DAIGOさんと宮澤エマさん(撮影:本社写真部
第74代総理大臣、竹下登。同じく第78代、宮澤喜一。昭和から平成の日本を率いた首相を祖父に持つDAIGOさんと宮澤エマさん。政治家の家系に育ちながらも、芸能界に進むことを選んだおふたりには、共通点も多いようで……(構成=上田恵子 撮影=本社写真部 コーディネート=長谷川まさ子)

『ネプリーグ』の“孫タレ”枠で初共演

DAIGO エマちゃんと会うのは久しぶりだね! 初めて共演した番組は『ネプリーグ』で、総理の孫という“孫タレ”枠での出演だったよね。芸能界広しといえども、祖父が総理大臣という人はなかなかいないから。(笑)

宮澤 あれは、お芝居と歌がやりたくて芸能界に入った私が、タレントとして初めて出させていただいた番組でした。祖父の名前を出すことに迷いもありましたが、孫だったからこそあんな人気番組に出演できたんですもんね。いま振り返ると、なんて贅沢だったんだろうと思います。

DAIGO やっぱり最初は葛藤があるよね。僕もずっとロックバンド一筋でやってきて、家とは無関係のところで何かを成し遂げたいと思っていたから。でも、30歳を過ぎたころに周囲から「家族なんだから隠さなくてもいいんじゃない?」って言われたことで吹っ切れたんだよね。実際、オープンにしたらバラエティ番組からオファーが来るようになって、テレビに出ることで自分の音楽を知ってもらうことができた。本当におじいちゃんには感謝しかないよ。

宮澤 私もです。タレント活動をしていなければ、宮本亞門さんに声をかけていただいてミュージカルのオーディションに参加することもなかったと思うので……。

DAIGO きっかけは何であれ、次の仕事につなげられるかどうかは自分次第だからね。いまエマちゃんが舞台で活躍できているのは、エマちゃん自身の才能であり、努力した結果だと思いますよ。僕もおじいちゃんの話を解禁して12年たつけど、今日まで自分なりに目の前の仕事を全力でやってきたつもり。芸能界のような厳しい世界で、慢心していたら生き残れないもんね。

宮澤 本当にそうです。頭が良くてきれいでお芝居もうまい人は、山ほどいますもん。

DAIGO いまやエマちゃんはコメンテーターとしても大活躍してるじゃない? コメントが的確だし滑舌がいいから、聞いていて心地いいんだよね! 同じ孫タレでも僕とは適性が全然違う。(笑)

宮澤 いえいえ、私にはDAIGOさんのようなトークのセンスがないので毎回必死です。でもこの業界にいるからこそ、こんなふうにふたりで思い出話もできるので、きっとおじいちゃんたちも天国で応援してくれていると思います。

DAIGO そうだよね!