理想>現実? 現実>理想?
いつか白馬に乗った王子様に連れ去られたい…。
お城を抜け出した世間知らずのお姫様と恋に落ちてみたい。そんな理想的な出会いを考えたことはありませんか?
出会いに限らず、「こんな人と付き合いたい」「こんな関係を築きたい」とか理想は大きくなるばかりで、ぞうさんも東京ドームのデカさも目じゃありません。しかしながら、現実はいやはや厳しいものです。
僕の理想の女性はというと、そりゃー理想ですから言わせてもらいますけど、街を歩けば誰もが振り向くようなカワイイ人で、無邪気で甘えん坊なのに自分を持っていて聡明で、僕の側をひとときも離れたくないくらい僕の事が大好きで、でも僕が会えないと言っても全然平気な人。あと、食べる事が大好きで、テーマパークやらいろんな場所に連れて行ったらすごい喜んでくれるリアクションのいい人。でも、いろんなところに連れて行って! なんて言わない人。しかも、スゲーモテて来たのに男性と付き合った事がないひと。そんな人、どっかにいませんかね? いませんよね…。
現実は、やはり甘くはないです。
実際にお付き合いした人は、まず男性とお付き合いしたことがないなんて条件は野暮ですけれども(僕の中では意外と真剣に大事なことなんですが、本当に付き合った事がないということではなく、前の男の人の存在を知りたくないという意味で)、食べる事が大好きな人ではありました。無邪気で、しっかりした人で、リアクションが良くて、僕の事が大好きで! なんか、自慢みたいですいません。
今回、理想と現実とのギャップを書く事になったのですが、実は思い返すと僕はかなり理想に近い人とお付き合いできていたかもしれません。
ただ、理想と違う事も…。「いろんなところに連れて行って」とはたくさん言われました。口で言わなくても顔に書いてありました。僕が会えないと言ったら平気だよと言ってくれていた人も、「本当はすごい我慢していた」と悲しませていました。
今回、理想と現実について考えることで気づいたことがあります。
僕がお付き合いした人は、僕がこういう人が好きという理想をなんとなく感じ取ってそれに近づこうと努力してくれていたんじゃないかと。それなのに、たまたま理想な人に出会ったと勘違いしていたんじゃないかと。その人は、僕の望む条件の一つに近づくだけでも相当我慢していたはずなのに、僕の理想はどんどん大きくなりもっともっといろんな事を求めるのです。よく考えれば、どこに連れて行ってもリアクションがいいけど、いろんなところに連れて行ってと言わないなんて虫がよすぎます。
昔は、僕の理想は「大好きな人と付き合いたい!」ただそれだけだったのに…。
いつから僕は偉くなってしまったのか? 叶わなかった恋、忘れられない恋、そんな人たちが増えるたびに、その人たちが持っていた何かを閉じ込め、自分の理想に入れ込んでしっまていたのかもしれません。
それに、理想なんていう都合のいい妄想に現実が勝つのは難しい! しかも片方だけがそれに近づこうとしていては尚更。理想に近づくには、僕の方も我慢したり汗かいたりして努力しなくては。そしたら現実は理想に少し近づけるんじゃないかな……いや、きっと理想なんかより、頭の中では想像できないくらい素敵な二人になれると思う。
今回は、恋についてかなり成長できました。恋する予習バッチリ! 後は、相手を探すだけ。芸能人みたいなカワイイ人に道でひと目惚れされますよーに。
ハリウッドも注目!?
村上オリジナル動画を独占公開!!
『東京ベンチストーリー』
都会の片隅にあるベンチを舞台に、男と女の甘酸っぱい恋愛が展開されるオムニバスストーリー。童貞感丸出しの誇張された“理想の恋愛”は、観た後に爽やかな苦笑をもたらしてくれること必至!!
監督・脚本・主演/村上健志

Vol.1

Vol.2

Vol.3

Vol.4
プロフィール
村上健志(むらかみ けんじ)
1980年12月8日生まれ、茨城県出身。B型。
2005年に相方の亘健太郎と共にフルーツポンチ結成。独特のナルシストキャラで人気を博すも、近年はあまりの運動神経の悪さから“ヒザ神”(※走る際にヒザが曲がらないことから由来)の称号を授かり、本人の意図しないところでブレイク中。
PROFILE