政府が方針転換「コロナ無症状者軽視」が招く危機

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 今年の秋から冬にかけて心配されているのが、新型コロナウイルスの「第3波」とインフルエンザのダブル流行だ。政府は、医療現場の逼迫を避けるため、「重症者治療」に注力する方針だ。

 先月28日に発表した新型コロナの「対策パッケージ」では「入院は重症者を優先」とし、その代わり、無症状、軽症者は宿泊・自宅療養を徹底させるという内容を盛り込んだ。まるで「無症状者は心配ない」と言わんばかりだが、無症状者を軽視して本当に大丈夫なのか。

 判明時に無症状でも、その後、発症し、死に至るケースもある。和歌山県が8月末までに判明した陽性者230人を分析したところ、陽性判明時に無症状だった52人のうち、62%に当たる32人が入院後、症状が出たという。重篤、死亡が各1人いた。和歌山県では無症状者も全員入院させている。

 直近でも無症状者の死亡が報告されている。

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