「祖父が西洋的なものに憧れていたことも影響しているのか、母はよく「うちはすごく変わってるから」と言っていました。」(宮澤さん)

祖母の意思を尊重したおじいちゃん

宮澤 ただ、わが家はDAIGOさんのところと違って、ものすごくドライというか、お正月だから親族が本家に集まるとかそういう感じではなかったんです。祖父が西洋的なものに憧れていたことも影響しているのか、母はよく「うちはすごく変わってるから」と言っていました。とにかく全員が仕事人間で、私にしても、結婚しなさいとか孫の顔が見たいとか言われたことは一度もないです。

DAIGO 家によって違うものだね。うちはよく集まる家族だったからなあ。

宮澤 祖母も「政治家の妻になった覚えはありません」という考えの人で。もちろん要所要所で手伝いはするものの、祖父の選挙活動にはあまり関わりたくないというスタンスでした。祖父母は当時では珍しい恋愛結婚で、日米学生会議に参加するためアメリカに向かう船の中で出会ったんです。祖母の父は英文学の教授、祖母も英語が堪能。祖母がファーストレディ的な務めをやりたがらなくても、祖父はその意思を尊重していたと聞いています。

DAIGO おばあちゃんをリスペクトしてたんだね。地盤は誰が継いでいらっしゃるの?

宮澤 母もおじも「絶対に政治はやりたくない」という人だったので、母のいとこが継いでいます。DAIGOさんのおばあさまはどんな方だったんですか?

DAIGO うちは、とにかくおじいちゃんの健康に気を使っていた印象があるなあ。おじいちゃん、造り酒屋の生まれでお酒が大好きだったんだよ。飲みすぎないように「もうダメですよ」っておばあちゃんが止めるんだけど、おじいちゃんはこっそり自分でお酒を温めてね。でも「チーン!」っていうレンジの音でバレるという。(笑)

宮澤 かわいい! そういえばDAIGOさんの家は、お年玉の額がすごかったとお聞きしました。

DAIGO お年玉エピソードといったら小渕(恵三・第84代総理大臣)さんだねえ。僕が中学生の時、祖父の家に小渕さんが来た際に5万円くれたの。おじいちゃんは1万円だった。それ以来、僕の中で小渕さんの支持率がめちゃくちゃ上がって大好きになった(笑)。でもいつもお客さんに会えるわけじゃないから、皆が思うほどお年玉は集まらなかった年もあったよ。