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世界で戦ってきた僕が実践する試合中に焦らない心構え

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こんにちは、あばだんごです。以前トークイベントをやりまして、そのときに質問されて上手く答えられなかったことがありました。

「試合中に焦ってしまうんですがどうしたらいいですか?」

この質問について、自分の中ではなんとなくは回答はあったものの、人に伝える、言語化するという点ではまだ理解が深まってなかったのでもう一度考えてみました。これから考え方も変わるかもしれないので、現時点でのあばだんごの考え方です。

焦ってしまう原因を考え、試合中に焦らない心構えをしよう

このエントリでは試合中に落ち着く方法ではなく、そもそも焦らないことを目指します。

対症療法的に焦ってるから深呼吸、みたいなことをしても結局焦る原因は治らないので、またいつか試合中に焦ってしまいます。そもそも焦らないために、まずは自分の中で焦ってしまう原因がなんなのか考えてみましょう。

原因は全て切り分けられるわけでなく、似通ってるものもあります。なのでだいたいのニュアンスで自分はどんなところから焦ってしまうのかがなんとなくわかって、そこから自分なりの焦らない心構えをするといいと思います。

case1: 予想外のことが起きてしまう

こんなパなし食らうはずなかったのに…

人間誰しも自分が予想していることと違うことが起きてしまうと不快感や不安を覚えます。

相手の予想外の行動に対して焦ってしまう人は結構いるんじゃないでしょうか?

ただ人によっては予想外のことが起きるとわくわくする、いわゆる対戦相手の予想外の行動に興奮するような戦闘狂もいます。そういった人たちは予想外を楽しんでいるので焦りとは無関係です。

普段から選択肢の可能性を整理しよう

予想外のことが起きるのが嫌なのであれば、できるだけ予想外の行動をなくせばいいのです。

まずは試合前の準備では、いわゆるわからん殺しと呼ばれるものを極力無くすようにしましょう。

そのためには普段から対戦の理解を深めるのが大事です。知識の積み重ねが重要なところなので、コツコツわからないことを減らしていきましょう。

試合中の心構えとしては、自分の取った行動に対して1つ1つの可能性を考えておくのがいいでしょう。

例えば起き攻めをして無敵技をパなされなければ勝てる、と考えていてパなしをくらった場合と、考えていない状態でパなしを食らう場合では、圧倒的に前者のほうが焦りにくいです。

また焦りにくいだけでなく、パなされたら勝てないということが頭に入っていれば、体力リードだから起き攻めは行かない、などの選択肢も考えられるようになります。

試合前、試合中にあらゆる可能性を整理して、予想外をできるだけ排除して焦らないようにしましょう。

それか前述した戦闘狂のように予想外を楽しめるようになりましょう。ゲームです。勝負事です。100%はないので予想外の行動も含めて楽しむことができるようになるのはある種の強みだと思います。

case2: 過去の過ちを引きずってしまう

自分のミスを引きずってしまうパターンですね。なんであんな行動をしたんだろう?と考えてしまい、もっと悪化するとこのミス分を取り返さないと、と焦ってしまいます。

試合中に過去を後悔しても試合の未来には関係ない

過去に起きたミスとこれから起こそうとする未来のことは相関がありません。

いくら自分のミスを後悔してもこれから起きる試合の流れには全く影響しないのです。

よく例えられるのは流しそうめんです。過ぎたそうめんを追ってもいいことはありません。取り逃したそうめん(過去)は諦めてこれからくるそうめん(未来)のことを考えるべきなのです。

ミスをして大ダメージをくらってしまったとしましょう。そのことを後悔することで試合の流れは良くなりますか?

答えはNOです。大事なのは起きてしまったことは戻らないことを認め、現状からどのように良くしていくかを考えることです。

ただ試合が終わってから反省するのはそれはそれで大事です。後悔と反省は違います。未来を良くしようとするために過去を振り返る反省はするべきでしょう。

これが試合間などにデキる人は「対応が早い」と言われる人だったりします。出来ない人は出来ない人なりにこれからのことを考えましょう。

case3: 完璧を求めてしまう

いわゆる対戦における潔癖症のようなものです。

前述した過去を引きずってしまうという部分に重なりますが、1つ1つのミスや読み合いの負けに関して過度に反応してしまいがちです。

こういうタイプの人はフリー対戦においても100%の勝率を目指すあまり、新しい立ち回りに挑戦出来なかったり、勝負事ならではの荒らし行動などをやらない傾向にあります。

完璧、安定を目指した結果、期待値的に見れば全体的なパフォーマンスが下がっていることはよくあります。

勝負の世界に100%はない

相手が人である以上、100%の正解はありません。

それを理解せずにこの択をやっていたら勝ててたなど、いらぬ反省ではない後悔をしてしまっているんだと思います。勝負の世界に100%のはないということが頭に入っていれば、今のは運が悪かった、相手がうまかった、と割り切ることができます。

また完璧を目指すと安定行動を取りがちになります。安定行動しかしないプレイヤーに覇気はなく、その完璧だった行動が崩れた瞬間にもろくなります。

完璧じゃなくていいやと割り切れるのであれば、新しい行動やリスクがある行動が取れるようになり、プレイにも幅が広がります

結構前のエントリですが、ギルティギアのトッププレイヤーのナゲさんもこの完璧を求めてしまうタイプのプレイヤーだったそうです。その完璧を求める姿勢を変えたら結果的に勝率が上がったという話がこちら↓。参考になるのでぜひ読んでみてください。

http://nage.hatenablog.com/entry/2016/01/21/015828

大局を意識して詳細を意識しすぎない

勝負の世界に100%はない以上、どんなプレイヤーにも細かいミスや負ける読み合いはあるものです。

完璧を求めてしまう人間はこの細かいミスや1つ1つの読み合いを意識しがちです。直前の小さいミスを意識しすぎると、その後の勝負の大局を決める場面を意識できずになってしまいます。

多くのトッププレイヤーはこれは、くらってもいいけどこれはくらってはいけない、これは勝負には影響するところではないから気にしなくていい、という大まかな意識をもっています。

これは試合の大局観が掴めているからです。この大局観という見方は羽生善治さんやウメハラさんの本でよく説かれています。気になる人は読んでみてください。

case4: 調子がいいときの自分を普段の自分だと思ってしまう

口癖のように調子悪い、結果が安定しないと言ってるプレイヤーいませんか?

そういうプレイヤーは自分が調子いいときの上振れを本当の自分だと思い込んでしまっています。その結果悪い調子のときだけでなく、普通の調子のときまで調子が悪いと感じて焦ったり萎えてしまっていたりするように思います。

自分を過大評価しない

プレイには上振れ下振れあり、調子が関係するのは事実です。しかし普通の調子のときまで悪く感じてしまうのはもったいないので、自分を過大評価しないようにしましょう

過大評価していなければ少なくとも普通の調子のときに、「調子悪いなあ」と焦ったり萎えたりすることはなくなります。

調子が悪いときの立ち回りを考えておく

下振れしたとき、調子が悪いときにそのまま今日は調子が悪いと思って焦っている、萎えているプレイヤーは少なくはないと思います。気持ちの焦り、萎えは更なるミスを引き起こします。悪循環です。

調子が悪いのであれば、調子が悪いなりの立ち回りに変えるべきなのです。

調子が悪くてコンボをミスするようであれば、7~8割取れる妥協コンボに切り替えたりとかそういうことです。自分ではどうしようもない調子の上下はあるのだから気持ちだけは変わらないように、調子の悪いときの立ち回りを考えておきましょう。

まとめ

みんなの焦る原因が本当にこれらで解決するかはわかりませんが、こういう考えがあるんだなと参考にしてくれたら嬉しいです。この手の直接ゲーム性に関係しないメンタル的な話かなり好きなのでぜひ話しましょう\(^o^)/

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