淡路島が人材派遣パソナに乗っ取られた?パソナ島となった哀れな淡路島

人材派遣会社のパソナグループが淡路島の土地や建物の買取りをするめているそうです。神戸に近い淡路島に数多くの施設を保有して、その価値を向上させる事で事業の拡大を狙っているという事です。

更新日: 2018年03月30日

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misukiruさん

パソナグループと淡路島の関係

パソナはここ数年、グループ企業を通じて「農業実習」「新規事業立ち上げ」などの業務名目で、数百人の契約社員を淡路島で雇用している。当然、感謝されているのかと思ったら、むしろ、不気味がられていた。

パソナグループは「農業人材育成事業」として11年度に4億800万円、「淡路島6次産業人材育成事業」として12年度に1億5400万円の予算を兵庫県から受け取っている。

県や市がパソナに土地の一部を無償譲渡したり、巨額の補助金をつけたりして、島中、パソナの関連施設だらけなのである。

パソナ迎賓館の「春風林」

淡路市の門康彦市長は西麻布の迎賓館「仁風林」で〈淡路市の未来について語った〉と2010年11月8日のブログに書いていた。井戸敏三県知事は「仁風林」でおもてなしを受けている。

島の東側に車を30分ほど走らせると、古民家を改装した「春風林」に着く。新神戸からパソナ所有のクルーズ船「コンチェルト」に乗せてきた国会議員や芸能人をもてなす施設で、コース料理が食べられる。いわば「淡路島の迎賓館」。

政治家や芸能人を淡路島に連れていって「おもてなし」しているという事です。

11時前に着き、まずバスで波止場へ。パソナの南部会長や桂文枝師匠も参加してくれ、賑やかに記念写真を取ったりして、12時前にクルーズ船「コンチェルト」に乗り込み、船出。甲板で乾杯した後、1時間半ほど、おいしいランチをいただきながらメインゲストの日本総研の野田一夫会長のお話を聞き、懇談しました。突堤には、潜水艦が停泊していました。

パソナ施設の「絵島館」や「凛風館」

島の玄関口「岩屋港」に降り立つと、すぐ目の前に民宿を改装したパソナの契約社員向け宿泊施設「絵島館」が見える。15分ほど歩いた場所にも三洋電機の元保養所「淡路浦荘」を改装した研修施設「凛風館」があるが、どちらも「パソナ」の看板は掲げられていない。

活性化を「公募」してパソナが選ばれる

最初から決まっていたのでしょうけど、とりあえず「公募」としてパソナが応募する形式にしたみたいです。

兵庫県が同島の北部にある県立淡路島公園(同県淡路市)の活性化策を公募したところ人材派遣大手、パソナグループ(南部靖之代表)の「淡路マンガ・アニメアイランド」計画が選ばれたのだ。人気の日本アニメ、漫画を集めてハイテク映像を駆使したアトラクションなどを展開。

3年前に兵庫県は国に総合特区案『あわじ環境未来島構想』を提出しました。そこにはパソナとの協働事業が最初から盛り込まれていたのです。最初からパソナありきの事業といわれても仕方ない

パソナふるさとインキュベーション

4年前、廃校になった市立野島小学校の跡地を淡路市から譲り受けて造ったレジャー施設「のじまスコーラ」を運営するのは、「パソナふるさとインキュベーション」。1階のカフェではウッドデッキで焼きたてパンを食べられ、2階のイタリアンではコース料理と音楽の生演奏を楽しめる。

淡路市では、昨年3月に閉校して使われないままになっている旧野島小(同市野島蟇浦)の校舎の建物と敷地を、人材派遣大手のパソナグループに無償譲渡したことを発表した。

大物議員や有名人などを自慢のクルーズ船に乗せて淡路島に呼んできて、廃校を改造した場所で優雅にランチです。

パソナの考え方

出典ascii.jp

南部 靖之は、パソナ創業者で、代表取締役グループ代表兼社長を務める。大阪大学大学院国際公共政策研究科客員教授。

映画を制作するときのように、決まった期間だけ人やお金が集まり、終わったらぱっと解散する。僕はそれを「オーディション型雇用」と呼んでいる。正社員でいるとリストラや定年がある。フリーターのような立場なら本当の意味で一生涯の終身雇用が可能だ。だから今は不安定といわれているフリーターが安定した働き方になる。(「日本経済新聞」2005年10月21日付より)

「正社員が安定した雇用で一番常識的な働き方という考え方は、20年後には非常識になっているかもしれない。人がいるところに会社や仕事がやってくる。突き詰めて言えば雇用という概念がなくなる。」

参考リンク

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