◆ 名前 : スモールフット `
◆グループ: G1ゴーボッツ ◆シリーズ: トランスフォーマー コレクターズエディション
◆ 役割 : 次元探査実験部隊 ◆ 発売 : 2004年3月末 `
◆ 変形 : 4WDオフロード ◆ 価格 : 3500円 `
パッケージ
ミニボットの型を使用したリカラー版のG1ゴーボッツは
6体セットとなっており、単体販売はされなかった。
ビークルモード
G1期のミニボットの一員であるギアーズのカラーリングを
大幅に変更し、新キャラクターとしたのがスモールフットだ。
オレンジ色と赤という暖色で纏められており、
サイバトロン側のTFに似合っているカラーリングだ。
サイド
ギアーズは元々、1983年に発売されたミクロマンの
ミクロチェンジシリーズ・ミクロロボットCARの一体、
4WDオフロードを基にしたトイの為、変形モードは
ミクロチェンジ版に倣って『4WDオフロード』とされる。
リア
車種としてはピックアップトラックであり、ロボットに変形する都合上、
荷台部分に大型のカバーが取り付けられた特殊なデザインだ。
ミクロチェンジ・ミクロロボットCARは、
「チョロQからロボットに変形する」というコンセプトの為、
車体はディフォルメされたスタイルとなっている。
G1ゴーボッツは、当時展開していた復刻版シリーズの
『トランスフォーマー コレクション』で発売されたアイテムの一つ
12 ミニボットチームの金型を流用して製作した
リカラー版のセットで、e-Hobby限定で発売された。
TFコレクション・ミニボットチームと同型のTF達のセットだが、
6体全てが新キャラクターとして設定されている。
トランスフォーム!
ロボットモード
頭部がボディに埋め込まれている様な
特殊なデザインが特徴的でインパクトがある。
胸部と腰のサイバトロンマークのステッカーは
製品状態で貼付されている物だが、
凹凸のあるボディの上に貼り付けてある為、
剥がれ易いので注意して取り扱う必要がある。
リア
スモールフットはリカラー版とはいえ、仕様はギアーズと
同様なので、カーモードのフロントグリルと大腿部には
シルバーメッキが施されており豪華な印象。
元々G1トイの為、可動箇所は少ない物の、
肩と膝が動かせるのでポージングに有用。
シークレットエンブレム
G1初期のトイCMでもアピールされていた、
擦って暖めると軍団マークが現れるステッカー。
復刻版でもシークレットエンブレムを採用した事に加え、
リカラー版のTFコレクターズエディションでも
省略しなかった配慮は嬉しい所だ。
G1ゴーボッツは特殊な設定を持つトランスフォーマーだ。
それはTFシリーズのトイであるにも拘わらず、
モチーフにしているキャラクターはトランスフォーマーではなく、
他のロボットシリーズという稀な存在だからである。
キャラクター設定は、1980年代にアメリカで展開していた
ロボット・トイシリーズ『GOBOTS』及び、そのアニメ作品の
『CHALLENGE OF THE GOBOTS』に登場する
ロボット達をモチーフにしており、各人の名称も受け継いでいる。
このシリーズのロボット達はゴーボッツと呼称され、
ゴーボッツはリーダー1が率いる正義の軍団ガーディアンと
サイキルが統率する悪の軍団レネゲイドに分かれ対立している。
彼等は自動車、ジェット機、バイク等のビークルに変形する能力を持つ
生きたロボット(厳密には宇宙人のサイボーグ)達である。
各軍団に別れて戦っている生きているロボットであり、
ビークルに変形する機能等の特徴はトランスフォーマーに酷似している。
しかし『チャレンジ・オブ・ザ・ゴーボッツ』は、
トランスフォーマー シリーズを展開していたハズブロ社とは
一切関係無い他社製のロボットシリーズである。
1980年代当時、ゴーボッツを販売していたのはトンカ社であり、
まだハズブロ社に買収されていなかった為、ライバル関係にあった。
更に『チャレンジ・オブ・ザ・ゴーボッツ』のトイは
日本のバンダイの『マシンロボ』を輸出した物だったので、
アメリカでも日本でもトランスフォーマーの
競合相手と言えるシリーズであった。
『チャレンジ・オブ・ザ・ゴーボッツ』に登場するスモールフットは
ピックアップトラックへの変形能力を有するゴーボッツで、
トイは日本版マシンロボのMR-35 オフロードロボと同じ物であった。
この為、TFコレクターズエディションのG1ゴーボッツでも、
ピックアップトラック型の4WDオフロードに変形する
ギアーズ型のトイが選ばれている。
旧ゴーボッツ(マシンロボ)のスモールフットは赤いトラックであったが、
G1ゴーボッツのスモールフットはオレンジ主体のボディカラーだ。
名前やキャラクター設定はチャレンジ・オブ・ザ・ゴーボッツの物を
取り入れているG1ゴーボッツだが、カラーリングは採用しておらず、
配色はトランスフォーマーシリーズに由来する物となっている事も特徴の一つだ。
スモールフットのボディカラーは、1985年から独特な展開を行っていた
南米版トランスフォーマー シリーズで発売された
ミニボットのカラーリングを意識した配色である。
数種類発売された南米版ピックアップトラック型ミニボットの中から、
オレンジ色のボディのタイプを採用している。
G1ゴーボッツ・スモールフットの独自の要素として、
顔がピンク色に塗装されているという特徴がある。
この塗装パターンは南米版ミニボットの再現ではなく、
意図的にピンクを使用していると推察されるが、
その理由はスモールフットが「女性」である為だ。
トイ自体はギアーズのリカラー版なので全く分からないが、
スモールフットは女性トランスフォーマーであり、
いわゆるウーマンサイバトロンと呼べる存在なのだ。
これは基にしているチャレンジ・オブ・ザ・ゴーボッツの
スモールフットが、女性型ゴーボッツであった事に由来している。
ギアーズと同型でピックアップトラックという武骨な車種故に、
女性らしさは一切感じられないトイの為、ピンク色を加えて
女性のイメージを表現しようとする意図を汲み取る事が出来る。
尚、商品購入画面の公式画像の試作品では、南米版ミニボットを再現した
シルバーに塗装された顔だったが、実際の製品ではピンクに変更された。
トランスフォーマーは男児用ロボット玩具の為、性別を特に意識せずとも
自動的に男性TFとして製作されている物が大半だが、
リカラー版で女性キャラクターにしてしまう例もある為、
見た目だけで性別が判断出来ないTFトイも存在する。
特にG1玩具を使用している場合は、外見だけでは女性には見えないので、
キャラクター設定は重要である事を再認識するのである。
マシンロボの海外展開版チャレンジ・オブ・ザ・ゴーボッツの
キャラクター設定と名前を受け継ぎ、特殊なボディカラーは
TFシリーズ全体の中でもマイナーな南米版トランスフォーマー、
更に見た目のイメージを覆すウーマンサイバトロンという事実等、
スモールフットは数多くの面で驚きを与えてくれたTFである。
通販限定のセット商品の一体故に、注視される事は殆んど無い様な
キャラクターのスモールフットだが、トイの仕様や設定は意外性に満ちており、
超マイナーなTFも大いに楽しませてくれるという好例である。
◆参考にならない比較◆
⇒ 84 G1ゴーボッツ トレッズ `
⇒ 84 G1ゴーボッツ バッドボーイ
スモールフット! 同セットのパスファインダーや記事中リンク先のハウルバックと並んで憧れの品のひとつです。
銀メッキのふとももが眩しい……写真の綺麗さもあいまって見とれてしまいます。
配色が南米版モチーフだとは思いも寄りませんでした!
銀メッキのふとももが眩しい……写真の綺麗さもあいまって見とれてしまいます。
配色が南米版モチーフだとは思いも寄りませんでした!
2016/10/04(火) 03:33:34 | URL | ピンの字 | [ 編集 ]
G1トイの復刻版の金型を使用したリカラー版は予想以上に新キャラが増えましたね、
G1トイはダイキャストやメッキも多用している豪華さと扱い易さが良いですね。
この頃のリカラー版の新G1TFは、後々、マスターピースのリカラー版でも
タイガートラックやクランプダウン、ロードレイジ等が製作されている事は感慨深いです。
G1トイはダイキャストやメッキも多用している豪華さと扱い易さが良いですね。
この頃のリカラー版の新G1TFは、後々、マスターピースのリカラー版でも
タイガートラックやクランプダウン、ロードレイジ等が製作されている事は感慨深いです。