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母と言い合いをし、実家にも居づらくなってしまった。
母の言ったことが全く意味がわからないわけじゃない。
母は恐らく一番現実を突いている。
だけど、あんな簡単に旬を手離す話をして欲しくなかった。
母はいつも正しくて、正論で論破してくる。
そこに感情とか、経過とか、それまでのものは何も見ないで…
結果が全て。
熱が下がった木曜日、私は病院を受診し、点滴を受けて一人でバスに乗って実家へ帰る。
このまま、どこか知らないところに行きたい気持ちにもなる。
現実逃避。
最寄りのバス停を降りて、実家の家の坂道を登っていく。
弱った身体に坂道はキツイ。
どうしてこんなことになったのか。
何がいけなかったのか。
どうしたらいいのか。
坂道を歩きながら黙々と考えた。
息を上げて実家の前まで到着すると、家の前にピンクの軽自動車が止まっていた。
誰?
門の前に人の姿。
その後ろ姿は…
「…奈々?」
私が声を掛けると、彼女は振り返った。
「あっ!居た!」
嬉しそうに彼女は私を見て笑った。
「ピンポンしても無反応だから留守かなって」
「あっ、父が居るはずだけど…工房で気付かなかったのかも」
「そっかぁ!良かった、杏に会えて」
奈々は私に会いに来てくれたようだ。
「…連絡するって言ってたのに、ごめん」
「ううん。近くまで来たからさ。お昼食べた?」
「ううん」
「じゃぁさ、子連れのファミレスだけど、そこまで出ない?」
ピンクの軽自動車の後部座席には、チャイドルシートで寧々ちゃんが眠っていた。
私は頷いた。
奈々の車の助手席に乗り込んで、近所のファミレスを目指す。
「もう一人さ、約束してて居るんだけど」
「誰?」
「ビックリするかも」
奈々はそう予告して笑った。
お母さんは手離せとは言ってないよね?旬くんの為に強くなれって事だよね?
もしや、お母さんが奈々ちゃんに話聞いてやってって言ったかな?私じゃ喧嘩になるのよって。杏は同年代と疎遠だったし、矢代の方は年上ばかりだったから息抜きして楽になって笑えると良いね😊
新たな救世主?もしくは疎遠になってた友達?本当に久しぶりの期待🤩スタンプ♪
誰かな‥。いまの杏ちゃんに良い縁だといいな。久しぶりに「期待」スタンプ押せた( ´ー`)
正しいけど優しくないってやつだね😢
真白でてこないかな……☺️
杏ちゃんはお母さんが結果しか見てないって言うけど、それは違うと思う。杏ちゃんはまだ母の深い愛に気付いてない、見ようとしてないだけじゃないかなぁ😔孫だから手離せる=娘の事は命懸けで守るだと思うよ。
嫌な予感が💦
シングルになった同級生とかかな💦杏ちゃんが前向きになれる事祈ってます
誰ですか?
母と言い合い?いいじゃない。そうやってどんどん感情を表に出していけば。練習練習。
誰?職業は弁護士さんですか?もう 誰でもいい 杏ちゃんの心を救って😭
なんか、ピンチってる時に、人生のヒントとなるような出来事が不思議とあったりする。。そうゆう出逢いがあるといいな。
旬くんsideすごく楽しみです。ありがとうございます。
気分転換になりますように🙏
ファミレスランチが転機となるのかな。
誰かな?
奈々ちゃんが力になってくれますように😭
なんか、航大がのぶを紹介された時と似てる
杏母も結構厳しいですね。正論かもしれないけれど旬くんは、手放せないよ!