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夫・航大と出会ったのは、私が17歳の時。
当時高校生だった私は、4つ上の航大が凄く大人に見えた。
出会いは、海だった。
高校2年生の当時、友達と日本海の穴場まで電車を乗り継いで向かった。
そこで、所謂ナンパの出会いで航大と出会った。
向こうは大学のラグビー部の仲間と来ていた。
航大のグループにナンパされて、一緒に海を楽しんだ。
そこで何かがあったわけではない。
普通に若いグループが海を楽しみ、ちょっとドキドキしながら健全な交流だった。
帰りのタイミングで、航大に携帯電話の番号を聞かれた。
そこから彼とのやり取りがはじまった。
会おうと思わなければ絶対会えない距離に住み、メールだけのやり取りだったけれど、航大とのメールは途切れることはなかった。
お互いに惹かれていたんだと思う。
17歳のクリスマスに再会して、お付き合いがスタート。
航大はそれからよく高速を飛ばして月に何度か週末会いに来てくれた。
大学は航大の住む隣の県の国立大学に進学した。
それまでより会える時間は格段に増えた。
そして私達の転機は訪れる。
大学に入って初めての夏を迎える前に、妊娠が発覚。
お互い戸惑ったものの、堕ろす選択は一切なかった。
両親には散々反対された。
“親不孝”とも言われたし、実際私も申し訳ない気持ちはあった。
航大のご両親にも反対された。
航大は、お祖父様の代から続く家業の跡継ぎ。
航大のご両親は、嫁にもそれなりの人間を期待していたと思う。
だけど、まさかまだ大学も出ていない地方の小娘が嫁いでくるとは思わなかったと思う。
航大と私は、二人で両家を説得し、何とか旬が誕生するまでに入籍し、結婚式も挙げられた。
航大の地元に嫁いだ私は、右も左もわからない中で、必死に生きてきた。
大学を中退し、矢代の家で沢山のことを学び、自分なりに居場所を作っていった。
そこにはいつも航大の支えがあったし、旬の存在が私を守ってくれた。
私は幸せだった。
少し急ぎ足の結婚ではあったけれど、後悔なんてしたことなかった。
10年掛けて信頼を築き、航大の親族とも上手くやっていた。
本当の娘のように、可愛がって貰っていた。
航大も変わりなく、私を愛してくれていたし、プロポーズしてくれた言葉をずっと守ってくれていた。
そして旦那の仕事が家業を継いでるのも某ブログと同じw
てことはまだ20代か、杏ちゃん。そして旬くんは9才かな。
杏ちゃんは家業のお手伝いはしていたのかな?経理とか事務とか。関わっていたとしたら離婚は矢代の家業にとってもダメージあるよね
杏ちゃんが大学生の内に旬君を身籠って、でも堕胎の選択を一切考えない航大さんに「誠実な人柄」を感じるのにね...
動画があるなら救いようもない❗️離婚は彼の意思なんでしょうね
家業、なんだろ?
切ないです😭航大さん ただの不倫なのかしら?何か理由があるのかしら?続きを楽しみにしています。