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米、WHOに120億円拠出へ-医療体制脆弱な国の感染症対策支援

  • 脱退手続きの中で拠出全面停止に反対する政権内穏健派の勝利示す
  • WHO正式離脱は21年7月6日になると当局者
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Photographer: FABRICE COFFRINI/AFP

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トランプ米大統領は保健・医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な国での新型コロナウイルスやポリオ(小児まひ)、インフルエンザ対策などの支援で世界保健機関(WHO)に1億800万ドル(約120億円)を拠出することに同意した。同大統領はWHOの新型コロナへの初期対応や中国寄りの姿勢を批判、米国はWHO脱退手続きを進めている。

  リビアやシリア、パキスタン、アフガニスタンなどの国の保健プログラムへの拠出決定は、米政権内の穏健派の勝利を意味する。穏健派はトランプ大統領が4月に命じたようにWHOへの拠出を全面的に停止した場合、数百万人の命が脅かされるだけでなく米国の国家安全保障上の利益も害することになると主張していた。トランプ大統領は5月にWHO脱退方針を正式に表明した。

  クック国務副次官補は2日の政権当局者による記者会見で、「ホワイトハウスの立場はWHOには改革が必要であり、まずは中国共産党に左右されないと実証すべきだというものだ」と述べた。当局者は正式離脱が2021年7月6日になると説明した。

原題:U.S. Will Fund Some WHO Programs Despite Trump’s Withdrawal (1)(抜粋)

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