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フルポン村上・初監督作品「ライク ア ソーダ」その全貌とは!?

【出会い】

健志(フルポン村上)は笑っていた。声を大きくあげる事はないが、彼の口元は上がり、心の中の爆笑が隠せず顔に出てしまっている。友達との談笑に花が咲いた訳ではない。彼は一人でなじみの喫茶店の椅子に腰をかけている。昨日のテレビのお笑い芸人の発言を思い出した訳でもなく、優越感を感じながら何かを見ている。

健志の目線の先には、男が立っていた。もともと整っていない顔に悲壮感たっぷりのジャムを塗られ、この世の終わりのような顔をしている。いったい男に何が?
彼は、つい先ほど愛の告白をしたのだ!そしてみごとに振られたのである。

そんな惨めな男を見て、健志は笑っていた。「馬鹿なやつだ、告白なんかするから」「成功するとでも思ったのか」「まあ、おかげで楽しい時間が過ごせたよ」「まったくダセー奴だ」、心の中で男を罵るたびに優越感と笑みがこぼれてくる。

健志は、この喫茶店が好きだった。誰が言ったか知らないが、この喫茶店で告白をすると必ず上手くいくという噂がある。噂を信じた男ども女どもは、藁をもすがる思いで次々とこの店で愛の告白を繰り返すのである。しかし、噂は噂。むろん、多くのものが勇気を振り絞った甲斐むなしく散っていくのである。そんなフラれた者達を見て優越感を感じれるこの場所が健志は大好きだった。

いつものように笑っている健志を、見つめている視線があった。喫茶店の新人店員、景子(北川景子)だ。彼女は、健志に近づき口を開いた。「あんたが一番ダセーんだよ!」

突然の事に、訳の分からない健志
「な、なんなんですか?」
「いっつも、いっつもそこで振られた人見てニヤニヤしてるアンタは誰よりもダセーって言ってるの」
「はあ、そんな訳ねえだろ!惨めにフラれたやつ方がダサいに決まってんだろ」
「告白する勇気もないアンタより、思い切り気持ちぶつけたあの人達の方がよっぽどカッコイイよ」
「フラれるぐらいなら、告白しない方がマシだろ。それに俺は、本気になればいつだって彼女くらいできるしな!」
「でました、ダメな男の言い訳第一位『本気になれば。』100回フラれて出直してこい!!」
「あー分かった、1回もフラれずに彼女つくってやるよ!なんだったら今ここで彼女つくってやろうか?」

こうして最悪の出会いを果たした2人の物語は動き出すのである。


【フラれ巡業】

景子に煽られ、女の子にアタックする事を余儀なくされた健志
必ず景子を黙らせてやると、メラメラと心に火がついたは良いが、今まで恋愛とは距離を置いて来た彼に何ができるというのだ。しかし、彼には秘策があった。三ヶ月前に同じバイト先だった年下の女の子に告白をされ振った事があるのだ。(別にブスという訳ではないが、連れ歩いて自慢できるほどじゃないしという思いで)その子に「あの時はどうかしてたやっぱり付き合って欲しいと」と、不本意ではあるが適当に付き合って別れればいいし、目の前にいる憎き女との勝負に勝つためにはしょうがないので、電話をかけることを決断したのだ。

自分の事を好きだと分かっている女なんだ、臆する事はない。そもそも好きな人でもない、傷つくこともない。これは“勝ち戦”なのだ。そう思っているのに、電話を持つ健志の手は震えていた。何せ健志にとって人生初めての告白なのだ、どんな会話から告白に持っていくのか? どんなトーンで? あれ!?
なんか告白するってなったら好きになって来たかも…。えっ、えっ!?

「どうしたの? やっぱり告白なんてできないんでしょ」
景子が、健志を焚き付けてくる。
「うるせーな、みてろよ!」
健志は、勇気を振り絞り電話をかけた。
「もしもし、健志だけど」
「もしもし、健志先輩?」
「あのー…前に言ってくれ……」
「すいません、今私、彼氏が出来たので、電話しないでもらっていいですか!」
「えっ、あ、いや」
「じゃあ」

気まずそうな健志
「フラれたみたいだね」
「いや、告白してないし」
「告白も、してないのにフラれたんだ」
「バカにすればいいだろう」
「いやいや立派な振られっぷりだったよ。見事にはじけたねー、つらいでしょ。はいっ、これ私のおごり」
「別に、辛くないし」
「ハイハイ。この、ソーダ飲んで忘れな。はじけた恋には、はじけるソーダが一番!」
「ふん、どうだ告白ぐらい出来るって言っただろ。俺の勝ちだな!」
「そうね、あと99回フラれたらみとめてあげるわ。」
「えーーーーー」

まだまだ、物語は始まったばかり。100回目の告白は景子へ向けられる予感!!
続きは、劇場で…。

ハリウッドも注目!?
村上オリジナル動画を独占公開!!

『東京ベンチストーリー』

 都会の片隅にあるベンチを舞台に、男と女の甘酸っぱい恋愛が展開されるオムニバスストーリー。童貞感丸出しの誇張された“理想の恋愛”は、観た後に爽やかな苦笑をもたらしてくれること必至!!

監督・脚本・主演/村上健志

Vol.1
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Vol.2
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Vol.3
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Vol.4
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プロフィール

村上健志(むらかみ けんじ)

1980年12月8日生まれ、茨城県出身。B型。
2005年に相方の亘健太郎と共にフルーツポンチ結成。独特のナルシストキャラで人気を博すも、近年はあまりの運動神経の悪さから“ヒザ神”(※走る際にヒザが曲がらないことから由来)の称号を授かり、本人の意図しないところでブレイク中。

PROFILE

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