ゲーム企画コンテストPERACONにおける審査員の問題

注意点

  • 「CEDEC2020のPERACONが参加人数が多すぎて、提出物の質が低くなった」という問題については、何も書いてません。あくまで審査員の質について書いています。
  • 記事を書くにあたって、匿名で書きたかったのですが、
    • 審査員全員の名前が公開されていて、中途半端に匿名にしても無意味なこと。
    • 根本的な問題では、反省はしてなさそう。
    • 審査員にも責任があるべきといっていること。

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なので、実名で書きました。ただ、悪い部分だけをピックアップすることはないように、できるだけ多くのデータを出し、客観的に判断するように心がけました。

はじめに

CEDECというゲーム業界のカンファレンスで、PERACONというゲーム企画コンテストがあります。今年からはCESAというゲーム業界最大の団体の人材育成部会で引き取って、毎年人材を育成するという目的で行っていくことになったようですが、これから挙げる3人の審査員が、

  • ハラスメントの問題。ゲームクリエイターという以前に、人として失格。
  • 審査の内容のレベルがとても低い

という問題がありました。CESAの人材育成目的と真逆で、むしろ人材が離れていくような内容で、日本のゲーム業界の将来に悪影響を及ぼすと思うので、問題点をまとめました。

徳留和人氏の問題

PERACON2020の最優秀作品に1人だけ「沈没するクソ会社に出すアプリ企画ですか?」という、ただの罵倒で、何の情報量もないコメントがありました。

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別に1人だけ意見が違うことは問題ではありませんが(何をもって良いゲームとするかは人によって異なる)、何が悪いかについて指摘できていません。おかしいと思い、公平を期すため、2019年と2020年の全コメントについて列挙しました。もしかしたら、誤投稿をしたとか、2020年の作品の質が低く魔が差したとも考えられるので。(それでもダメなんですが)
2019年
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2020年(画像については、クリックで拡大できます)
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2019年の内容については、本当に同情の余地もなく、クソ袋のまま朽ちてしまえ「御前賀 志禰」など、罵倒で、何が悪いのか全く示せていません(センスうんぬんいってるのに、全くセンスのないギャグを連発しています)。しかも、これらはどちらも高い評価を得ている作品です。
また看過できないのは、「センスが無い。思考が低い。今年の支笏湖行きに決定。沈んで出てくんな。」のように、実質死ねと言っていることです。これは2020年でも言っています。2019年に比べれば、2020年の意味のある評価は増えていますが、このハラスメント体質で、最低レベルの能力のこの人物を審査員にする必要はあるでしょうか…。

河上京子氏の問題

CEDEC2020の審査をみたところ、1人「わからない」を連発している方がいました。確かに、今年のPERACONで内容が分からないものは去年より多かったですが、他の審査員が評価していて河上氏だけが「分からない」といったものは多いです。例えば、2020年の上位10位までの企画のうち、河上氏が評価したのは6つありますが、3つ(3位4位7位)が分からなかったようです。「ものすごく分かりやすい企画だけを重視するプロデューサー」という多様性という意味で存在価値があるのかもしれませんが…。何が分からないかについて言語化できない方は、仮にゲームクリエイターとして優れていたとしても審査員として不適格だと思います。

2020年に全般についても調べてみたところ、289件について平均7.47文字と、「分からない」「で?」「は?」など、情報がないコメントばかりでした。(2019年については、47件平均13.57文字と、若干マシですが。)
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どういう方なんだろうと思いtwitterを見てみたのですが、この「業界無理だし、田舎帰れ」発言はひどいです。そもそも、何様なんだと思いましたが。しかも、審査委員長自らも煽っていて救いようがありません。
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この方も、ハラスメント体質で、審査員としての能力が低く、不適格だと思います。もしかしたら、遠藤氏の煽りと作品の多さで、正常な判断力を失ったのかもしれませんが、ハラスメントの部分については、同情の余地はありません。

遠藤雅伸氏の問題

PERACON審査委員長の遠藤雅伸氏が最も害になっています。遠藤雅伸氏については、上記2人とは違い、審査でなぜダメかについて理由は述べています。ただ、他が救いようがありません。

まず、上記審査委員長にもかかわらず、自らハラスメントの風潮を作ろうとしたり正当化しようしたりしています。全く気にしていないようなので、恐らくこの文面をみても何が問題なのかは分からないでしょう。
peracon.cesa.or.jp
CEDECのセッション(一般の方は見れない)のほうでも、わざわざプロの最低順位の作品を、会社名をあげ応募者の名前を呼び捨てで、侮辱しています。これもありえないです。教え子だから許してとtwitterで言っていますが、あのセッションをみた人はビリだと晒しあげで侮辱されるんだろうなぁと思うだけです。

最悪なのが、応募者に対して「ゲーム作り諦めてくれ」とか「業界から消えろ」と罵倒することです。最初に言ったように「CESAというゲーム業界最大の団体の人材育成部会で引き取って、毎年人材を育成するという目的で行っていく」ことになったイベントでです。
例えば、PERACON2020で、遠藤氏が応募者に「諦め」と言ったもの6件あります。

  • 188位(審査員得点:1点)ジャンル、プレイ人数、プラットフォームを書けと教わったと分かるなんちゃって提案。「湿った雰囲気」というだけで、後はできの悪い既存ゲームの劣化版。こんなシート書いてるようじゃゲーム作り諦めてくれ。
  • 369位(審査員得点:0点)作成中の試行錯誤に疲れてそれ自体を形にしたなんちゃって提案。面白い作品が作れないのなら、作品を出すのもゲームクリエイターへの道も諦めてくれ!
  • 89位(審査員得点:3点)扉を閉めてゾンビから逃げるという、相当に擦られたゴミ。この段階でこんなもの出してくるセンスが、企画能力の無さを露呈している。ゲーム制作は無理だから諦めてほしい。
  • 215位(審査員得点:1点)ドアを閉めることをしめるとした作者の日常。まだ反抗期なのかな?母親を攻撃の対象としている当たりに子供らしさを感じる。企画は新規性も独自性もなく、審査に値しないレベルで、ゲーム企画は諦めた方がよい。
  • 330位(審査員得点:0点)メーターを占めるという謎な状態をしめるとこじつけたやっつけ仕事。小学生の妄想を書いてるだけで、ゲームに必要な情報は説明されていない。審査に値しないレベルで、才能ないからゲーム企画は諦めれば?
  • 142位(審査員得点:2点)タイヤの場合はネジじゃなくてホイールナットなのも調べないダメ学生。ネジを締めるから発想して、タイヤ交換を思いついたのだろうが、そんな作業を切り出して何が面白いのかを考える力がない。ゲーム企画は無理だから諦めろ!

今年の応募数は、583位まで有効なので、平凡ではありますが、絶望的に順位が低いというわけではありません。例えば、89位の作品には、現役のゲームクリエイターの3名の方から「いいね!」がついています。それが現場からだいぶ前から離れてしまった1人の勝手な判断で、諦めろいうのは、本当にひどいです。

他の方からもご指摘があったのですが、それについても悪びれずに、このような返信をしています。
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このような人物が一番上に立っているというだけで、本当におかしいです。

ありそうな質問や言い訳(順次追加していきます)

PERACONに参加していないのに、口出しするな。なぜ、そんなに気にするのか?

  • ゲーム業界全体に害があります。
    • 彼らの諦めさせる行動により、直接的に人材が入ってこなくなる可能性があります。
    • 単純にモラルレベルの低いの業界だと思われ、他の業界に人が言ってしまう可能性があります。
  • 誹謗中傷しながら「ハラスメント型の指導」を、業界最大の団体が是としているように見えてもしょうがないので。
  • ハラスメント一般のことですが、はびこると排除が難しいので
    • ハラスメントする側は「常勝」
      • これで「俺がわざと悪役になって奮起させたんだ」、勝ち。
      • これで失敗したら、「ほら俺のいった通りになった」となって、勝ち。
    • いずれにせよ、勝ちで成功しているとみなすので、そういう人物は業界で高い立場で残る可能性が高い。なかなか排除されない毒なのです。

辛口・憎まれ役がいたほうがいい。そのほうが奮起して結局レベルアップになる。

  • 厳しい批評をするなと言っているわけではありません。高いハードルを求めることはできます。問題点を1つ1つ、なぜ高クォリティーに届かないか説明していけばいいのです。それは別に罵倒しなくてもできます。
  • 大多数のクリエイターの方は、そんなことをしなくても、良いゲームを作れています。
    • ハラスメント型のクリエイターと、非ハラスメント型のクリエイターが、現在どちらが良いゲームを作れているか比較してみたいです。CESAの研究題材としてどうですか?

業界のプロがクソ忙しい中600近い素人応募に目を通すのだから、暴言が入るのもしょうがない。

  • これで多くの審査員のコメントが2020年から悪化しているのであれば、その主張は通るのですが、そんなことはありません。
    • 審査員は2019年は47名、2020年は36名いますが、2019年に「クソ」とコメントしたのは、遠藤雅伸氏(複数回)と徳留和人氏(複数回)の2名のみ、2020年に「クソ」とコメントしたのは、遠藤雅伸氏(複数回)と徳留和人氏(複数回)ともう1方(1回だけ)の3名だけでした。
  • そもそも全部の作品にコメントを書く必要はありません。書かないこともできたはずです。
  • 他の審査員の方もコメントも見ましたが、特に問題があったようには思えませんでした。上記の3人だけが2019年も2020年もひどかったです。

単に普段から口が悪いだけで、悪意はそんなにないのでは?

  • 本人の悪意はなくても、ハラスメントにはなるので…。

CESAに自浄作用があるのか?

  • たぶん問題があるのにも、中の人は気づいていたかと思いますが…。
  • 外からコメントするのあれば、CESAのお問い合わせページはこちらです。

CESA:お問い合わせ

改善案

  • まず、上記の3名は審査員から外すのが一番良いと思います。他に多くの良い審査員の方はいますし、この3名でなくてもプロデューサーの多様性は確保できるでしょう。
  • 簗瀬氏の記事 PERACON 2020 審査を終えて|Yanace|noteを見る限り、簗瀬氏を審査委員長にするのが一番良いと思いますが、残りの審査員の方で、今後のことは相談して決めたら良いと思います。
  • 今後、問題のある審査員が入ってくるもゼロではないので、ガイドラインを用意しておく必要があるとは思います。

参考資料

2020年の統計情報(上記で述べた通り、審査するしないは自由だったようなので、コメント数が少ないこと自体は問題ありません)
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2019年の統計情報
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