ごごナマ「内館牧子」放送中のドラマ「すぐ死ぬんだから」の原作を執筆。高齢者が生き生きと生きるための「挑戦」… New!


出典:『ごごナマ「内館牧子」放送中のドラマ「すぐ死ぬんだから」の原作を執筆』の番組情報(EPGから引用)


2020/09/03(木) 13:00:00 ~ 2020/09/03(木) 13:55:00
ごごナマ「内館牧子」[字]

ゲストは脚本家の内館牧子さん。放送中のドラマ「すぐ死ぬんだから」の原作を執筆。高齢者が生き生きと生きるための「挑戦」とは?現在71歳。内館さんの人生の「挑戦」

番組内容
ゲストは脚本家の内館牧子さん。放送中のドラマ「すぐ死ぬんだから」の原作を執筆。高齢者が生き生きと生きるための「挑戦」とは?現在71歳。内館さんの人生の「挑戦」▽脚本家デビューは40歳。相撲記者を目指したが挫折。のちに相撲好きのヒロインを描いた朝ドラ「ひらり」で大ブレイク▽54歳で大学院入試を突破。相撲の歴史を理論的に研究。横綱審議委員会のメンバーに▽母校から受けた「脚本家」以外の肩書とは?
出演者
【MC】船越英一郎,美保純,小松宏司,【ゲスト】内館牧子,【出演】ヒデ


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ごごナマ「内館牧子」放送中のドラマ「すぐ死ぬんだから」の原作
  1. 内館
  2. 船越
  3. 小松
  4. 美保
  5. 相撲
  6. ヒデ
  7. ドラマ
  8. 自分
  9. 脚本家
  10. タイトル
  11. ハナ
  12. お話
  13. リュック
  14. 結局
  15. 相撲界
  16. 原作
  17. 一番
  18. 脚本
  19. 今日
  20. 三田


『ごごナマ「内館牧子」放送中のドラマ「すぐ死ぬんだから」の原作を執筆』の解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)


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小松≫「ごごナマ」
今日のゲストは

脚本家・内館牧子さん。

ハナ≫どうせすぐ死ぬんだから。

小松≫現在放送中のドラマ
「すぐ死ぬんだから」の原作者。

高齢者の日常が
鋭い切り口で描かれ

共感を得ています。

その内館さんの
私生活はというと…

相撲好きが高じて
大学から授かった肩書きとは?

今日は内館流
ステキな年の重ね方に迫ります。

生字幕放送です。一部、字幕で
表現しきれない場合があります。

船越≫「ごごナマ」です。
まだまだ残暑も厳しいですが

内館さんはこの酷暑は
どう乗り越えられましたか。

ではお伝えします。

強い台風10号は日本の南の海上
で次第に勢力を強めています。

6日から7日にかけて非常に強い
勢力や猛烈な勢力で

鹿児島県の奄美地方や九州に接近
または上陸するおそれがあります。

上陸しない場合でも広い範囲で
甚大な影響が出るおそれがあり

台風が接近する前の今のうちから
できる備えを進めてください。

河井克行前法務大臣と

妻の案里議員が起訴された

去年の参議院選挙を巡る大規模な

買収事件で
検察が現金の提供先と認定し

刑事処分を見送っている

地方議員や後援会幹部など
100人について

きょう、市民グループなどが公職

選挙法違反の疑いで検察に告発状
を提出しました。

河井克行前法務大臣と

妻の案里議員が起訴された

去年の参議院選挙を巡る大規模な
買収事件では

検察が現金の提供先と認定した

広島県内の首長や地元議員、

後援会幹部など100人全員の
実名を裁判で明らかにする一方、

刑事処分を見送っています。

これについて市民グループなど

県内の市民130人余りが
処罰の公平性に多大な疑問が

生じるとして
きょう公職選挙法違反の疑いで

100人全員の告発状を広島地方
検察庁に提出しました。

100人の刑事処分が見送られて

いることについて
河井前大臣の弁護士は

現金を受け取った側が1人も
起訴されていないのは

著しく公正さを害すると主張して
裁判の打ち切りを求めています。

たび重なる入札不調で1年余り
着工が遅れていた

広島市の原爆ドームの保存工事が
きょうから始まりました。

建築から100年余りが経過し

老朽化が進む広島市の原爆ドーム

について
市は2018年度中に保存工事に

取りかかる計画でしたが
建設業界の人手不足などを背景に

3回にわたって入札が不調となり
着工が遅れていました。

ことし6月に事業者が決まった
ことを受けて

きょうから原爆ドームを
保存するための工事が始まり

作業員4人が工事の実施を
知らせる看板を掲示したり、

作業を行いやすくするため
原爆ドームを囲う柵の一部を

取り外したりしていました。
今回の工事は足場を組み手作業で

原爆ドームのアーチ型の天井部分
などの鋼材のさびを

落としたうえで

被爆当時の焦げ茶色に塗り直し
ます。

さらに、
劣化を防止するため、レンガの

継ぎ目などにしっくいを
塗り付けて補修することに

していて
来年3月末までに工事が終わる

予定です。

きょう午前、
秋田港に係留されていた

イカ釣り漁船で火災が起き
消防や海上保安部が消火活動

にあたっています。
火災のあと、乗組員2人と連絡が

取れていないということで
警察が安否の確認を進めています。

船越≫「ごごナマ」
改めまして

今日のゲストです。

脚本家で作家の内館牧子さんです。
よろしくお願いいたします。

ようこそおいでいただきました。

内館さんは
もう脚本家、作家として

大活躍をされてるのは
皆さんご存じだと思うんですけど

実は10年間にもわたって
横綱審議委員会の委員としても

ご活躍されて
いらっしゃいましたよね。

ずばり伺いますけども

今、注目の力士は
どなたでしょうか。

内館≫ずばり朝乃山でしょうね。

恐らく、彼が横綱になったら

日本中が元気になりますよね。

船越≫この七月場所の
新大関になって

破竹の9連勝は
かなり熱くなりましたよね。

内館≫正攻法で
まっすぐいくでしょ。

逃げたり飛んだりしないし
張ったりもしないし

気持ちいいですよね。

取り口がきれいでね。

船越≫人間としての魅力は
いかがですか?

内館≫私、この人
アイドル顔だと思うの。

人間としてもすごくまじめで

私、最後はまじめが
人間、勝つような気がして。

美保≫お相撲さんって
花がありますよね。

パッて現れると。

内館≫どうしてでしょうね。

まげや着物のせいばかりでは
ないかと思います。

船越≫横綱昇進も
遠い将来じゃありませんかね。

また日本人横綱の誕生を
祈りたいところですね。

小松≫相撲界のお話をされるとき
笑顔になられて。

今日は笑顔たっぷりに進めて
いければと思います。

相撲界への思い、そして

脚本家としての活動について
伺ってまいります。

内館牧子さんへの質問
メッセージをお寄せください。

内館さんは脚本家として

これまでさまざまな作品を

手がけてこられました。
その一部ですけれども

まとめました。
本当に数多くあるんですけど

これは一部でございます。

連続テレビ小説の「ひらり」
そしてその下は

大河ドラマ「毛利元就」

「週末婚」、「昔の男」
「汚れた舌」。

船越≫拝見していると
タイトルそのものに

インパクトがあるものが
多いですよね。

内館≫タイトルだけは
褒められるんですよ。

先にスッとタイトルが決まると

物語をそこに
修練されていけばいいから

やっぱりタイトルが
ぴたっと決まると

楽といえば楽ですね。

船越≫「週末婚」なんていう
言葉は

あのドラマ以降
日本語としても

当たり前の日本語に
なりましたよね。

内館≫ああいうのは
うれしいですね。

「都合のいい女」とか。
「終わった人」とか。

美保≫「都合のいい女」の

タイトルは
当時、すごいショックでした。

私のこと?みたいな。
すごい見ちゃいました。

浅野ゆう子さんの。
すごくいい感じでした。

船越≫今、話題の
「終わった人」もそうですよね。

内館≫「終わった人」も

すごいタイトルでしょ。

自分でも怖いタイトルだなと
思ったんですね。

だけど、あれも
先にタイトルが決めてあって

そこに持っていった。

船越≫あのまま
終わったらどうしようかと

思いましたけど
最後はハッピーエンドといって

いいでしょうね。

小松≫今日は内館さんの
これまでの活躍

こうしたテーマでお送りします。

「御年71歳
内館流 ステキな年の重ね方!」

ということで
今、内館さんの著書で

話題となっているのがこちら。
タイトルもまたすごいですよ。

船越≫「すぐ死ぬんだから」
ですから。

小松≫大人の新・終活小説として
累計30万部を超える

ベストセラーとなっています。

今、早速、メッセージが
届きました。

「ごごナマ」内館牧子様
「すぐ死ぬんだから」

原作読みました。
読み始めると止まらなくなり

あっという間に
読んでしまいました。

私は内館さんと同じ
昭和23年生まれ。

次々と
そうそうとうなずくところが

たくさんありました。

静岡の
浜松の方で

大相撲大好きさんです。

美保≫ギョーザを食べながら
大相撲を見てると。

船越≫この作品を書こうと思った
きっかけみたいなものは

あったんでしょうか?

内館≫私、ここのところ
しばらくずっと

気になっていたことがあって
なんで高齢者はリュックを

背負うんだろうって。
どこに行くにもリュックでしょ。

もちろんリュックは便利だし
両手があくし

それ自体は全然、私
かまわないと思うんですけど

TPOを全く考えない。
どこに行くにもリュック。

美保≫帽子も同じみたいなのは
どうしてなんでしょうね。

内館≫帽子で隠すから

リュックでいいし
帽子で隠すから

メークはいらないわ。
ズボンもみんな楽になって

締めつけないものを着る。

そうすると結局、人生そのものが
リュック仕様になってくる

っていう気がしたんですね。

何か周りの人が

それ変じゃない?って言うと

いいのよ、ほっといてよ
どうせすぐ死ぬんだからって。

そこからとった
タイトルだったんです。

船越≫確かに主人公のハナさんは
全く真逆を

いっていらっしゃいますよね。
きれいに、すてきに。

小松≫その内館さん原作の
「すぐ死ぬんだから」

ドラマ化されまして
三田佳子さんが

主演を務め
現在BSプレミアムで

放送中です。
ハナ≫いやだ!私、78よ?

≫えー!

小松≫三田さん演じるのは
見た目にこだわる78歳の主人公

忍ハナ。

ハナ≫せっかくの人生なんだから
自分を愛したいじゃない。

小松≫実年齢より
若く見せるために努力を重ね

老いを遠ざけて生きているハナ。

しかし、一番の理解者である
夫の死をきっかけに

波乱万丈の人生の幕が開けます。

ハナ≫うそつきめ!

小松≫老いと向き合いながら

前向きに生きる姿を描いた

人生100年時代の
新・終活ドラマです。

船越≫脚本家としてご自身が
お書きになったドラマを

見るのと、原作者として
ドラマを見るのでは

ずいぶん違いがあると
思うんですけど。

内館≫脚本っていうのは
小説と

書き方が違いますし、それと
原作はそれだけ厚みがあるものを

5回にしなきゃ
いけないわけですよね。

だから、今回
今回、長田さんという

すごい力のある脚本家が
書いてくださって

すごくよかったです。
私じゃ絶対書けない。

美保≫実生活のほうのものとかも
入ってるんですかね。

内館≫実生活が
入るものもありますね。

でも先にキャラクターを作るから。

どんな人間だというのを
作っていくと、自分の実生活が

はまらなかったりしますからね。

船越≫今、どんな思いをもって
このドラマは

ご覧になってらっしゃるんですか。

内館≫やっぱりね
一視聴者として見ますから

おもしろいなとか言ったりして。

三田さんが
うそつき!とか言うでしょ。

あれは原作にはないんだけど
三田さんが

あそこまでやってくださって

それはスタッフ、シナリオ
役者さん勝利だと思いますね。

船越≫原作者冥利に尽きている
といっても

過言じゃないでしょうか。

内館≫本当に、そう思います。
うれしいですね。

小松≫三田さんは
せりふを巻物のようにして

覚えていらっしゃって。

美保≫ト書きも全部
書いてありました。

すごいなと思って。

船越≫膨大なせりふ過ぎて
ごめんなさいって

内館先生に言われたのよなんて
おっしゃってました。

内館≫こんな長いせりふ
いっぱい書いたんだなって

思いますね。

船越≫実際に撮影現場にも足を
お運びになられたそうですね。

いかがでしたか?

内館≫実際の現場に行くと
私が書いたものが

現場で俳優さんがやって

照明が当たって
カチンコが鳴りますよね。

そうするとね
実感なんですけれども

立ち上がってくるんですよね。

私が書いたものは平面なんだけど

俳優さんが演じて
プロの人たちが

力を合わせてくれると
立ち上がってくるというか

立体になるっていうのかな。

だから、脚本とは
よく言ったものだなと。

足で立つわけですね。
それ、すごく思いましたね。

美保≫影もできますもんね。

よく分からない影が見えてくる。

船越≫僕たちは逆に
脚本を読ませていただいて

その文字がバーンと
浮かび上がってくる瞬間があると

演じやすい、しゃべりやすい
ということになるんですね。

内館≫原作を書くおもしろさと
現場でそれを見るおもしろさは

また違いますね。

船越≫読んでる瞬間に
映像になるってあるんですよね。

内館≫やっぱりそうなんですか。

小松≫手が止まらなかったですね
読み始めると。

この「すぐ死ぬんだから」が

話題となったことで

内館さん、ちょっと困ったことが
起きたそうです。

「すっぴんで出歩けない」。

船越≫これは
どういうことなんでしょうか。

内館≫すっぴんで
全然メークも何もしないで

出歩くと、あの人
あんな偉そうな本を

書いておきながら

ぐちゃぐちゃよとか

言われるかもしれないというのが。
だから少しくらいは

メークしないとなという
感じはあります。

三田佳子さんが対談で
おっしゃっていたんですけど

三田さんも部屋着で
スッピンで1階の郵便物

取るところに行ったら
その日に限って紳士がいらして

三田佳子さんですか?って。

それで
やっぱり手は抜けないわって

おっしゃってましたね。

船越≫この間も
三田さんの外出のお写真を

見ましたけど
おきれいでしたね。

美保≫眉毛だけは

描いていくんです、私も。

内館≫今、マスクするから。

美保≫眉毛ぐらいで

結構シャキッてなる。

内館≫やっぱり違いますよね。
それをやらないで

今まで、これを書く前までは
ありのままでしたから。

船越≫ご自身の書いたものに
鼓舞されてる感じですね。

この作品で、内館さんが一番
これを伝えたかったということは

なんなんでしょうか?

内館≫やっぱり自分に
手をかけましょう。

年をとればとるほど
自分に手をかけないと

どうしても緩んできて
鈍くなってきて

汚くなる。

これは当然ですから
だから、少しでも手を

かけようじゃありませんか。

そうなると、リュックはいいけど
どこに行くにもリュックは

変でしょうということですね。

必ず時間がないとか
お金がないとか言われるんですね。

でも、それはお金がなくたって
お風呂で5分間のマッサージは

できるしね。
高いものを買う必要は

ないわけですから。
だから、自分に

手をかけないというのは

自分を放棄すること
セルフネグレクトだっていうのが

ありましてね。

美保≫ひどく放置しちゃう。

内館≫楽ですもんね。

美保≫あと、リュックの中に
またちっちゃい袋が

たくさん入ってる人。

小松≫便利ではあるんですよね。

美保≫きんちゃくみたいな。

何が入ってるのか
いっぱい持ってる。

船越≫ご自身に手を抜かない
前向きになる、それが実は

最高のアンチエイジングに
つながっているんでしょうね。

内館≫あとは他人の目を
意識しろって。

他人の目なんか意識しなくても
自分が着たいものを着て

生きたいように
生きればいいというのは

もちろん
1つの理論ではあるんだけど

他人の目っていうのはやっぱり
自分が気が付かないことも

厳しく見てますよね。
だから、いくら似合うと思っても

原作にもあるんですけど

いくら似合うと思っても
電気スタンドのかさみたいな

帽子をかぶったりしたときに

他人は…身内は言うでしょうね。
他人の目を意識しろということは

やっぱり自分にも課していますね。

船越≫原作を読ませていただいて
ハナさんの言葉にも

感動しますね。
人を気遣った言葉を

ちゃんと
使っていらっしゃいますよね。

おなかの中では
この嫁が!と思ってても

きちんと、いたわることを
言葉にはしてあげると。

内館≫そういうのがないと
ハナさん自身が

すごくいやな女に
なっちゃいますよね。

船越≫すてきなたしなみのできる

年を重ねていきたいなと

思いました。

美保≫おじ様たちも
そうしてほしい。

私は。

男の人がちょっと疎いかな。

小松≫43の私も痛感しますね。

「ごごナマ」をやるようになって
月曜日はこの服

火曜日はこの服と
決めて、ずっと

ユニフォームのように
それよくないなって。

変えたほうがいいですね。

船越≫男性は「終わった人」を
一生懸命。

美保≫カジュアルが
似合わなくなってくるんですよ。

小松≫ちょっと胸が
痛くなってきたので

内館さん原作のドラマ
「すぐ死ぬんだから」

次回は3話、今度の日曜日
夜10時です。

BSプレミアムで放送です。
ぜひご覧ください。

今日は「内館流 ステキな
年の重ね方!」というテーマで

お話を伺っておりますけれども

ここからは内館さんの
脚本家デビューについて

お話を伺いましょう。

船越≫そもそもいきなり
脚本家デビューというわけじゃ

なかったんですね。
一般企業にお勤めに

なっていらっしゃって。

内館≫一般企業の一流大企業に
コネで入ったんです。

コネで入って、石を投げれば

東大に当たるみたいな。
だから石を投げて東大に当てて

結婚しようと思ってたんです。

それが狙いだったんですね。

ところが

お相撲が好き、小林旭が好き

北の富士が好きっていうと
当たりませんね、いくら投げても。

船越≫なかなか小林旭さんは
歩いてらっしゃいませんね。

内館≫それで結局そこに勤めてて
仕事は

社内誌の編集なんかをして
短い文章を書いてたんですけど

これで一生を終えていいのかな
っていうのがありましたね。

船越≫そのときに何か
新しい夢が見つかった?

内館≫一番得意なことを

仕事にしようと思ったんです。

得意なことは相撲なんですね。

ですから、全国の新聞社と
それから、出版社に電話をして

私を相撲記者として
使ってくれないか。

美保≫相撲のほうにいくって
野球とかだと分かるんですけど。

内館≫野球は今でも
全然、見ませんね。

船越≫ということは
まずは相撲記者になりたいと。

内館≫全部断られて。

小松≫相撲記者になりたい
という思いで。

こうした写真もお借りしました。
北の富士さんと

お会いされていると。

内館≫私、追っかけだったんです。
北の富士の。

全国津々浦々
新幹線に乗って追いかけて。

役に立ちましたよね
相撲は、後ほどは。

船越≫そこまで相撲を
好きになったというのは

何かきっかけがあった?
いつごろから

お好きだったんですか?

内館≫誰も信じないんですけど
私4歳から相撲が好きで。

すごいいじめられっ子で。

信じられないでしょ。

いじめられっ子で
いつも助けてくれる

男の子がいたの。

その男の子が力道山に似てて

あとで思うと。

体の大きな男は
私をいじめないんだって。

それで刷り込まれて

あまりに泣くので
幼稚園をやめさせられたんです

半年で。

家に行って
ずっと新聞とかラジオで

相撲を、体の大きい子は

いい子だっていうのがあるから。

それで初恋が横綱鏡里。

結局そこからずっと
相撲一筋でしたね。

船越≫幼いころのそんな体験が
相撲へ、相撲へというふうに

運ばれていったんですね。

美保≫やっぱり
好みの顔とかあります?

内館≫北の富士さんは

やっぱりすてきでしたよね。

でも、そのあと好きだったって
みといずみだったから

またちょっと顔が違うんですよね。

どっちかというと巨漢が。
北の富士さんは

すごく大きいわけじゃないけど
巨漢が好きですね。

小松≫相撲記者に
なりたいという思いは

かなわず
でも、それでも書くことに

興味を持っていらして
内館さんは28歳のときに

こうした挑戦をされます。
「脚本家を志す」。

船越≫これまた相撲記者から
大きくかじを切られましたね。

内館≫実は私、映画もドラマも
ほとんど見たことないんですよ。

相撲ばかりで忙しいし
ちょっとプロレスとボクシングも

好きだったもんですから。

美保≫私もキックボクシングと
プロレス見てました。

内館≫忙しいんですよね。

結局、テレビもドラマも映画も
舞台も

あまり見てなかったんですけども
あるときに新聞広告で

今、業界は若い力を求めている。

プロになるまで
指導しますって書いた

養成所の広告があったの。

若い力を求めていて
プロになるまで

指導してくれるんだったら
こんなにいいことないなと思って

その養成所に行ったの。

船越≫そのまま順風満帆
というわけには

いかなかったんですよね。

内館≫全然順風満帆じゃないです。

やっぱり、たまたま書いた
OLものが

ちょうど雑誌の応募があって
そこに応募したんですね。

そしたら、佳作だったんですけど
それをNHKのプロデューサーが

たまたまお読みになって

これはたたけば
使えるかもしれないと

思ったらしくて

お電話いただいたんです。

船越≫そこまで
何年ぐらいのお時間が

かかるんでしょうか。

内館≫私デビューが40ですから。
28で学校行きましたから。

それだけかかってるんですよね
12年。

船越≫でも、そのあと
才能が開いたら

まあ早いというね。

小松≫大きな転機になられたのが
1992年に放送された

連続テレビ小説「ひらり」。

内館さん脚本で
平均視聴率は36.9%

最高視聴率42.9%を記録する
大ヒットとなりました。

ひらり≫突然ですが

私、大相撲を仕事にしようって

考えてるの。

小松≫東京の両国を舞台に
相撲大好きなヒロイン・ひらりが

相撲に関わる仕事がしたいと
奮闘する物語。

しかし、相撲界は女人禁制。

さまざまな困難が

立ちはだかります。

ひらり≫今、親方に就職活動。

梅若≫急に言われてもな。

急に言われなくても
相撲界ってのは女いらないからね。

小松≫それでも
持ち前の明るさと行動力で

道を切り開こうとするひらり。

安藤≫まじめに栄養士の資格
取ってみない?

ひらり≫栄養士?

小松≫力士の健康を

維持するための栄養士として

相撲界で生きていく
女性の姿を描きました。

船越≫懐かしいですね。

大ヒットいたしましたけれども

大ヒットした理由は
一体なんだとご自身では

思ってらっしゃいますか。

内館≫ちょうど若貴ブームで
相撲に、こうなってたところに

この女の子が出たでしょ。

だから、やっぱり

みんなチャンネルを
合わせてくださったんですね。

それからドリカムのあの曲も
すごくよかったと思います。

大ヒットしましたから。

船越≫これは偶然
この相撲界を内館さんに

書いてほしい
ということだったんですか。

内館≫皆さん
このドラマを最初見たとき

相撲好きのあなたが
相撲を書きたいって言ったのね

っていうのね。
全然違いまして

私は朝ドラっていうのは
多分、下から苦労して

大きなお店を開いたり
大きな仕事をする女の人の

物語だと思ってましたから

そういうのは
私書く自信がないんですって

断ったんです。

そしたら、プロデューサーが
いや、あなたみたいに

小さいときから
大相撲が好きな女の子を

主役にしませんかって
NHKから言われたの。

それで私は
三つ指ついて

お受けいたしますって。

小松≫相撲で書いてくださいと
言われたときは

うれしかったんじゃないですか?

内館≫うれしかったですね。
朝ドラはよく作家殺しって

言われるんです。
どんなに一生懸命書いても

追いつかないんですよ。
長いし。

美保≫監禁状態になりますよね。

内館≫作家殺しっていわれて
途中で病気しちゃったりとか

あるんですけれども

私の場合は殺されるより
生き生きしちゃったっていうのは

ありましたね。

船越≫このドラマが
内館さんにとって

大きな転機には
なられたわけですね。

内館≫ものすごく

大きかったですね。

それまで民放で、NHKは
ちょっとやってて

それなりのヒットは
あったりしたんですけども。

でも、やっぱり私、職業欄に
脚本家って書くのが恥ずかしいし

おこがましいわけですよ。
それで自由業って書いてたの

ずっと。

「ひらり」が当たって
こんなにたくさんの人に

見てもらったということで
あ、もう脚本家って

書いていいかなって思って
それから脚本家って

書くようになりました。

船越≫職業欄の書き方が
変わるほどの

ご自身の中では
大きなきっかけになった。

僕も
自由業って書いてたんですけど

あまりにも今は
不自由業だなと思って

もう、俳優と書くようにしました。

♪~(コーナー音)

ヒデ≫ウワサの真相!

船越≫最近、みんなお行儀よく
玄関から来るんだけどね。

ヒデ≫私にとっては
結びの一番でございますから

勝負しておりますから
よろしくお願いいたします。

早速、内館さんにまつわるうわさ
持ってまいりました。

物騒なんですけど

「伊東四朗さんを
殺そうとした!?」。

小松≫穏やかでないですね。

ヒデ≫ドラマですよね。

相撲部屋の親方を
演じてらっしゃったわけですが

殺そうとしたというのは
どういうことでしょうか?

内館≫池内淳子さんが
おかみさんで

伊東四朗さんが親方だったんです。
「ひらり」のとき。

それで、私は相撲界という
女の人がとりあえずいらない業界。

でもおかみさんは
ものすごい大きな力を

出しているわけですよ。

でも伊東四朗さん、親方が
亡くなったあとに

それだけ頑張ってきた
おかみさんは

どうやって生きるんだろうかって。
そこを書きたくて

伊東四朗さんには
途中で死んでいただくことに

なっていたんです。

船越≫先に
お伝えしてあったわけですね。

内館≫そうです。

ヒデ≫でもドラマでは
最後までご存命で

ご出演なさってましたよね。

船越≫殺人未遂に終わったと。

ヒデ≫どういう心の変化が?

内館≫「ひらり」が
放送されてから

全国の老人ホームとか
施設の先生たちから

手紙がくるんです。
その多くが個々の高齢者が

自分の部屋のテレビを見ないで

車いすを押して
そして、ロビーで

みんなそろって見るの。

ひらりちゃん頑張れって
梅若部屋しっかり!って

言ってるって

そのお手紙をいただいたり

重い病気を持っている

男の子のお母さんが
息子が帰ってくるとき

「晴れたらいいね」を歌いながら
帰ってきますって。

それを読んだときに
これは殺しちゃいけないって。

やめてもらって
殺さなかったんです。

ヒデ≫まさに伊東四朗さんの
お人柄というか

「ニン」が出たということですね。

ドラマのワンシーンでしたけど

それをお伝えしたとき
ご本人はどのような反応でしたか。

内館≫伊東さんには前もって
第何話で死んでいただきます。

マネージャーさんも分かりました。
それで次のお仕事が

入ったりするわけです。
急に変わったでしょ。

それで伊東さんに、すみません
最後まで出てください

死なせませんって言ったら

伊東さんが、お牧さん
俺も死にたくなかったよ。

だから、多分一番大変なのは
マネージャーでしたね。

船越≫スケジュールが
埋まっちゃってますからね。

内館≫でもよかったです
最後まで生きていていただいて。

ヒデ≫ということで
こちらのうわさはホントでした。

続いて、大好きな相撲に関する
うわさです。

「観戦中に死にかけた!?」と。

またまた物騒な話題ですね。

ご本人ということですか?

これ、どういうことでしょうか?

内館≫最前列で見てたんです。

そうしましたら
時の大関の魁皇と千代大海が

合計合わせて
340kgぐらいあると

思うんですよ。
一番前で見てた私を

直撃したんですよ。

2人落ちてきて。
あばら骨を3本折りまして。

そういう事件がありました。

ヒデ≫4分の1折れた
ということですからね。

船越≫むしろ
それで済んでよかったぐらいの

大事件ですよね。

内館≫私の横の人は
上にぺちゃんって

魁皇に乗られて
私を吹っ飛ばしたあとに

向こうに転がったんですね。
紙みたいになってました。

ヒデ≫もちろんそのときのVTR
ご用意しました。

衝撃です。

2004年秋場所13日目。

こちらの砂かぶり席にいる
白い服を着た方が内館さんです。

さあ、魁皇と千代大海

大関同士の一番。

実況≫千代大海、懸命の攻め!

千代大海、差した。

のこった魁皇。

ヒデ≫魁皇が押し出した
そのとき…。

2人合わせて
300kgを超えますが

なんと、内館さんに直撃。

ですが、内館さんの表情は…

笑顔です。

笑ってます。

このとき、調べたら
360kgだそうですよ。

お二人合わせて。
軽トラが突っ込んだのに笑顔。

どういうことでしょう。
そのときの

お写真があるんです。

瞬間ですよね。

一瞬、慌てて手をお出しに
なったりしたんでしょうか。

このときなんですけども
実際に折れていたんです。

でも満面の笑み。

内館≫うれしかったんですね。

ヒデ≫好きすぎるんですよ。

船越≫相撲愛のほうが
痛さや怖さよりも

勝つっていうね。

ヒデ≫もちろん
病院には行かれましたよね?

内館≫病院はうちの近くに
病院があるんですけど、そこは

我慢していかなかったんです。
ひと晩、激痛にうなされて

翌日、そのまま
また相撲を見に行って

北の湖さんに、すみませんここが
ちょっと痛いんですけどと言って

昨日落ちたあれだなって
ちょっと待ってって言われて

しめたと思ったんですけど
北の湖さんが

相撲診療所に予約の電話を
入れてくださって

1回あそこ入ってみたかった。
しめた!と思って行ったときに

スタッフに、北の湖さんが

若い衆2人つけますからって

それで浴衣姿の
若い衆2人引き連れて

理想の姿。

それで病院に行って、そしたら
先生が、3本折れてますって。

どうしますか?って言うから
手術はできないから

さらしかなんかを巻いて

ずいぶん時間が
かかったんですけど

診療所から外に
若い衆と一緒に出てきて

若い衆に、どうもありがとうね。
お金、お小遣いあげて

これでなんか食べなとか言って。
一度やってみたかったんです。

若い衆は
ごっつぁんですって言って。

すごいしつけが
ちゃんとしているなって

思ったんですけど

僅かなお小遣いを
あげただけなのに

ちゃんと親方から
どうもありがとうございましたと

電話があった。
相撲界すごいなって思いましたね。

船越≫わらしべ長者でいうと
どんどんいいことが。

小松≫ヒデさん

ありがとうございました。
「内館流

ステキな年の重ね方!」を
テーマにお送りしていますが

続いては、50歳を超えてからの
内館さんに迫ってまいります。

まずは、「もっと学びたい」。

船越≫実際に学びに
行かれたんですよね。

内館≫大学院に行きまして

それは相撲の勉強に。

当時、土俵に女性を上げないのは

差別だというのが
フェミニズムの人たちの間から

すごく出て、私はすべてを
差別で、きるのは

違うような気がするんですね。

やっぱりお祭りとか民俗芸能とか
いろいろなもので

男女別々でもいいんじゃないかと。

それは選挙権がないとか
教育の機会がないというのは

違うだろうと。

結局、理論できちんと
なぜ、女性は上れないのか

っていうことを。

船越≫大阪府知事が
女性のときに

土俵に上がれなかったというのが
ちょっと紛糾しましたね。

内館≫それで結局、どうしても
男女共同参画というのが

正論ですからね。

そっちに流れが
いっちゃいそうな気がしたんです。

だけど千何百年守ってきたものは
守りたいというのもあって

理論で勉強しようと思って
それで東北大の大学院の

宗教学の教室を受験したんです。

船越≫神事として学んでいこうと。

内館≫神事として。
東北大に合格して

行くってなったときに
周りは、10人中10人が

裏でしょって言ったんです。
ちゃんと表から試験を受けて

入ったんです。

船越≫ちょうど脚本家としても
一番お忙しい時期で

いらっしゃいましたよね。

内館≫今、あなたが2年、3年
辞めてたら

もう若い人に
取って代わられるから

いくら受かっても
やめなさいということは

ずいぶん言った人がいましたね。
だけど、これもチャンスだから

なかなか受からないし。
だから、それで行ったんです。

船越≫両立は
大変だったんじゃないですか?

美保≫大学院というのは
また違うんですか?

内館≫大学と全然違いましたね。

おもしろかったですよ。

美保≫違う方向から。

内館≫自分自身で研究して調べて
論文を書いてっていうことが

それを教授が
チェックしてくれるという

やり方がありましたからね。

船越≫大学で学ぶだけじゃなくて
いわゆる

キャンパスライフみたいなものも
楽しまれたんですか?

内館≫楽しみましたね。

仙台にあったので
仙台の街を若い学生と一緒に

食べに行ったり飲みに行ったり。

ヒデ≫いわゆるJDですよね。

小松≫合コンとかも
やるんじゃないかみたいな。

内館≫合コンやったんですよ。
その合コンが宗教学とインド学と

言語学の合コンで戦ったんです。

船越≫学生生活が
後の脚本家として、いろんな形で

フィードバックされてくると。

内館≫それはすごくありました。

美保≫今は
なんか違いますもんね。

思いを話していくと。
ちょっと前思ってたのと

違いますよね。

船越≫そこへ飛び込むのは
一口では語り尽くせない

大変な思いがあったと思います。

小松≫さらに、内館さんは
入学した東北大学で

もう1つ新たな挑戦をされます。
「東北大学相撲部監督に就任」。

船越≫監督ですよ。
学生でありながら監督に

就任されてしまう。

内館≫部員が3人しかいなくて
それで私の研究室に部員が来て

もう潰れそうですと。

なんとかしてくれませんかと

言われて

私も論文を書かなきゃいけないし

それどころじゃないと思って
ちょっと難しいと言ったら

1人が、僕たち大きな大会には
出てるんですけど

開会式の前に
試合をやらされるんです。

開会式の前に試合って
どうやるの?って聞いたら

開始式というのがあって

弱いチームは
みんなそこでやらせて

終わらせちゃうらしいんです。

私それ聞いたときに
力になれるかどうか

分からないけど
分かった、今度は開会式から

やろうねって言って
それで引き受けたの。

小松≫そして、どんどん
部員が増えていきまして。

船越≫あっという間の

出来事ということですよね。

内館≫ものすごい勢いで集めたの。

小松≫どうやって声をかけたり
見つけたりしたんですか。

内館≫ちゃんこで釣った。

美保≫ちょっといいお肉
入れました?ちゃんこで。

いい男の子ばっかりですね。

内館≫モンゴルの子も2人ぐらい。

東ヨーロッパの人もいて

おもしろかったですねこのときは。

緑色のジャージというか
ポロシャツも

私が作って

後ろに東北大学相撲部って
書いてあって

それをみんなに配って
これを着なさいって言って。

その辺りの
気持ちを一つにするところから

始めましたね。

小松≫いい笑顔ですね。
そして、大学からは

ある肩書きを授かっておりまして。

実際に使われていらっしゃる
名刺ですが

お名前の横、注目してください。

東北大学相撲部総監督と。

船越≫今も総監督として
見守っていらっしゃるんですか。

内館≫総監督
なんの役にも立たないから

その名刺を必ず初対面の人には

この名刺を配って
どなたか東北大受けるような子は

いませんかと。
受かったら

相撲部入れてくださいって。
人集めです。

大体、結構

落ちたりもするんですけど
でも名刺を見たときには

えー!って効果はありますね。

船越≫今も
尽力されているわけですね。

♪~(コーナー音)

船越≫この音が鳴ったので
船越のクエスチョン5!

上から順にまいりましょうか。

自己流の終活法があるは

ノーなんですね。

内館≫全然ないんです。
死ぬの準備してると

毎日が楽しくないから

だから、遺言とか
エンディングノートとか

一切書かないで

それは私が死んだあとに
生き残った人たちで

自由にやってくださいと。

私にとって大事なものでも

私が死んでいれば
焼こうが捨てようが

分からないわけですから

だから今は
結局、少しでも

そういう準備をしないで

生きることを楽しもうという
感じですね。

美保≫書いていくと
寂しくなっちゃいますもんね。

これだけしか
貯金ないんだ、私って。

船越≫ハナさんのごとく思い切り

今を楽しんでいこうと。
そして次です。

日本史にはちょっと自信がある。
ノー。

いやいや、これまで
大河ドラマもお書きになって。

内館≫大河ドラマのお話を

いただいたときに
絶対無理だと思ったんですね。

それで、NHKのドラマ部長に

無理ですと。

なぜなら私は
信長と家康と秀吉の

区別がつきませんと
言ったら

しまったって顔をなさってたけど
だけどその区別がつかなくても

大学教授が

きっちり教えてくれますから
大丈夫ですよって言われて

それじゃあやってみようかな

初めての時代劇なのでと
やったんです。

船越≫信じられないお話ですね。

小松≫歴史を書くという感じじゃ
ないんですか。

内館≫当時、NHKの
会長でいらした川口さんが

私のところにいらして
大河ドラマは

歴史ドラマじゃなくて
人間ドラマなんだと。

だから、受けなさいって。

そうか、じゃあ
頑張ってみようかなって。

船越≫さすがの
殺し文句ですけれども

でも、そのあと実際は
ご苦労されたんじゃ

ないでしょうか。

内館≫大河は苦労しましたね。

なんといっても
風格があるわけですね。

スタッフが、風格がある番組を
やっているという思いが

すごく強いので。

私は当時

大河を受けた人間としては
一番若かったんです。

だから弾んだ大河にしたくて
そういうキャラクターを

作っておいたんですけど

イエスが出ないんですよ。
ちょっと違うって。

もっと風格をとか言われて。

それでも結局、自分のやり方を
通してたんですけど

一番びっくりしたのは
完パケって

前にきますよね。
パッケージになったのが。

あれを見たら
すっかり風格ができてたんです。

変えちゃったんですね。
スタッフが。

あれはやっぱりショックでしたね。

でも、そこからなんとかうまく

皆さんとやりましたけど。

船越≫「毛利元就」も
大評判のドラマになりました。

そして、次も僕には
衝撃的でございます。

朝ドラの脚本をまた書きたいは
ノーなんですか。

内館≫ノーですよ。

これは朝ドラはとにかく大変です。

オーバーに言えば
今日書いたものが

あした放送されるみたいな。

どんどん脚本を
消化していくわけですね。

だからやっぱり今から
「すぐ死ぬんだから」を

書いてる人間は
なかなか朝ドラを書く

根性はもうないですね。

美保≫15分かける5日分
ですもんね。

船越≫6日分ですよ。

脚本家殺しって
おっしゃってましたもんね。

まだまだ学び足りないことがある
イエスでした。

何をこれから学んでいかれたいと
思ってらっしゃるんでしょうか。

内館≫私は、「古事記」を
やりたいんですよ。

きちんと読んだことないんですが

自分で本を読むよりは
國學院みたいなところに行って

「古事記」を
きちんと習いたいなって。

船越≫國學院ですか。
お受験されるわけですか?

内館≫國學院だけじゃ
ないんですけど

今、大学に
科目等履修生っていう

システムがあって
やりたい科目に

申し込めば、学生と一緒に
聞けるんですね。

それで「古事記」が
できないかなって思ってる。

船越≫聴講生とは違って
試験を受けると、確か

単位ももらえたりするんですよね。

内館≫私の場合は
単位いらないからって

神道を國學院に

勉強に行ったんですけど
そのときも授業には

きちっと出てました。

船越≫かつて神道も
学ばれたんですね。

美保≫スニーカーで行くんですか。
内館≫スニーカーでアロハで。

船越≫それこそTPOの。
すばらしいですよね。

小松≫おすすめ番組のご紹介です。

まだまだ暑い日が続き
寝苦しい夜。

あなたもこの番組で
ヒヤッとしてみませんか?

「業界怪談」第1回は、清掃業界。

実体験をもとにしたお話です。

仕事先は
見知らぬ他人の生活の場。

例えば、遺品整理。

この日、依頼があったのは
大きな一軒家。

誰もいない家を
1人で片づけていたところ

男性の背後に…。

そして、遺品の供養に向かうと…。

業界ならではの本当のお話を
インタビューを交えながらご紹介。

三浦≫仕事とはいえ

他人様の部屋に上がり込むのは
確かに怖い。

のぞくつもりがなくとも

見えてしまうようです。

美保≫こわっ!

小松≫内館さんの
呼びかけに応えた

メッセージが届きました。

兵庫県の40代の方。

はじめまして。
今年、東北大学医学部を受験する

息子がいます。
スポーツは全くしなかった

人生でした。
身長186cm

相撲部でぜひやらせたい。
よろしくお願いします。

内館≫すぐ監督と部長に言います。
ぜひ。

小松≫よかったですね。

そのほか多くのメッセージを

いただきました。
本当にありがとうございました。

船越≫本当にすてきなお話を
たくさんいただきました。

元気をいただいた方も
多いと思います。

本日のゲスト内館牧子さんでした。
ありがとうございました。


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