保釈中だった元暴力団組員の男が知人男性を拳銃で撃ち、殺害した罪などに問われている裁判の初公判が開かれ、男は起訴内容を認めました。

　元暴力団組員の阿部勝被告（５７）は覚醒剤取締法違反の罪で起訴され、保釈中だった去年１月、東京・歌舞伎町のカラオケ店で知人で元暴力団組員の男性（当時６５）を拳銃で撃ち、殺害した罪などに問われています。

　４日の初公判で、裁判長から「起訴内容に間違いはないか？」と問われると、阿部被告は「ありません」と答え、起訴内容を認めました。

　検察側は、阿部被告について「覚醒剤の常習者で保釈中に覚醒剤を使用し、拳銃で知人男性を殺害した」。その後、「逃走中にも覚醒剤を使用していた」としたうえで、事件が「凶悪で反社会的」と指摘しました。一方、弁護側は「被告人は罪を認めている。どのような刑にも服する覚悟ができている」と主張しました。