【グラボの性能】ベンチマーク比較まとめ表

グラボ(グラフィックボード・GPU)の性能比較をまとめてみた(※2020年8月版)。デスクトップ用、ノートパソコン用のグラボに対応。PC初心者でも比較しやすい「比較表」です。

(更新日 : 2020/09/02)

ギリギリ現実的な予算で手に入る、ゲーミング最強のグラボは「RTX 2080 Ti」です。フルHDは余裕で144 fps以上を叩き出し、WQHDや4Kゲーミングで60 fpsを可能にします。とにかく性能重視なら2080 Tiで間違いなし。

「RTX 2070 Super」は、GTX 1080 Tiより3割安い値段でほぼ同じ性能です。しかもドライバの最適化により、ゲームによってはGTX 1080 Ti以上の性能を出す場合も。ゲーミングモニターを使うゲーマーにおすすめです。

フルHDで平均100 fpsくらいを狙うなら、RTX 2060がコスパ良いです。ライバルのRX 5600 XTも悩ましいですが、2~3000円の差ならRTX 2060を選んでしまいます。

GTX 1660 Tiに迫る性能なのに、価格は約2.5万円で非常にお得。フルHDゲームを快適にプレイ(平均60 fps以上)するなら、最低限ほしいグラボです。

GTX 1650は約1.5万円で、同価格帯のRX 570に相当する性能です。そのくせ消費電力は40%も少なく、省エネ性にも優れています。1万円台で悩んだらとりあえずGTX 1650で問題なし。

グラボ Passmark TimeSpy 演算性能 TDP ワッパ 価格
RTX 2080 TiGDDR6 11GB / 4352コア 21658
14593
13.45
250
86.6
135000
Radeon VIIHBM2 16GB / 3840コア 17076
8892
13.44
295
57.9
99800
  • グラボ : グラフィックボード(GPU)のチップ名です。チップ名の下にビデオメモリの規格と容量、GPUのコア数を記載しています。
  • Passmark : 有名なGPUベンチマークスコアです。グラボの性能を示すザックリとした目安と考えてください。
  • TimeSpy : 3DMarkベンチマーク「TimeSpy」のグラフィックススコアです。ゲーム性能をおおまかに比較できます。
  • 演算性能: ザックリ言うと「グラボの計算性能」です。高いほど、GPUレンダリングやマイニングが速い傾向。
  • TDP : グラボの発熱量。おおむね消費電力(ピーク時)に一致します。
  • ワッパ : ワットパフォーマンス。消費電力1ワットあたりのPassmarkスコアで計算。
  • 価格 : 日本国内の新品価格です。かなり古いグラボはAKIBA Watchの過去記事にて、当時の販売価格を調べて掲載します。

グラボ性能比較【デスクトップ版】

ブランド・シリーズで絞り込む
ベンチマークを表示する

グラボの性能比較表↑で、グラボの性能を比較する場合は、用途によって比較するべきベンチマークスコアが違ってくるので注意してください。ゲーム目的でグラボを比較するなら「TimeSpy」スコアを重視します。

  • 4K(3840 x 2160):14400 点以上
  • WQHD(2560 x 1440):10000 点以上
  • フルHD(144 Hz): 9000 点以上
  • フルHD(60 Hz): 6000 点以上

TimeSpyスコアの目安をまとめました。フルHDゲーミングを快適にプレイするなら、少なくとも6000点は欲しいところです。ゲーミングモニター(144 Hz)は9000 ~ 10000 点のグラボを選べば、平均100 fpsは行ける傾向です。

ゲーム以外の用途でグラボを比較する人は、TimeSpyスコアよりも「演算性能(FP32)」で比較した方がいいでしょう。たとえば3Dレンダリング、ディープラーニングや仮想通貨マイニングなどの計算処理が該当します。

マイニングが日本で流行したとき、Radeon系のグラボが飛ぶように売れたのは、同価格のGeForceと比較して演算性能(FP32)が高かったからです。たとえばRX 580は約6.2 TFLOPSで、GTX 1060は約4.4 TFLOPSだったので、RX 500番台はマイナーから大人気のグラボでした。

やかもち
グラボの性能比較は「ゲームならTimeSpy」「レンダリングや計算は演算性能(FP32)」でOK。
統計値(278個) Passmark TimeSpy 演算性能
上位5% 16392 9284 13.32 TFLOPS
上位10% 13672 7486 10.40 TFLOPS
上位20% 9552 4449 6.76 TFLOPS
平均値 5611 2426 4.06 TFLOPS
中央値 3777 1020 2.42 TFLOPS
  • TimeSpyスコアは上位5%で9000点超、上位10%で約7500点です。つまりゲーミングモニターを満足に使えるグラボは全体のわずか5%で、フルHDで平均60 fpsを狙えるグラボは1割程度。

グラボ性能比較【ノートパソコン版】

ブランド・シリーズで絞り込む
ベンチマークを表示する

デスクトップ版を作るのに予想を遥かに超える時間がかかってしまったので、ノートパソコン版はしばしお待ち下さい。

自分で購入して計測したデータ以外は、上記のウェブサイトで公開されているデータを掲載しています。

  • 2020/08:グラボ(GPU)の性能比較表を新しく作り直しました。
Sponsored Link

27 件のコメント

  • ロンチ時の価格は北米の価格をそのまま当時のドル円レートでもってきても意味が無いのが痛いところですね
    実際のロンチ時の国内小売価格は全く違っていましたから

    • 数値が大きいほどコスパ良好です。基本的な傾向として、新しい世代のグラボほどコスパは高くなり、ミドルクラスやローエンドほどコスパが高くなりやすいですね。

  • 9800GTやらN11071、Leadtek WinFast 3D S320 IIなんかの古いグラボもお願いします、と言っても古すぎるか………な?

    • 内蔵GPUの性能まとめは、別の記事にて用意する予定です。Ryzen 5 PRO 4650Gなど、手持ちの機材ではメモリOCした場合の性能も、掲載してみようかな。

  • 数値で考えたら、Mac ProのRadeon pro vega Ⅱduoとかって案外性能高くないんですね(?)
    単にMacOS上では数値が出にくいってだけかもしれませんが…

  • timespyの目安って録画や配信も兼ねるならもっと要求あがるのかな?
    RX5600XTかRTX2060で、画質を落とさずフルHDの60fps録画配信はいけるのかいけないのか

    • ゲームによると思います。NVEncはGPU使用率をあまり上げすぎるとコマ落ちするので、フレームレートに制限を掛ける必要があるかも。
      でも、それだとゲーミングモニターを使う場合に都合が悪いので、グラボを2枚用意して、ゲーム用と配信用で分けてしまう方法があります。

  • 素晴らしい表ありがとうございます。8月末頃に3000系の発表があるので今から楽しみです。2060→3070に変える予定です。(2060
    購入して次月に2060SUPER出てしまった)

    • 50th AnniversaryはAMD創立50周年を記念した、ちょっと豪華なデザインのリファレンスモデルです。PC-IDEAさんなど、一部のショップが並行輸入品として日本に入れて、約7.5万円ですが・・・性能は普通のリファレンスモデルと同じです。
      オリファンモデルと比較すると、ただコスパが悪いだけのグラボですね。Lisa Su氏が好きな人が買うためのグラボです。

  • rx5700xt nitro+でtime spyのスコアが9800超えてました。ドライバが成熟したおかげなのかどうなのか。
    環境は3700X,trident z neo 3600Mhz cl16
    ゲームのベンチマークも試した限りでは概ねレビュー当時のfpsは超えているようです

  • GPUを使うベース環境のCPUパワーによって結構スコアが変わってくると思いますが、
    ベンチマークCPUは何を使用されていますか?
    ちなみに自分の環境ではGPUが RTX 2060 SUPER なのに対して CPUは Core i5 4690 のため
    最新CPU環境と比べてGPUのスコアが2~3割程落ちますね。

  • 今日の朝から、グラボに100%近い負荷をかけると、その負荷をかけてるソフトが落ちるようになってしまいました。
    パソコンが落ちてシャットダウンするのではなく、負荷をかけてるソフトが落ちます。

    使っているパソコンは今年7月に新品で買ったばかりのもので、昨日まではなんの問題も無かったです。
    よくある原因や解決方法は大体試しました。
    それがこの8つです。

    ・メモリ容量は余裕あり
    ・電源容量も余裕あり
    ・温度もそこまで熱くなってない
    ・NVIDIAドライバーは最新
    ・BIOSも最新
    ・CMOSクリア
    ・グラボ差し直し
    ・メモリ挿し直し
    これらを試しても解決しませんでした。
    唯一CMOSクリアをした後の1回だけ、FFXVベンチを最後まで走りきれたのですが、2回目実行すると、またいつも通り実行した瞬間すぐに落ちるようになりました。

    心当たりがあるのが、昨日マザボのPCIEスロット付近にドライバーを落としたことです。
    落とした場所はグラボが刺さってるPCIEスロットとは別のスロットの付近です。

    ドライバー落としたせいで壊れたとは信じたくないのですが、やかもちさん的に、ソフトが落ちる原因になっていそうな思い当たるものはありませんでしょうか?

  • 買える人が羨ましい。11月12月あたりに出てくるであろう(期待)3060は2070スーパー位のスペックで5万前後になるのだろうか。インテルも新しいCPU投入するだろうし、値段が落ち着く年明けあたりに1台作りたくなってきた。

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。