某合作の振り返りと今後の改善案

某合作の参加協力及びご視聴ありがとうございました。

皆さんの応援や協力を経て素晴らしい作品になったと思います。運営陣として主催を助けるポジションで半年動いていましたが無事に投稿できたことを嬉しく思います。

さて今回の合作企画はミ/リオ/ンライブでは前例のない音MADメドレー合作ということで自分自身も右往左往していたわけですが今回の合作で浮彫になった課題とその改善案を挙げて忘れないように書き残し、いずれ同じような合作を企画された時の助けになればと思います。(半年ぶり二度目)

【合作制作過程の振り返り】

①初期企画概要が二転三転

一番最初はマイムマイムでやってミ/リマイム合作でやろうとしていました。当時参加表明をしていたのは9人ほどです。

しかし、過去のデ/レマイム参加者からの「こういったジャンルを代表するような合作の各自が担当したアイドルのパートはそのアイドルを代表して作るということであり、最初に軽くやるにしてはハードルが高く責任があまりにも重すぎてキツすぎる、それに新人や初心者たちが多い中で彼らに強いるのはあまりにも酷」という意見があり、自分もこれと同じことを思っていたことを告げました。自分もシャ/ニマスの時は一番最初の合作ということで失敗が許されないという責任とプレッシャーの中22パート(公表上であり実際はもっと噛んでいる)やって体重が8kg落ちて右目の視力が0.5が下がりましたから。

ということで色々案を取った結果NicoAngel翼というメドレーを使うことに決まったわけです。この時点での合作の目的はある程度軽い合作で誰でも参加しやすいようにし、ミリ/オンライブ音MADを盛り上げるということでした。

しかし、蓋を開けてみると普通に音MAD合作として相当ガチっています。結局新人や初心者にハードルが高いものとなってしまったのではと思っています。

そして・・・メドレータイトルがAngelということで最初はAngelタイプのキャラ統一で作ろうとしていました、しかし、各自どうしても作りたいキャラがFairyやPrincessにいるということでどうしてもこのキャラがいいっていう人が続出、主催の判断でAngel統一はやめることになりました。そうなるとせっかくこのメドレーでやる意味がなくなってしまうと思いましたが好きなキャラでやれなくてモチベがない状態で作らせるというのは酷ですしこの判断は妥当だとは思ってます。なぜなら参加者のほとんどがデレメインの人だからです。デデPにお願いしてミリで作ってもらってるわけです、そんな中で好きなアイドルではなく知らないアイドルで作らせるなんてしたらモチベが続くはずがありません、そんなことできないんです。ミリで作ることに異様にモチベが高い人自体が珍しく、モチベの問題はとても深刻でした。

このように企画概要が二転三転しています(汗)これではこういう目的の企画だから参加したのに後からやりたかった企画ではなくなってしまったのに参加表明してしてしまったから辞退しづらくなってしまったという人を出しかねないです。

柱となる目的だけは絶対に変えてはならないんです。その柱となる目的のために方法や手段を途中で変更したりして改善していくというのをしなくてはなりません。シャ/ニの時だったらシャ/ニマスで最初の合作として成功させる、シャ/ニマスを知らない層にもアピールする、よって5万再生を目指すと初めから言っており、この目的のためにサムネやメドレーや内容などは途中で自分の一言で何度も路線変更を繰り返しましたがシャ/ニマスを代表する名合作にするということだけは終始一貫して絶対に変えず常に言い続けてました。デデシンセの時も自分は参加者の一人として説明を受けたわけですが音MAD勢に受けるようにしつつデデPに音MADに触れてもらうと説明を受けこの目的だけは終始一貫して変わりませんでした。それに沿ってネタに走っていいかなど主催の方に何回か聞いてました。

ミリオ/ンライブで音MAD合作をやるという目的は確かに一貫していましたがASの扱いとかはかなり二転三転してた覚えがあります。

 

②参加者集め

公募もしていましたがほぼ音MAD作者しか来ず結局知ってる人ばかり集まりました。自分もお願いしに行って数人捕まえてきましたがデデ作者にミリで作ることをお願いするようなものであるので頭が上がりません。結果から言うとミミオンライブで音MAD合作ができるという奇跡を起こすには十分すぎるメンバーが集まりました。参加者マイリスを見れば分かりますが豪華メンバーと言われるほどには箔が付いています。新人、中堅、ベテランのバランスも完璧です。

ではなぜミミオンライブなのに人を集めることができたのでしょうか?それはデデとシャで合作があまりにも大成功してしまいあの感覚をもう一度味わいたかった人が多かったってのとデデシャ/ニミミ全通という肩書をほしいって人はモチベがあったからというところでしょうか。触れてる時間はデデやシャより少なくともやろうというモチベが出てくるのはこんなところでしょうか、私がそんな感じでしたから。

つまり、デデとシャが成功した直後の企画だったから人が集まったのです、タイミングとして完璧だったのですね。

 

③モチベ上げ

合作の中でも非常に問題となるのが参加者のモチベ上げです。モチベがないと失踪されたり辞退されたり普段より手抜きなものになってしまったりと非常に困ることしか起こりません。ではまず自分視点で語るしかないのですがモチベが上がる要因と下がる要因に分けてみてみます。

モチベが上がる要因

(作品で)

・自分の作りたいものが作れる

当たり前ですが作りたいものが作れないではモチベが上がるわけがありません。自分も鉄道とか途中下車の合作に誘われたとしてもモチベがまったく出ませんので断ってしまうと思います。

・たくさんの人に見てもらえコメントがもらえそうである

当たり前ですがネットに公開する以上たくさんの人に見てもらえる予想がつくときはバカにならないくらいモチベが上がります。再生数高ければ高いほどたくさんのコメントがつきます。みんな褒められたいんです。

・好きな作者に見てもらえそうである

いわゆる身内や作者受け、これもかなりモチベが上がる要因になります。

・実績になりそうである

他の合作にも呼ばれたい新人だと欲しい人が多いのではないでしょうか、合作が信用で成り立っている以上他の合作に呼ばれるためには信用を得なくてはならず実績はとても大事です。

・企画題材がおもしろい

生誕祭系とかは人気だと思いますし参加できるってだけでもモチベになるときはあります。

・告知が出される

告知が出ればがんばらなきゃってなると思います。

 

(合作Discordサーバー内で)

・好きな作者と話せる

こういう機会がないと話しかけるタイミングがない作者もいっぱいいますからね。

・会話が盛んで楽しい

サーバーが閑散としている合作はなんだか怖いんです。怖くて発言や案が言えません。

逆に誰でも話に入れるような合作はやってて楽しいですし。

・周りの人の熱量が高い

周りが活気にあふれていると勝手にやる気が出てくるものです。

・クオリティの高い進捗が出てくる

すごい作品になりそうだってなれば力の入れ具合が変わってきます。

・進捗を色んな人に褒められる

主催以外も自発的に進捗に反応してくれるとめちゃくちゃモチベ出ます。

・完成が見えてくる

あとちょっとだからがんばろうってなります。

・おもしろい人がいる

これ一番重要だと思ってます。会話が盛んになるってのもありますし初対面な人ばかりなどで緊張感しかない場であったとしても、おもしろい人がいてそれで周りが盛り上がりますと発言しづらい空気が吹っ飛び誰でも気軽に発言できるようになります。ムードメーカー役って貴重でとても重要度が高いです。

 

 

まあモチベが下がる要因はこれらの反対ですね、つまらない人や空気読めない人にならないように気をつけたいところ。

 

さて、今回の合作なんですが一番痛いところを挙げますと視聴者受けも作者受けも望めないところが痛かったわけであります・・・残念ながら音MAD層はデレしか見ませんし視聴者だってシャニの音MADと比べるとミリオンの音MADなんて見ません。あとニコマスPは文化が違うので音MADだとそんなに見ません。なので本当にただただミリオンライブが好きだから見てもらえなくても作るという人でないとこの合作を乗り越えることはできないんです。作者にも視聴者にも見てもらえない中でどうやってモチベを上げさせるか、これは本当に深刻な問題でした。周りの人のモチベが下がりだし、この合作が泥船だと思われ始めたらその時点で終わりです。

周りの熱量が異常なほど高い合作はそれに動かされる人も多いのですがこの合作において一番熱量が高かったのはあろうことかサムネ絵師でした・・・。もちろんモチベが高かった人も普通にいます、ただ化け物な作品を作るためには異常なモチベを複数人が発揮しないといけないんです。本格的男尻祭2019を参加者として中で見てきた自分には分かります、お化けクオリティの合作はみんなが異常な熱量を出してるのです。そりゃあんなお化けクオリティになるわけです。あのレベルまで行くと主催が何か言わなくても参加者たちが主体的になって互いに案を出したり助け合ったりするのです。ではなぜ今回の合作はモチベが出にくかったのか、それは見てもらえないからという理由だけではありません、素材集めを各自でしなくてはならなかったからです。

デデシンセは各々が普段作ってるキャラでやったので素材集めを各自する必要があまりありません。シャ/ニは自分が100時間かけて10GBの素材集めをしました。それゆえに参加者への素材集めの負担がなかったんです。大体動画を作るときの5割くらいは素材集めに時間を取られます、なので素材集めの時間をそのまま制作に回せるとクオリティは2倍になるんです。今回の合作ではグリマスのキャッシュこそ用意しましたがファイル名までしっかりとリネームしてませんし素材がまとめられてないんです。これでは制作時にファイルを1つ1つ確認しなければなりませんし、ミ/リシタ素材に関しては各自で集めろ形式でした・・・。一番最初に素材集めをやらなくてはならなかったんです。しかしまぁそんな作業はやりたくないものです。何を隠そう自分こそ素材集めのモチベがなかった人間ですから。

つまり、合作へのモチベ自体は普通にみんなあったわけです、しかし素材集めに持ってたモチベを消費してしまったがゆえに制作時間の方に割くモチベが削られまくってしまっていただけなんです。

これを乗り越えるにはやはり異常な熱量を発揮するしかないんです。

・・・今考えると全キャラのセリフ素材集めてリネームまでやりきったシャ/ニが頭おかしすぎるだけなのではないでしょうか。

④パート決め

一見何の問題もないように見えますが音声担当と映像担当で別れてるパートが少なかったです。今回は映像がバリバリ得意だっていう人が片手レベルだったので仕方ないとは思います。基本的にネタパートとかでない正統派なパートでクオリティ火力を求められるようなところは音声と映像で別れて得意な方に集中させる方がいいのですが参加者のほとんどが音MAD作者なのでこればかりは仕方ないかなと思います。音MAD作者は音声の方がやりたい人が多いものですから。自分のように映像の方が得意という音MAD作者は珍しいのです。

⑤内容面

シンセ化音程合わせの上にセリフか人力ボカロを置くというのを中心とした構成にしたってのは大正解です。YTPMVは一般受けさせづらいので。

 

・・・さてこの合作、もしも10分以上あったとしたらミリPじゃない人には途中で飽きられてます・・・。

イイ子ぶってる・・・という風に言えばいいのでしょうか。感動できるパートやかわいいだけのパートに寄りすぎていておもしろいパート、笑えるパートというのが少なすぎる。攻め足りなさを感じました。笑えるパートはチュパカブラくらいでしょうか・・・。しかしあれもミリPじゃないとゲラゲラとまでは笑えないと知人に言われました。チュパカブラというネタを知ってないと笑えるかと言われると微妙らしいんです。油チュパチュパアルパカって発想はクッソおもしろいと思うのですが。YOSHIKIのように一般性は確かにないのかもしれません。

見終わった後に充実感はあったけどデデシンセやシャ/ニのように運動会が終わった後のようなあの感覚みたいにはならなかったと言われました。

今思えば性ちっぱいだとか長崎からミサイル発射して植民地にしたりクソジジイが揉んだりケツで繋いだりと笑わせるところは思いっきりふざけてやってましたね・・・。こういう笑いに振り切ったパートがあるからこそ別ベクトルである感動系のパートがさらに良く見えるものなんです、感情を別方向に揺さぶるとより大きな効果があると言われてますからね。一番ダメなのは笑わせるのも感動させるのも中途半端なパートしかないことですから。

 

しかしながらミミオンライブで攻めた内容にすると多分荒れます・・・。

この辺の塩梅はデデシ/ャニよりシビアで難しいです。

例えばかな子にケツと言わせてるから許されてるのであって乙倉に言わせると怒られると思います。恋鐘と将軍様をリンクアピールさせたから許されたのであって咲耶でやったら怒られてたでしょう。いじっていいキャラとあんまりいじっちゃいけないキャラを見分ける能力が求められます、人間関係の問題みたいで頭が痛くなりますね・・・。

とはいえ亜里沙のパートはもっとふざけまくったネタに走った方がよかったなと思いました・・・。トゥインクルリズムコミュと芸人をかけあわせたネタ案もあったんですけどいい子ぶってしまいました・・・。

 

作風のバランスはとれるように取り計らっていましたがやはり全体でバランスを取るのは難しいです。視聴者にとって面白い合作というのは緩急がついている、言うならば「崩し」のパートが印象に残りやすいものである場合が多いです。簡単に言えば変化球です、技術面であったとしても内容面であったとしても他のパートとは一線を画すようなものにすることが崩しです。例えば作風で言うならばアニメ系の素材でありながら1パートだけ実写でやるならばそれが「崩し」にあてはまります。しかしながら実写パートが3~4パートあったとしたらそのパートらの印象は薄くなり面白味が薄れるでしょう。なのでこの「崩し」となるパートがより目立つように重要視しなければなりません。この辺の話は具体的にうまく言語化できず抽象的なことしか言えませんが2割の変化球があるからこそ8割の直球がよりよく見えるようになるのです。しかしこのニコニコメドレーは短いがためにメドレー自体に緩急があまりありません、大抵のニコニコメドレーは視聴者を飽きさせない工夫として緩急がしっかりと作られているためメドレー通りに作ってるだけでも音MAD合作では勝手に緩急ができあがります。このメドレーにはなかったわけですからパートの作風に偏りができてしまったのかもしれません。

 

さらに、創作物において重要なのがわかりやすさです。

ミリオンライブを知らない人でも理解できる内容になっているか、伝えたいネタがちゃんと伝わっているかというわかりやすさの点はある程度大丈夫だとは思うのですが楽しめるかという点に関しては難しいところなのかと思います・・・

笑わせるパートが少なかったというのはいいとしてだったら感動できるパートはどうだったのかというとミミオンライブやミリのキャラを好きな人には刺さったかもしれませんが知らない人であっても感動させるというのはできていなかったと思います・・・。というかそもそもミミシタを知らない人を感動させるのなんてあまりにも難しすぎます。まず感動のメカニズムなんですがこの記事に書いてある通り「人は自分が関心のある事にしか感動しない。」なんです・・・。

ch.nicovideo.jp

どんなに素晴らしい作品を作っても、作品が人を感動させる事はありません。
人がその作品に勝手に感動するかどうかです。これに尽きます。

一番我々作者にわかりやすい例だと技術力に興味がある視聴者は少ないので技術力が高いだけの動画では一般視聴者は感動しないってやつですね、我々作者は技術に興味があるので技術が高いだけでも十分感動しますが。

 

例えばシャの合作の最後のやつ、あの片道きゃっちぼーるパートはただの二次創作をテーマにした人力ボカロでありシャ/ニキャラじゃなくても成立してしまうものであるということなんです。わざわざあれをシャでやる必要があるのか?シャのキャラでしかできないことなんて他に山ほどあるだろと言われかねないパートです。あの内容はたとえどんなアニメやゲームのキャラに置き換えたとしても成立してしまいます。しかしそれゆえにシャニマスに関する事前知識なしでも誰しもが理解でき共感できるものであるためシャに興味がない大衆であっても感動させることができます。

 

・・・このようにその作品を知らない人が見た場合。例え最後のパートだとしても10分の付き合いしかないキャラクターで感動しろと言われても何の思い入れもないわけですから無理な話なんです、これを感動させるためにはそのキャラクターじゃなくても成立するようなしかけにすることで事前知識がなくても問題ないようにしつつ共感性が高いものにするしかないと思っています。

つまり誰しもが感動できる作品というのはあまりにも難しすぎるのです。

内容が楽しめるパート=おもしろい(笑えるだけでなくinterestingの方も含めた)パートではあるのですがやはり興味がないものであっても楽しめるように工夫するには難しいわけです。これに関してはそのキャラクターじゃなくても成立するようなしかけにする必要があります。

 

もう1つ、重要なのが曲と素材の掛け合わせ方です。簡単に言えば古いものと新しいものを掛け合わせることです。最近の音MAD合作は従来の素材でしかやっていませんからね。それで定番曲=古い曲とかでやってるので一般人に見飽きられてるというのがあります。

最近の合作ではシャ/ニとミミシタは素材ジャンルとしては珍しく新しいものですね。

 

素材と曲が古いもの同士の掛け合わせでは見飽きたものになってしまいあまり見てもらえません。

新しいもの同士では受け入れにくさがあるというのがあります。現代はコンテンツの入れ替わりが激しいため新しいものが出てもついていけない人がかなりいます。そういう人らには新しいものの掛け合わせでは楽しみづらかったり理解できないものになりがちです。

 

だからこそ古いものと新しいものの掛け合わせこそがおもしろいものになりやすいのです。シャ/ニ合作で古い曲が多かったのはそういうことです。きしめんなのになぜか新しく感じましたよね?シャ/ニに手が出せない古参アイマスPでも昔のきしめんアイマスMADは好きだったのでこの曲は知ってるし楽しめる!それで見飽きたはずのきしめんなのに今まで見たことない感じでおもしろい!という風になり受け入れやすくできたりします。

 

シャ/ニは素材が新しい側だったわけですが、逆に古い素材で上手くやってるのがレスリングシリーズです。あれは毎年流行った最新の曲やMADをリメイクしています。だからこそ毎年おもしろく視聴者も受け入れやすいのです。かぐや様やアズールレーンが分からなくても兄貴が一緒にやってると受け入れやすく楽しめるのです。

毎年やっても飽きない理由はそこにあります。古い素材なのに曲のトレンドを抑えてるから新鮮なんです。

それで今回の合作なんですけどオリジナルメドレーではないので選曲に関しては仕方ないんですけど新しいものと新しいものの掛け合わせになってしまいましたね。ミミPは年齢層高いので(偏見)ちょっと受け入れにくさがあったかもしれません。

⑥サムネイルイラスト

gurikoさんに描いていただきました。本当にありがとうございます。この方はMS合作でもサムネ担当として描いていらしてMAD動画に理解のある方でありがたい限りです。

サムネイルとして完璧です。自分の手に取られやすいサムネ理論から鬼のような構図注文をいっぱいしてしまいましたがすべて完璧にこなしていただいてとてもレベルの高いサムネになりました。

 

正直なところサムネ絵依頼はとてつもなく難航しました・・・。

もうここからは完全に愚痴です。

以下が今回の合作においてサムネ絵を頼むことで辛かったこと

MAD動画というダーク♂親不孝に協力をお願いするという罪悪感。
金を出すと問題になるから報酬が何も出せないという金銭問題とやりがい搾取。
相手にされないミリMAD文化への理解度。
断られまくる×9回。
ミリのサムネをお願いするときにシャ/ニで描きたかったっぽいことを遠まわしで言われ断られる。

サムネ絵の候補がトレスで炎上。

 

もう本当に心が折れかけました。シャ/ニの時は一人目で決まっていたので・・・(シャ/ニ初期の頃から遠くから見ていた数少ない好きな絵描きだったというのが恥ずかしくて言えなくて本人には他の人にも先にあたってると嘘言ってますが)

この合作では9回断られました。中には返事すらしてもらえなかったのも3人ほどいます。

二次創作合作である以上金銭の取引ができません。ファンアートとしてやってるのであってそこに金払ってプロを呼んだとしてそれはファンアートと言えるのか?という問題があります。やりがいだけでやってもらうしかないんです。無償依頼言語道断みたいな断られ方をしたとき胃が痛くなりました。これじゃ純粋な二次創作としてやってる自分たちがバカみたいです。ミリで描いてる絵描きの中でもMAD動画を貼って共有したり話題にしてたりしてる人にしか頼んでいません、しかし・・・ミリMAD・・・まったく見られてないみたいです。興味ないみたいな感じの絵描きが多かったです。なんでシャ/ニの時に呼んでくれなかったの?シャ/ニでやりたかったなぁと言われた時はさすがにキレそうになりました。しかもあろうことかtwitterでも愚痴りやがったのです。こんなの参加者に知られてしまったらモチベを大きく落としかねないですよ。

なんというか・・・なんだか話してて選民思想高すぎる絵描きが多くて嫌ですねと思いました。

 

結局のところミミオンライブでは過去にMAD動画に関わってた絵描きでないと相手にしてもらえないのかもしれません。自分のミミオンライブ絵師人脈がなかったってのも悪いわけではあるのですが。

 

 

【合作形式として】

既存のメドレーによる6分の音MAD合作ということで難易度的には良さげだったと思います(音MAD合作自体がバチクソ難易度高いんですけどもこの辺感覚狂ってますね・・・)

もうちょっと主催のパート手伝った方がよかったかもしれませんけど告知やってたら手伝えませんでした・・・。

新人初心者は上手い人らが割りとガチなパート作ってるの見てこれで大丈夫なのか心配してたので大丈夫大丈夫と声かけしてました。自分のような音MADの人間からするとこういう合作は普通なのですがアイマス合作としてはかなりガチってるそうで・・・

【今後】

デレとシャニばかり手に取られるMAD動画でミリに光を見出すことは可能なのでしょうか。

ミリには代表する合作シリーズの後継のLTD合作があります、あれが10万再生いかないならもう無理です。あれがダメならもうどうしろと言うんですか。ミリだけ見てもらえないなんて悔しいじゃないですか。

自分が見たい作りたいのは傑作ではなく名作です。ただ良いものを見る作るだけじゃ満足しません、誰しもが良いものだと言うようなものを見たい作りたいわけです。

駄サイクルって言葉がちょっと前に流行ったとおり、良いものが見たい、作りたいのならば視聴者ありきです。この10年で二次創作の場のトレンドはニコニコyoutubeからtwitterやシブになってしまいました。動画から一瞬で消費できるイラスト媒体のものの方が需要があるようになってしまったというイメージは間違っていません、しかし自分らMAD作者が作り出すMAD動画という形の二次創作は絵描きには絶対にできないことができます。それは誰しもがそのコンテンツを代表するものと認識する名作を作り出すことができることです。イラストは大量生産大量消費で消費が早いゆえに心に残りにくいですがMAD動画、とりわけ特別性の高い合作は希少性が高く心に残ります。動画1つで総選挙をひっくり返したものだってあるわけです。

ですが残念ながら良いものが評価されて伸びるわけではなく伸びたものが良いものであっただけというのが創作です。だからこそ伸びるものは誰しもが良いものと認めるものにしなければなりません。

 

 

 

ニコニコがアナリティクスを見れるようにしました、残酷な事に参加者に人気のある動画を今後も作れる投稿者がいるほど効果があることが実証されてしまいました・・・。概算ですが各投稿者達の投稿したもののマイリスから見に来る人は1%どころではなく1割以上と多かったのです。MAD動画も歌い手などのように投稿者で見られる時代に差し掛かってきているのでしょうか・・・。