桜の国チェリンと七聖剣【百七十四】
第五巻の原稿――ついに書き上がりました!
今回は、めちゃくちゃパワーを入れました。
新展開&大量加筆修正をモリモリと盛り込みました!
ちなみに第五巻は10月17日発売予定なので、どうかお楽しみに!
――というわけで、原稿作業がひと段落したことですし、またボチボチと更新を再開していきます!
それから……『あとがき欄(このページの一番下あたり)』にとても大切なお願いがあるので、このエピソードを読み終わったら、見ていただけると【とてもとてもとても助かります……っ】!
では、本編をどうぞ!
「な、なんだこれは……!?」
「桜の……刃!?」
「総員、緊急退――ぐぁああああ!?」
バッカスが振るいし桜の斬撃は、まさに神話の一撃。
天は裂け、海は割れ、幾千幾万もの剣士が倒れ伏す。
神託の十三騎士を含めた一万の大軍勢は、たった一振りのもとに敗れ去った。
「こんな……馬鹿なこと、が……」
「あっしは、悪い夢でも見ているんでしょうか……」
フォンとディールは、あまりにも非現実的な光景を前にして、ただただただ呆然と立ち尽くすばかりだ。
その一方、
「す、凄い……っ」
アレンの脳裏をよぎるは、湯屋『桜の雫』で耳にしたあの武勇伝。
【儂がひとたび剣を振るえば、天は裂け、海は割れ――幾千幾万の剣士が倒れ伏した! まさに天下無敵、蛮勇を
(バッカスさんの話は、全部本当のことだったんだ……!)
世界が桜色に染まる中、
(でも、この『光景』……どこかで見たことがあるような……?)
アレンの瞳の奥に、いつかの記憶が蘇る。
【はぁはぁ……。あ、あんた……鬼のように強ぇな……。この俺が負けるなんざ、生まれて初めてのことだぜ……っ】
【はっ。そういうてめぇ゛は、『まぁまぁ』ってところだな。――ちなみに俺は『生涯無敗』だ。今までも、そんでもってこれから先も永遠になぁ゛】
【ば、ばろろろろ……! その
【あぁ゛? なんでてめぇ゛みたいなゴミカスに、名乗ってやらなきゃならねぇんだ? その足りねぇ脳みそでもって、自分の立場ってもんをよぅく考えてみやがれ】
【ばろろろろ! とんでもねぇ強さに見合った、恐ろしい口の悪さだ! 名乗る気がないのなら、別に構わん。それよりもほれ、ここにい~ぃ酒がある。俺の故郷の酒だ! 一緒に呑もう!】
【……酒、か。そういや、久しく呑んでねぇ゛な……】
【おっ、その反応はイケる口だな? さぁ、呑もう呑もう! この<
【ったく……。マズイ酒だったら、ぶち殺すぞ】
若き日のロックスが、尊大な男と酒を酌み交わす一夜の出来事。
(これは、ゼオンの記憶……? もしそうだとしたら、どうして霊核の奴が、こっちの世界でロックスさんと出会っているんだ?)
アレンの頭に大きな疑問が発生するが……。
その答えを知るのは、ゼオン本人――もしくは『一部の関係者』のみだ。
「――今だ! 最大出力で離脱するぞ!」
ローズの号令を受けたアレンたちは、飛空機にありったけの霊力を込め、最高速度で大空を駆け抜けていく。
それと同時――地平線の彼方まで轟く、とてつもなく大きな笑い声が上がった。
「ばらららら! 儂の時代はここで終わりじゃ! アレン=ロードル――『破壊の子』よ! 次はお前が時代を作れぃ!」
文字通り全ての力を使い果たしたバッカスは、満足げな笑みを浮かべたまま、光の粒子となって消滅し――アレンたちは無事、桜の国チェリンを脱出したのだった。
本日より『このライトノベルがすごい!2021』の投票が開始しました!
――ここで読者のみなさまに一つ、お願いごとがあります。
どうかぜひ本作品『一億年ボタン』への投票をお願いいたします……!
ありがたいことに一億年ボタンのWeb読者の数は凄まじく、みなさまがこの作品に一票を入れてくだされば、『このライトノベルがすごい!2021』で高順位になることも夢じゃありません!
ここで輝かしい順位を獲得すれば、一億年ボタンの未来はさらに明るくなり、今後の『さらなるメディア展開』の道が開けていく可能性がグッと高まります!
投票は全ての項目を埋める必要がないので、埋められるところだけご記入いただければ問題ありません!
本作品を少しでも多くの方に知っていただくためにも、どうかご協力のほどよろしくお願いいたします……っ。
※一億年ボタン投票用テンプレート※
■タイトル:一億年ボタンを連打した俺は、気付いたら最強になっていた ~落第剣士の学院無双~
■著者名(レーベル名):月島秀一(ファンタジア文庫)
投票はこちらから→https://questant.jp/q/konorano2021
↓↓↓この下の方にワンタップで投票場所に飛べるリンクを設置しておきました↓↓↓
※ちなみに次回更新予定は来週月~金曜日の11時!(可能な限り、早く出す予定です!)
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