3人負傷、白昼YouTube発砲事件の一部始終

事件があったのは誰でも入れる場所だった

ユーチューブの本社があるサンブルーノは、サンフランシスコの9マイル(約14.4㎞)南に位置しており、市の人口は4万3000人。ユーチューブは同市の最大の雇用主で、多くの従業員はサンフランシスコから通勤している。同社はグーグルの子会社ではあるものの、グーグルの本社があるマウンテンビューからは約20マイル(約32㎞)離れている。

ユーチューブのオフィスは、高速道路の出口からほど近い、丘の頂上に位置している。多くのハイテク企業がこうしたサークル状のオフィスを建てており、たいていはメインオフィスの周りをいくつかの施設が囲んでいる。ユーチューブの場合は、さらに道の向かい側にハンバーガーチェーンのカールス・ジュニアがある。

カフェテリアエリアに人が倒れていた

発砲事件が起きた火曜日午後、ユーチューブ本社の周りには武装した警察官のほか、避難した200人以上の従業員が待機していた。警察が発砲の目撃者に協力を求めると、明らかに取り乱している従業員を含めた約24人が協力を申し出た。

多くの従業員は、最初防火訓練が行われていると思ったという。が、従業員の一部が、発砲事件が起きていると叫び始めると、みなが逃げ始めたという。発砲から2時間ほど経つと、スーザン・ウォジンスキーCEOを含む多くのユーチューブ従業員たちが家路につき始めた。

CNNの映像によると、従業員たちは両手を頭の後ろに置く格好で避難。そのほかの映像では、警察が従業員1人1人を身体検査していた。

ユーチューブのシニアソフトウェアエンジニアのザック・ボーヒーズ(37)によると、火災警報が鳴り始めたときは、自分のデスクにいたが、すぐに電動スケートボードを持って裏口へ避難した。丘を下っているときに、多くの人が叫んでいる声が聞こえたほか、オフィスの外にあるカフェテリアエリアで男性が倒れて動かなくなっているのが見えたという。

「彼のお腹には赤い斑点があった。うつぶせに倒れており、動いていなかった」とボーヒーズは話す。「血がシャツからしみ出しているのが見えた」。

また、ボーヒーズによると、この被害者から約25フィート(約8m)離れたところでは、男性が「こっちへ来い!」と叫んでいたという。発砲者自身の姿は見えなかったものの、この男性は「発砲者をなじっていたのではないか」と見ている。その直後、武装した警察官がカフェテリアエリアで現れ、ボーヒーズも急いで避難したという。

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