなってしまうような喪失感がありました。姓が変わることで、公表したくないプライベートな結婚や離婚が他人に知られてしまうという側面もあります。姓は、人格の一部といえるほど個人にとって大切なもの。
結婚するときにどちらかの姓に変えることが強制される現在の制度ではなく、同じ姓にしたければしたらいいし、別々の姓でいたければそれでいい、というように「選べる」ことが大事だと思います。
価値観やライフスタイル、働き方、家族のあり方が多様化している今、性別に関係なく、対等なパートナーとして家事や育児で協力し合うカップルが増えています。
今年1月の朝日新聞の調査では、約7割が選択的夫婦別姓に賛成、50代以下の女性では8割以上が賛成しています。法律上、別々の姓のまま結婚できない国は、世界中で日本くらいです。
誰もが平等に尊重されて、自分らしく生きられる社会にしていくためにも、選択的夫婦別姓の実現は避けられません。一日も早い実現を求めるため、今回の署名を開始しました。