九州新幹線、全線運休 コンビニ3社4000店休業

台風10号
社会・くらし
2020/9/7 0:02 (2020/9/7 9:47更新)

山陽新幹線の広島―博多間の7日の運休などを知らせるJR広島駅の案内(6日夜)=共同

山陽新幹線の広島―博多間の7日の運休などを知らせるJR広島駅の案内(6日夜)=共同

台風10号の影響で7日は九州の交通機関がほぼ全面的に運休することが決まり、コンビニエンスストアも大規模休業に踏み切るなど、幅広い生活インフラに波及する。河川の氾濫などにより台風被害が拡大すれば、九州の経済活動に影響を及ぼす恐れがある。

JR九州は7日、九州新幹線と在来線の全列車を運休する。8日も始発から運転を見合わせるが、台風が通過後に線路の点検などをし、安全が確認され次第、運転を再開する。

JR各社によると、九州新幹線は6日、熊本―鹿児島中央間で正午ごろから、博多―熊本間で午後3時ごろから順次運休し、夕方ごろまでに運行を終えた。7日は山陽新幹線も広島―博多間で終日運転を取りやめる。

JR西日本は7日、台風10号の影響で山陽新幹線広島―博多間の運転を始発から終日、取りやめる。新大阪―広島間でも運行本数を減らした。約3万2800人への影響を見込む。

九州以外の在来線は、山口県内の全ての路線、広島県内の一部を除く路線で始発から運休する。JR以外でも九州や中国、四国の多くの鉄道事業者が7日の運休を明らかにした。

空の便にも影響が出る。日航全日空によると、6日は九州・沖縄のほか、中国・四国の発着便にも欠航が出た。7日も既に370便以上の欠航が決まった。高速道路は6日午後、九州自動車道や宮崎道、大分道などでも通行止めの区間があった。

コンビニエンスストアも、九州や四国などの店舗の大規模休業に踏み切っている。6日夕時点の集計で、セブン―イレブン・ジャパンが約2020店を休業するのをはじめ、ファミリーマートローソンの大手3社合計で4000店以上が休業対象となっている。

台風の接近に伴う強風で電線が切れるなどして、停電も発生した。九州電力によると、管内は7日午前6時現在、約47万5910戸で停電が続いた。中国電力の管内でも同日午前6時現在で約4万9230戸が停電した。停電が継続すれば、エアコンや扇風機が止まり、熱中症リスクが高まる恐れがある。

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