「宮澤(喜一)さんもうちの祖父も、国を良くしようという高い志を持って、命がけで政治をやってきた人たち。ノリでやれるほど甘い世界じゃないよね。」(DAIGOさん)

同じ時代を駆け抜けた戦友どうし

DAIGO エマちゃんのエピソードでは、“たまごっち”が有名。

宮澤 私の誕生日に、祖父と原宿のキデイランドにたまごっちを買いに行った話ですね! いま考えても、なぜ一緒に行ってくれたのか全然わからないんです。ふたりで買い物したのは、あれが最初で最後。しかも祖父の「たまごっちください」という声と、店員さんが「並んでくださーい!」と呼びかける声が周囲に聞こえて注目を浴びてしまって(笑)。それで祖父も、簡単には買えないらしいと悟ったんでしょうね。結局、違うものを買ってもらって帰ったんですけど。

DAIGO 当時は品薄で争奪戦だったもんね。

宮澤 政治以外のことに興味がなく、流行りにも疎い人でしたから。

DAIGO わかるなあ。うちのおじいちゃんも娯楽番組を見てた印象がまったくない。テレビは基本的にNHKのニュースとか。別荘にカラオケはあったものの、そんな生活だからレパートリーも1曲しかなくて。歌っているところは2回くらい見たかな。僕が全然知らない曲だった。もともと忙しい人だったけど、もしもいまおじいちゃんが総理大臣を務めていたら、新型コロナウイルスへの対処で寝る暇もなかったと思う。

宮澤 見えない敵と戦いながら経済を回すのは大変でしょうね。私も、祖父だったらどんなふうにしていただろうと考えていました。

DAIGO 誰も正解を知らないだけに難しいよね。政府の対応が正しかったかどうかが判明するのは、半年後、1年後だからね。でも日本は欧米と違って罰則もないのに、皆きちんと自粛をしていた。本当に素晴らしい国民性だと思う。

宮澤 とにかくいまは個の力が試される時ですね。何をすべきか、何が正しいのかを個々が考えて判断する。私は、日本人がここまで政治に物申しているのを初めて見たので驚きました。

DAIGO 僕らのライブや舞台といった仕事が復活するのはたぶん最後。まだワクチンはできていないし、ウイルスがゼロになるとも考えにくい。今後はウイルスとうまくつき合っていくしかないのかもしれないね。とはいえ、1月から今日までで新たにわかったこともたくさんある。そういうプラスの面も認めながら、前向きに過ごしていけたらいいなと思う。

宮澤 そうですね。みんなで力を合わせて。

DAIGO でも、祖父どうしが同じ時代を駆け抜けた戦友であるエマちゃんと、こうして仕事で会えるのはすごく嬉しいよね!

宮澤 私もです。もう身内感覚ですよね。(笑)

DAIGO 孫タレどうし、これからも頑張っていきましょう!