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帰りはすっかり夜になってしまった。
バックミラーに映る旬は、後部座席で眠ってしまっていた。
航大の運転する横で、私は優子さんに今日のお礼をLINE。
「杏も疲れたろ？寝てていいよ」
「ううん、大丈夫。コーヒー飲む？」
「いや、ガムくれる？」
私は車のホルダーに常備しているガムのボトルを取り、中からガムを取り出して航大の口に入れてあげた。
「ありがとう」
高速道路は事故渋滞で動きがほとんどない。
「うちもミニバンにした方がいいかな…」
と呟くように言った。
航大の愛車はドイツ車のSUV。
今日集まったメンバーの車がほとんどミニバンやステーションワゴンだった。
荷物がたくさん積めるからだと思う。
「神田のとこはヴェルファイアだったろ？」
「神田さんのとこは4人家族だもの。一君のラグビーの試合に月に何回か車出してるみたいだし」
「あぁ…そうか…」
私は航大の横顔を見つめる。
「新しい車欲しいの？」
私の問い掛けに航大はチラッとだけこちらを見た。
「いや、まぁ、そのうち」
航大はこの車を気に入っている。
「３台所有はダメだからね」
釘を指しておく。
SUVとコンパクトカーの2台で十分だ。
「わかってるよ」
航大は笑った。
「あっ、来週末なんだけどさ…日曜日の夜、飲み会いい？」
「えっ？いいけど…どこ行くの？」
「神田が企画してさ。ほぼ今日のメンバーなんだけど。杏も参加してもいいし」
「う～ん…日曜日の夜でしょ？次の日学校あるし」
「夏休みだろ？」
「旬の学校は月曜日まで。火曜日から夏休み。だから火曜日の朝から沖縄に行こうって計画したじゃん」
私が言うと、
「あぁ……そうだったか」
と航大は思い出したように何度か頷いた。
「航大だけ行って来なよ。今日、ほぼみんな車で飲めなかったから神田さんが企画したんでしょ？」
「ご名答」
二人で笑った。
ちょっと航大が心ここにあらずだよね
みんな、この飲み会🍻が怪しいと思ってるね。ワタシもドキドキ😵💓
ほんと、枚ページ更新されるたび、スクロールするのに一瞬躊躇います😅
この飲み会🍻で何があったの😱
なんかもうね、心臓に悪い。ドキドキする。
この飲み会が始まりかなぁ(>_<)