ツイッターで誹謗中傷を繰り返していた吉田良市議。

「やめてほしい」といっても、続けてきたので、名取市議会事務局に抗議しましたところ

「議長に報告します」

と回答あり、その後吉田市議ご本人からお電話がありました。

 

まず謝罪があったので

「何について、謝罪されているのでしょうか?」

とお尋ねしましたところ

「事件について、ツイッターに書いたことです」

とのお答えでしたので

「私が傷ついたのは、ツイッターでとりあげたことではなく

ツイッターに書かれた”内容”です。」

と反論。そして優しい私は、懇切丁寧にご説明申し上げました。

 

夫の逮捕を道具にして、自分が有名になろうとする妻は

全地球上にも誰一人いないでしょう。

私が会見に応じたのは、容疑者の妻という立場で、子どもや

患者さんや近所の方を、取材攻勢から守るためだ。

 

立候補予定者とか候補者として、取材を受けるのは嬉しいし、批判も自分の政策をよりよいものにするためだとして、好意的かつ前向きに受け止められる。が、容疑者の妻という立場で応じた会見を、売名行為として、しかも現職市議さんに揶揄されたことには、私は大変傷ついた。

 

夫逮捕から今日まで、私は「死にたい気持ち」と必死で闘い、一日一日を何とか生きている。報道は、夫のクレイジーさを強調するものが多々あったが、私の知っている心優しい夫との落差がありすぎて、どう受け止めていいのかいまだわからない。報道が行き過ぎているのか、私が知らずにいた夫の一面があったのか。どちらでもあっても受け止めきれない。だけど生活していかなくてはならないのだ。

 

私が今、かろうじて今日を生きていけるのは、「自分が経験したことには、きっと意味がある。使命がある」という信念をよりどころにしているからだ。突然加害者家族となったことで、知った現実や課題はたくさんあった。私が吉田市議と市議会事務局に抗議したのは、多くの犯罪被害者およびご家族、加害者家族は、誹謗中傷にあっても、人権を蔑ろにされる報道にあっても、何もいえず、引きこもって、時には自死を選んでこられた現実があるからだ。容疑者・被告・受刑者を守る法律や制度はあるが、加害者家族を守る法制度は存在しないから。

 

ただ救われることに、私は名取市民の皆さま、近所の方に温かく支えていただいている。夫が逮捕されたときは、あらぬ誹謗中傷にさらされ、地域で白い目でみられ、学校では子どもがいじめられ、暮らしていけなくなることを覚悟したものだ。しかし名取の方は本当に優しく、温かく、私たち母子の生活を見守ってくださっている。信じられない気持ちと感謝の気持ちで、一日一日を生きてきたのに、市民の信託を受けた吉田市議が、誹謗中傷コメントをツイッターに何度も投稿されたのは、市政を預かる自覚に欠けていたのではないだろうか。

 

とお話ししたところ、吉田市議よりご丁寧なお詫びを頂戴し

「今後は、犯罪被害者およびご家族、加害者家族を支える法制度についても、市議会で議論していきたい」

との回答をいただき、和解に至りました。