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9の系譜 今田勇子から酒鬼薔薇聖斗に渡されたバトン

2011/05/04/(Wed) 11:10

酒鬼薔薇聖斗は少年Aではない。今田勇子は宮崎勤ではない。そう確信したとしてももう両者とも事実上、解決してしまっているから今更何言っても無駄かもしれない。なぜだか、少年Aも宮崎勤も殺ってないとは言わなかったという。彼らはスケープゴートである。真犯人は日本の事件史を代表する二つの猟奇事件は”日本の黒い霧”の系統ではないか。

酒鬼薔薇聖斗のようにシンボリックな猟奇事件は組織的に緻密に計算建てられてプロの暗殺実行チームによって速やかに遂行される。指紋の一つも残さない。だから、絶対に犯人は捕まることはない。直近で言えば、島根女子大生バラバラ殺人事件の犯人はまだ捕まっていない。もはや未解決事件の仲間入りは必至である。

脅威の流布である。治安当局の自作自演とも言っていい。平和な社会は犯罪が起きないから、警官は実績を挙げるため、大所帯でシートベルトを取り締まったり、自転車の不灯火、二人乗りを口実にして窃盗自転車の取締りに勤しんでいる。治安は良すぎると予算が減ってしまいかねない。だから、庶民を恐怖のどん底にたたき落とすような凄惨な猟奇事件は全国をルーレットのようにぐるぐる回っているのである。当たってしまった自治体の治安当局は威信をかけて捜査に臨むが、プロが証拠を残すわけないから、犯人につながる緒さえ見つからない。捜査員を大量に動員したところでいずれ壁ができてしまう。迷宮入りし時効を迎えることはキャリアに傷が付いてしまうし、治安当局としての威信は落ちてしまう。

誰でもいいから捕まえてしまえばいい。後は起訴して99%有罪になる司法に委ねればいい。犯人に相応しい怪しい奴を捕まえてしまって調書に指印さえ取れれば有罪に持ち込める。

犯人をでっち上げるにしても容疑をなるべくすんなりと認めてくれたほうがいい。従順であればあるほど事がすんなりと運ぶ。東金女児殺害事件の勝木諒は知的障害者であった。逮捕するきっかけになったレジ袋の指紋は再鑑定の結果、不一致だった。なのに彼は罪状認否で罪を認めてしまった。彼は知的障害者だった。あいつらは『親に迷惑掛けたくないだろう』と『お前が認めないなら、一千万は超えるぞ、弁護費用』、こんな言葉で落とし込んだのだろう。勝木諒は罪状認否で起訴事実を認めてしまった。

日本の知的障害者は全人口の3%ほどだというが刑務所には全体の4分の1、25%もいる。この数字は冤罪の縮図を表している。足利事件の菅谷さんも軽度の知的障害だったという。

すねに傷をつけたくないキャリアのエゴと保身が根本にある。解決できない事件を解決しなければいけないのなら、誰かに認めさせればいい。いつも弱い者が犠牲になる。


■ 酒鬼薔薇聖斗事件・被害者の首に施された細工

1997年5月、神戸須磨友が丘中学校の校門に首が置かれるという精算な事件が起きる。学校殺死の酒鬼薔薇、神戸須磨連続児童殺傷事件である。酒鬼薔薇聖斗と名乗る犯人からの犯行声明が被害者、土師淳君の口に咥えられていたぐらいまでが一般認識だ。実はまだその先がある。


asyura's kokuhatu0 岩永天佑「告発の書」
http://www.asyura2.com/kkuhatu0.htm
---------------------------------[抜粋]
 あまり触れられていない点について書いてみます。それは、被害者の首にほどこされた細工です。『真相』一八ページに、被害者の「頭部は口の両端が耳にむかって切り裂かれ、両目はまぶたの上下にまたがって『×』印の傷がつけられていた。そして口には、『学校殺死の酒鬼薔薇』という署名の入ったA4大の紙片がくわえさせられていた」とある部分です。
 週刊文春一九九七年六月一二日号三四ページに書かれているのは、「『凄惨なのは口です。両口端が耳元まで約七センチの長さにわたって完全に切り裂かれていました。そして、二つ折りにした白い紙をくわえさせられていたんです』……
 『さらに犯人の残虐性を物語っているのは、目です。目玉が完全にくりぬかれていました。カッターで切ったような傷はない。おそらくスプーンのようなものでくりぬいたんじゃないでしょうか。目玉はまだ発見されていません』
 他にも、まぶたと目尻にかけて何条かの縦の切創、×印の切創もあったという―
---------------------------------[抜粋]


土師淳君の首は、口が耳まで裂け、瞼は十字に切られ、目玉が完全に刳り抜かれていたという。つまりハロウィンのかぼちゃのような細工が施されていたということだ。その、耳まで裂かれた口に咥えられていたのが、以下の犯行声明である。

images (6) 


風見鶏:酒鬼薔薇聖斗事件~犯行声明
http://kobe.kazamidori.net/suma-jiken/seimei.htm
---------------------------------[抜粋]

さあゲームの始まりです

愚鈍な警察諸君

ボクを止めてみたまえ

ボクは殺しが愉快でたまらない

人の死が見たくて見たくてしょうがない

汚い野菜共には死の制裁を

積年の大怨に流血の裁きを

SHOOLL KILLER←下の画像のは付け足してある
学校殺死の酒鬼薔薇

---------------------------------[抜粋]

seimei01.jpg


これが中学三年生の考えつくことだろうか。酒鬼薔薇聖斗とゾディアックをダブらせてみる向きがある。ただゾディアックはただ殺すだけだった。被害者の遺体に細工しなかったはずだ。酒鬼薔薇聖斗がゾディアックを意識したのかはわからない。だが絶対に意識しただろう殺人鬼がいる。切り裂きジャックである。


切り裂きジャック
---------------------------------[抜粋]

この事件の起きる2日前、犯人からと思われる一通の手紙が警察に届いていた。その手紙には、警察を嘲笑するかの文言で綴られており、次のような内容であった。

「俺は、淫売女には恨みがあるんだ。まだまだ、切り裂くのはやめる気はねぇぜ。この手紙も殺した女の血で書くつもりだったが、あいにく取っといた血が全部固まっちまったので、使いもんになりゃしねぇ。赤インクで書くしかないってわけさ。今度は、女の耳を切り取って警察に送ることにするぜ。旦那衆のお楽しみにな。ワッハッハ・・・」

---------------------------------[抜粋]


警察への嘲笑。殺害行為へ執念と高揚。そして血。酒鬼薔薇聖斗の挑戦状とジャック・リッパー(切り裂きジャック)が警察に送った挑戦状は言い方を変えただけで本筋は合致している風に思う。しかるに酒鬼薔薇聖斗がジャックリッパーを意識したのは間違いない。でなければ、わざわざ赤いペンで犯行声明文を書くわけがないではないか。

ripper_13.jpg
切り裂きジャックの犯行声明。酒鬼薔薇は模倣した可能性が高い。


■ 今田勇子と酒鬼薔薇聖斗の共通項

ところで、酒鬼薔薇聖斗の挑戦状と今田勇子の告発文とを並べてみると、文体に類似性を見出すことができる。わざとらしい癖文字なのだが、よほど慎重に書かなければこのような極端な癖文字で長文は書けないのではないか。

b0018978_12451030.jpg

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今田勇子と酒鬼薔薇聖斗は新聞社に犯行声明文を送りつけているのだが、その文面から察するに、犯行声明が正しく報じられないことに腹を立てている様が読み取れる。酒鬼薔薇聖斗は被害者の口に咥えさせた犯行声明が正しく報じられていないことが神戸新聞社に犯行声明を送りつけた動機だとしている。他方、今田勇子は捜査を担当する狭山警察署の署長が事実をちゃんと公表しないからと朝日新聞に告白文を送った。抗議は口実だろう。二人ともニュースが取り上げることを知った上で犯行声明文を新聞社に送っている。

さらに共通するのは犯行声明に欧米文化の匂いがすることだ。まず酒鬼薔薇聖斗の犯行声明だが、神戸新聞社に届いた封筒は宛名が上、住所が下に来ている。これは欧米文化の表れであり、日本では住所を上(先)に書くのが一般だ。

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今田勇子の場合、犯行声明を書いた用紙がリーガルサイズというアメリカ政府の公文書に使われるサイズだったという。リーガルサイズは日本では一般的ではない。

もう一つ。両者に共通するのは、犯行声明文を当人が書いたのか証明出来ていない点だ。では一体誰が書いたのか。プロの犯罪集団が緻密に計算建てて作り上げたのでなかろうか。

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今田勇子から酒鬼薔薇聖斗につながる系統は、脅威の流布を巻き起こし、良好な治安を維持する治安当局を増強させる役割をも担っている気がしてならない。


■ 酒鬼薔薇聖斗の犯行声明にある9の意味

酒鬼薔薇聖斗の挑戦状で興味深いのは右上隅に記された『9』の文字である。紙の上部にホッチキスで留められた跡があるが、九枚目という意味ではないらしい(実はもう一枚分あったらしいが公表されていない。何が書かれていたというと死体の捌き方だという)。

chosenjo2_11.jpg


酒鬼薔薇聖斗として逮捕された少年Aは、綴り番号とは関係なく右上隅に『9』を書いた理由について「一番好きな数字を書いただけ」と答えている。少年Aは酒鬼薔薇聖斗ではない。9の意味など知るわけがない。


■ 世田谷9の字事件

『9』を象徴した事件といえば世田谷「9」の字事件がある。

img_0013.jpg
二重丸の縦のラインは16本。もしかしたら菊の一六弁(天皇家)を表しているのかも知れない。


1988年2月に世田谷区立砧南中学校に9人の男が乱入し、警備員を監禁。机447脚(椅子9脚)を校庭に数字の「9」の形に並べただけで被害者はいなかった。世田谷9の字事件である。この不可解な事件は、数日後「日本帝国主義革命連合軍・別動・黒い九月一派」と名乗る声明文が砧南中学校に届く。内容はジャニーズ事務所への警告とも取れるものであったが、後に逮捕された9人の実行犯と声明文は無関係であることが分かり、誰が送ったかは不明であるという。

校庭に並べた『9』の右下脇に椅子9脚を円状に置いている。これは『9』を『6』に見せないためのピリオドであるという。大した工夫である。

なぜ9の数字を象ったのか。世田谷9の字事件の主犯格Aは「1桁では最大で一番好きな数字だから」とその動機を説明する。少年Aと全く同じことを言っているとは驚きだ。この単純な動機に比べて執拗なまでの9へのこだわりはなんなのか。つまり、背後に指揮者がいたということではないか。主犯格Aはその後地上げ屋となり六本木に住みベンツを乗り回すようになったという。

黒い九月はミュンヘンオリンピック事件を起こし、イスラエル選手とコーチ11人を殺害した秘密テロ組織。ようは暗殺実行部隊である。1988年の世田谷9の字事件は、日本で暗殺部隊・黒い九月の別働隊が結成されたことを表しているのではないか。

酒鬼薔薇聖斗が犯行声明に示した9と世田谷9の字事件の9は繋がっているのではないか。今田勇子が起こした事件も、足利事件も世田谷9の字事件で犯行声明を出した黒い九月一派が起こしたのではないか。


1988年2月 世田谷9の字事件
1988年8月~89年7月 宮崎勤事件
1990年5月~91年12月 足利事件 
1992年2月 飯塚小一2女児殺害事件(福岡) 7歳7歳 久間三千年(死刑執行)
1997年2月~5月 酒鬼薔薇聖斗事件(神戸) 少年Aは7月7日生まれ
1999年12月 てるくはのる事件(京都) 7歳 被疑者は飛び降りで死亡
2001年6月 大阪池田小児童殺傷事件 7歳が6名 宅間守(死刑執行)
2001年8月 栃木黒磯小2女児誘拐事件 7歳 誘拐未遂
2004年3月 群馬高崎小女児殺害事件 7歳 無期懲役
2005年11月 広島小一女児殺害事件 7歳 無期懲役
2005年12月 栃木小一女児殺害事件 7歳 未解決
2006年4月~5月 秋田連続児童殺害事件 9歳 7歳 畠山鈴香
2007年10月 兵庫加古川小2女児殺害事件 7歳


女児殺害は7歳を中心に全国の自治体をぐるぐる回っている起こっているようだ。宮崎勤事件の今野真里ちゃんの家族は団地住まいだった。公然の環境で誘拐されたのである。以降、足利事件も重なり、子供に防犯ブザーを持たせたり物騒な世の中に変貌した。

今田優子は遺骨を被害者の家族に送りつけた。あえて他人の遺骨を送りつけ、告白文で本物だとあえて主張したのである。足利事件と飯塚事件の道筋をつけるため、暗にDNA鑑定の導入をけしかけているのである。もちろん飯塚事件の久間三千年も冤罪である。


■酒鬼薔薇聖斗は忍者であるなら合点が行く


5分17秒辺りから


日本人は戸籍を得るために生まれてから二週間以内に役所に届ける必要があり、届けなければ、いわゆる戸籍を持たない存在になる。わざと戸籍を取得しない場合もあるという。日本人として登録しなかったというわけだから教育やその他社会保障は受けられない。言わば透明な存在しない人間なわけだから税金は払う必要がない。

例えば、天皇や皇族は氏姓および名字、国籍を持たないとされる。天皇家には人権がないのだ。○○宮とかは屋号で戸籍法で登録された名前ではない。称号である。在位中の天皇は今上天皇いう。

税金を納めなくていい。義務教育は受けなくていい。社会保障は受けられない。まともな職につけない。日本に戸籍が無い以上日本国民ではない。すなわち国民扱いはされない。

そして日本の国籍がないということは個人情報がなにもないということだ。データベースがなければ犯人に辿りつくことがより難しくなる。これが忍者たる所以だ。極論を言えば現行犯逮捕以外、何でもやり放題だろう。だから警察に挑発できるのではないか。もちろん一人とは限らない。あくまで組織的に緻密に計算建てられた犯罪だ。戸籍がなければ足が付く可能性は格段弱くなるということだ。

酒鬼薔薇聖斗は9の別の顔ではないか。黒い九月別働隊。自衛隊の秘密部隊も加わっているかも知れない。実行部隊として忍者がいるのだろう。当方には酒鬼薔薇聖斗の犯行声明は忍者の吐露に聞こえてしまう。


風見鶏:酒鬼薔薇聖斗事件~犯行声明
http://kobe.kazamidori.net/suma-jiken/seimei.htm
---------------------------------[抜粋]

神戸新聞社へ

この前ボクが出ている時にたまたまテレビがついており、それを見ていたところ、報道人がボクの名を読み違えて「鬼薔薇」(オニバラ)と言っているのを聞いた

人の名を読み違えるなどこの上なく愚弄な行為である。表の紙に書いた文字は、暗号でも謎かけでも当て字でもない、嘘偽りないボクの本命(ママ)である。ボクが存在した瞬間からその名がついており、やりたいこともちゃんと決まっていた。しかし悲しいことにぼくには国籍がない(←忍者)今までに自分の名で人から呼ばれたこともない(←忍者)。もしボクが生まれた時からボクのままであれば、(日本人としてちゃんと戸籍があれば捕まっちゃうので)わざわざ切断した頭部を中学校の正門に放置するなどという行動はとらないであろう

やろうと思えば誰にも気づかれずにひっそりと殺人を楽しむ事もできたのである。(←それまではひっそりと事件を起こしてきたと告白しているようなもの)ボクがわざわざ世間の注目を集めたのは、今までも、そしてこれからも透明な存在であり続けるボクを、せめてあなた達の空想の中でだけでも実在の人間として認めて頂きたいのである。それと同時に、透明な存在であるボクを造り出した義務教育と、義務教育を生み出した社会への復讐も忘れてはいない(←つまり義務教育を受けられなかったと言いたいようで)

だが単に復讐するだけなら、今まで背負っていた重荷を下ろすだけで、何も得ることができない

そこでぼくは、世界でただ一人ぼくと同じ透明な存在である友人に相談してみたのである。(つまり忍者仲間)

すると彼は、
「みじめでなく価値ある復讐をしたいのであれば、君の趣味でもあり存在理由でもありまた目的でもある殺人を交えて復讐をゲームとして楽しみ、君の趣味を殺人から復讐へと変えていけばいいのですよ、そうすれば得るものも失うものもなく、それ以上でもなければそれ以下でもない君だけの新しい世界を作っていけると思いますよ。」

その言葉につき動かされるようにしてボクは今回の殺人ゲームを開始した。

しかし今となっても何故ボクが殺しが好きなのかは分からない。持って生まれた自然の性としか言いようがないのである。殺しをしている時だけは日頃の憎悪から解放され、安らぎを得る事ができる。人の痛みのみが、ボクの痛みを和らげる事ができるのである。

最後に一言

この紙に書いた文でおおよそ理解して頂けたとは思うが、ボクは自分自身の存在に対して人並み以上の執着心を持っている。よって自分の名が読み違えられたり、自分の存在が汚される事には我慢ならないのである。今現在の警察の動きをうかがうと、どう見ても内心では面倒臭がっているのに、わざとらしくそれを誤魔化しているようにしか思えないのである。ボクの存在をもみ消そうとしているのではないのかね(←これは警察がボク以外を犯人として逮捕し事件の幕を引こうとしていると暗に示している)

ボクはこのゲームに命をかけている。捕まればおそらく吊るされるであろう。だから警察も命をかけろとまでは言わないが、もっと怒りと執念を持ってぼくを追跡したまえ。(←忍者であるならば捜しようがない)今後一度でもボクの名を読み違えたり、またしらけさせるような事があれば一週間に三つの野菜を壊します。ボクが子供しか殺せない幼稚な犯罪者と思ったら大間違いである。

―ボクには一人の人間を二度殺す能力が備わっている―
※赤字はこちらで追加。
---------------------------------[抜粋]


余談ではあるが、宮崎勤は一人の被害者の死に対して、『ねずみ男が殺した』と答えたことがある。宮崎勤の話の中に度々出てくる『ねずみ男』は宮崎勤自身の中の虚妄だと思われていた。だが、実は宮崎勤を取り調べていた刑事が『ねずみ男のような風体』だったという話もある。『ねずみ男が殺した』・・・もしかしたら、宮崎勤は真犯人から取り調べを受けていたのかも知れない。そして被害者の遺体が写ったビデオも・・・

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Category:考察シリーズ

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