京都市は31日、新型コロナウイルスの対策本部会議を中京区の市役所で開き、9月を「感染防止徹底月間」に位置付けることを明らかにした。市民や学生、事業者に向け、予防策の周知と実践を促していく。
市内では6月中旬以降、感染が再拡大している。市の疫学調査では経路不明の感染者がおよそ35%で、徐々に増加傾向という。秋冬のインフルエンザとの流行が重ならないよう、感染防止徹底月間の取り組みで事前に対策を強化する。
具体的には、市民と飲食店向けの啓発チラシ計33万枚を作成し、さまざまな場面で配布する。チラシには家庭内や飲食店で感染が広まった事例を明記し、重症化リスクのある高齢者への感染の未然防止などを図っていく。
門川大作市長はこの日の会議で「市民一人一人が自分事として感染防止の行動を取ってくれるよう、市役所のあらゆる業務を通じて呼び掛け、感染を収束させたい」と述べた。