松下和彦
出資法違反容疑で元代表らが逮捕された「ケフィア事業振興会」(本社・東京)は、関連会社の「かぶちゃん農園」(破産)が長野県飯田市で市田柿の製造、加工を手がけていた。ブランドへの影響が懸念されたが、地元では「影響はない」との見方が大勢だ。
市田柿は飯田・下伊那地域特産のブランド干し柿。
同農園が破産手続きを始めた2018年10月以降は風評被害も懸念されたが、JAみなみ信州は「影響はなかった」。今年1月末の出荷量は1027万トンで、前年比9%増えた。
牧野光朗市長は、18日の記者会見で元代表らの逮捕に触れ「こうした結果になったことは残念」と述べたが、影響はないとの見通しを示した。市によると、同農園に貸し付けられた農地などは18年12月に19・8ヘクタールあった。管理されず荒れた状態の農地は現在1・4ヘクタール残るものの、ほとんどは自家栽培に戻したり別の貸借契約に切り替えたりした。
同農園など関連会社の破産による離職者は、ハローワーク飯田管内では18年12月の段階で109人に上った。昨年2月までに46人が再就職し、その後は特別な支援はしていないという。(松下和彦)
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