普段あまり読書しない人におすすめしたい、さらりと読めるラノベミステリー7選

普段あまり本を読まない人も、ラノベ()でライトノベルを敬遠している人にも。ライトノベルだけど一般小説っぽく読みやすい、おすすめのライトノベルミステリーを、まとめました。

更新日: 2013年06月27日

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この記事は私がまとめました

1.ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち

▼あらすじ
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない、若くきれいな女性だ。だが、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。
だが、古書の知識は並大抵ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも。彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。
これは栞子と奇妙な客人が織りなす、”古書と秘密”の物語である。

メディアワークス文庫で初のミリオンセラー作品。
2012年には、本屋大賞にノミネートされた。

古書店を中心に、登場人物達の運命が交差している様が丁寧に描かれています。
巧みに張り巡らせれた伏線が見事です。

鎌倉、出てくる人物たち、本好き、など、すべてが
この精神的逆境の刺激の多き現代の中での私にとってのオアシスのように感じられる空間でした。

2.氷菓

▼あらすじ
何事にも積極的に関わろうとしない「省エネ主義」を信条とする神山高校1年生の折木奉太郎は、姉・供恵から古典部への入部を勧められる。積極的に断る理由もなく、労せず私的空間を手に入れられると踏んだ奉太郎だが、予想に反して同じ1年生の千反田えるも「一身上の都合」で入部していた。彼女の強烈な好奇心を発端として、奉太郎は日常の中に潜む様々な謎を解き明かしていく。

第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞受賞作。

非常に読みやすく、推理の説明がとても丁寧で
ミステリを読まない人でも気軽に手を出せる作品だと思います。

どんでん返しなどの派手な要素はないけれど、"学園青春ストーリー、ときどき謎"くらいのテンションで気楽に読んでほしい作品です。

そう、殺人事件の謎解きだけが、ミステリーではない。普段の生活の中にもミステリーは潜んでいる。

3.GOSICK ―ゴシック―

▼あらすじ
聖マルグリット学園の図書館塔の上の上、緑に覆われたその部屋で、
 妖精のような少女―ヴィクトリカは待っている。
 自らの退屈を満たしてくれるような、世界の混沌を――。
 その少女は語るのだ。パイプをくゆらせながら。
 「混沌の欠片を再構成しよう」そして、たちどころにそのどんな謎をも暴く……
 いや、〈言語化〉してしまうのだ……という。
 西欧の小国・ソヴュールに留学した少年・久城一弥。
 彼はふとしたことから知り合った少女・ヴィクトリカとともに、郊外に住む占い師殺人の謎に挑む。

ライトノベルなのに『本格ミステリー』といってもなんら差し支えないほどのミステリー度です。

ライトノベルという文庫のカラーを反映して重過ぎずにミステリーっぽい感じで抑えてある。
文章も平易で読みやすく、挿絵も綺麗で文中のキャラクター達を頭の中でイメージさせてくれる。

とにかく、私のように推理小説をあまり読まない人でも楽しく読めます。
ぜひ、この驚きを体験してほしいです。

4.手焼き煎餅の密室

▼あらすじ
親友・直海の祖母の家を訪ねたら、台所に見知らぬ少年が忍び込んでいた!煎餅を盗もうとしていた彼は、家主に見つかり慌ててとんでもない行動に...(表題作)。美波の家の隣に建つ洋館に住む水島のじいちゃんは、身近で起こる様々な事件の真相を、聞いただけでズバリ言い当てる。表題作を含む五編収録の、ライトな本格ミステリ短編集。大人気「美波の事件簿」シリーズ、前日譚。

まだあまりミステリにどっぷり浸かっていない初心者や10代の若い人にとっては連作短編ミステリの入門編としても最適ではないかと思います。

ミステリとしては、丁寧な手がかりをもとに、手堅い推理を展開していく正統派で、
基調は《日常の謎》ですが、相変わらず律儀で基本に忠実な物理トリックも好印象です。

5.[映]アムリタ

▼あらすじ
自主制作映画に参加することになった芸大生の二見遭一。その映画は天才と噂されるつかみどころのない性格の女性、最原最早の監督作品だった。最初はその天才という呼び名に半信半疑だったものの、二見は彼女のコンテを読み始めた直後にその魅力にとりつかれ、なんと二日以上もの間読み続けてしまう。彼女が撮る映画、そして彼女自身への興味が二見を撮影へのめりこませていく。そしてついに映画は完成するのだが―。

第16回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。

ストーリーはコンパクトにまとまっていながら登場人物一人一人のキャラクターがしっかり立っているしラストも強烈なインパクトを残す。 早く読み進めたい! と思うことは多くても作品が終わるのがもったいなくて、もっとこの作品に浸っていたいという思いで読み進めたくなくなったのは初めての経験でした。

是非みなさんにも、自分が感じたような鳥肌を味わって欲しい。誰かに話さずにはいられなくなるような、そんな恐怖めいた感覚を体験できるはずだ。

6.“菜々子さん”の戯曲 Nの悲劇と縛られた僕

▼あらすじ
“菜々子さん”が突然、3年前の事故は「事件だった」と語り出した。それは病床の僕にとってもはや検証不能な推理だけど、自然と思考は3年前に飛んでいた。そういえば、あの頃のキミって、意外と陰険だったよね―。“菜々子さん”が語る情報の断片は、なぜか次第に彼女が真犯人だと示し始める。“菜々子さん”が暴こうとしている真相とは一体!?可憐な笑顔の下に、小悪魔的な独善性が煌めく、まったく新しいタイプのヒロイン誕生。

第13回 学園小説大賞 《優秀賞》

良くも悪くも、ライトノベルではありません。ですが、そこが目新しいと評価することもできます。
お話は非常にヘビーで、感情を刺激されます。登場人物それぞれの心情や表現が生々しく、現実感を伴っています。

確かに独特で一般的なものよりは異質なのかなと感じましたが、個人的には序盤から物語に引き込まれ、この先どう展開していくのか、ついつい先を読み進めてしまうぐらい面白かったです。

7.空とタマ―Autumn Sky,Spring Fly

泣かすはずの相手に泣かされていたり、八つ当たりしていた相手を励ましていることもある。作中の人物だけじゃない。読者も引き込まれて、いつのまにか泣いている、なんて事がある。コメディと思って読んでいたら、笑って、泣ける、いい話だったんだな、と。

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