ORICON STYLE

失恋って素晴らしい

 皆さんは、良い失恋をしていますか?

 もちろん失恋なんかしたくないです。「失恋」が良い! そんな訳ないです。辛くて辛くてたまらないです。
涙が出ちゃいます。夜空の星は、もちろん滲んでます。
ぽかぽか陽気にも、腹が立ちます。
歌なんて書けないから、失恋の経験を生かして「失恋ソング」として昇華させ、誰かの心の支えになることも出来ません。

 「失恋のバカヤロー!!」と叫んでも、どうせ心は晴れないなら、「失恋、アリガトー!」って叫んだ方が、「お前…なんか、成長したな。」って誉めてくれそう。
だから、「失恋は素晴らしい」と精一杯の強がりで僕は言う。

 十八歳、大学一年生の時、僕は初めて失恋をしました。

 初めて、人を好きになったのは十四歳、中学二年の時でした。同じ中学の隣のクラスのマドンナ。ただ、この娘に僕はフラれていません。

 そうです……告白すら出来なかったのです。それどころか、言葉を交した事もありません。(僕の中では、1回あるんですが、後にTVで初恋の人として出演して下さった時、彼女はその事を覚えていなかった)
その時から、想像はしていたんです。フラれる事が、どんなものなのか。きっと惨めで恥ずかしい事だろうと。
その恐怖に打ち勝てず、中学を出て高校を卒業するまで、一方的に思いを寄せるだけでした。
ただ、本当に何もしなかったわけではなく、どうにか付き合えるようにと、毎日、その娘の家の前を通る度に、必ず家に向かって投げキッスするという願掛けをしたのですが、力及ばず、その恋は「告白していたら付き合えたかも」という言い訳を残し、なんとなく諦めるという形で、失恋する事もなく終わっていきました。

 そして、大学に入った僕は、ありきたりの表現で申し訳ないんですが、天使と出会いました。

 彼女は、同じ大学の同級生、パンダもコアラも嫉妬しちゃう、とてもかわいい女の子。そんな子と、な、なんと人生初のデートをする事になったのです!

次回、後編に続く…

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『東京ベンチストーリー』

 都会の片隅にあるベンチを舞台に、男と女の甘酸っぱい恋愛が展開されるオムニバスストーリー。童貞感丸出しの誇張された“理想の恋愛”は、観た後に爽やかな苦笑をもたらしてくれること必至!!

監督・脚本・主演/村上健志

Vol.1
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Vol.2
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Vol.3
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Vol.4
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プロフィール

村上健志(むらかみ けんじ)

1980年12月8日生まれ、茨城県出身。B型。
2005年に相方の亘健太郎と共にフルーツポンチ結成。独特のナルシストキャラで人気を博すも、近年はあまりの運動神経の悪さから“ヒザ神”(※走る際にヒザが曲がらないことから由来)の称号を授かり、本人の意図しないところでブレイク中。

PROFILE

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