2011年度大手大学入試問題流出事件
2011年度大手大学入試問題流出事件とは、2011年度に発生したアホなカンニング事件である。
概要[編集]
2011年2月、同時期に実施された京都大学の個別学力試験及び早稲田大学、同志社大学、立教大学などの大手大学で行われた入試問題に於いて、試験実施時間中に全く同じ問題内容がYahoo!知恵袋に投稿されて回答を受け付けていたことが発覚した。
事件の謎[編集]
犯人像[編集]
当然の事であるが、カンニング防止のために、大学入試試験の試験時間中に携帯電話・パソコンなどの電子機器を使用する事は許可されておらず、たとえ試験会場にまで持ち込んだとしても、電源を確実に落とした上で鞄の中に入れたままにしておかなければならない。にも関わらず、試験実施時間中にYahoo!知恵袋にて回答を募っていたということは、その受験生は何らかの形で電子機器を持ち込んでいた(あるいは携帯付属型人間であった)か、脳内から直接電気信号を発する事が出来たかの2つに1つである。しかし2番目に挙げたような高度な事が可能であるならば、端から問題作成者の脳内の電気信号に干渉して回答を得るなり、或いは堂々と参考書の束を持ち込んでも試験官や周りの受験生が気にも留めないように脳内を弄ったりすれば済む話なので、わざわざ試験時間中に正しい解答が寄せられるかどうか保証のないYahoo!知恵袋に投稿したりはしないであろう。
疑問点[編集]
そこで前者が恐らく事の真実だろう、と思われるのだが、パソコンを堂々と立ち上げてインターネットに通信するのは、余りにもリスクが大きい。パソコンではなく携帯電話を使ったものと思われるが、いったいぜんたい何故に筆者はこんな瑣末な点をくどくどと考察しているのかというと、携帯電話で長文を打つのは大変な労苦だからである。お段の文字を1つ打つためだけでも同じキーを5回は連打しなければならない。その上、変換作業もメンドウだ。数学の問題を打つとなると変換をしても一発では出てこないような専門的用語がある。数字を一つ打ち間違えただけでも正しい答えは返ってこないし、微積分などに至っては専用ワードソフトなしで表記するのは至難の業である。3を押したつもりが終話して打った文すべてがパーになる可能性だってある。
それなりに打鍵の速さに自信がある受験生が、このカンニング方法を実施したものだと思われるが、それにしたって限界がある。といっても人体の限界ではない、周りに不審を抱かれない限界という意味である。堂々と片肘ついて打鍵に勤しめるのならば何の問題もない(いや、あるけど)が実際には服か手の中にでもコッソリ隠し持って、問題用紙と画面を交互に見つつ、かつ、間断なく周りの受験生と試験官への哨戒を行って、一文字ずつ打っていったはずである。これは大変な時間を要する。しかも全ての問題をこの方法で解いたわけでは当然ないであろう。
恐らく配点が高く、そして自分の能力では解けない問題にのみ的をしぼって質問をしたのであろうが、他の問題をあらかた解いた時点で既に時間は相当に逸しているはずであるし、また無事に質問し終えても試験時間中に回答が来るとも限らない。回答をもらえたとしても、それを自分の言葉で複写するのにだってそれなりに時間を要する。「こんな長文を必至に打った挙句ただしい回答が来るのか分からないぐらいだったらダメモトで自力で解いたほうが案外はやいんじゃないか」という葛藤と闘いつづけて、入力・送信・回答をもらう、の全過程を成し遂げたのだから、まさに大学入試の猛者と呼んで差し支えないであろう。並外れた諦観の力を必要とするが、だったら初めから難関大学を諦めてカンニングなしでも受かれるレベルの大学を受験して頂きたかった、と筆者は思う。
第三者介在説[編集]
もう一つの推測として、第三者が介在しているあるいは韓国でかつて起きた大規模カンニング事件のように闇の組織が介在している可能性も指摘される。携帯電話で問題文を入力するのは極めて困難であるが、これを附属のカメラで撮影して、第三者にメール送信し、それを解読した第三者がPCで打ち込み、自分あるいは第四者の携帯電話に転送したものをYahoo!知恵袋に投稿すると言う方法が考えられる(その後の調査で、Yahoo!知恵袋へは携帯電話で投稿されたと判明している)。
しかしこの場合はこの場合で新たな疑問が沸き起こってくる。その第三者とは一体誰なのか、という疑問である。明らかにこの第三者の行為も倫理的に問題のあることは間違いないのだから、犯人の受験生氏と親しい間柄の人物であることは明らかと云えるのだが、逆に余りに親しすぎる人物だと不正行為に手を染めようとしている受験生氏の目を覚ましにかかってしまうおそれがある。そこそこに親しい人物だったのか、利益目的で片棒を担いだのか、単に俺様スリル大好き!な悪友だったのだろうか。
ここで筆者がいいたいことは何かというと、何れのような人物にしても「ねぇねぇ受験でカンニングするから、それ手伝って頂戴ね♥」と四方八方誘ったところでホイホイと協力者は見つからない、という事実である(本当に四方八方、見境なく誘ったら、その時点で多分アウトになっているとは思うが)。それだけ大変な協力者見つけ事業に成功しているならば勉強の苦しさぐらいひょいと飛び越えてほしかったとはすごーく思うが、それ以上に自然の疑念として浮かび上がるのは数学が得意なやつを見つけて協力者にさせろよということである。東洋には「天知る、地知る、我知る、人知る」という有り難い箴言がおはしまして、いかに悪事を包み隠し通すのが難しい事かを我々に教えてくれている。ひとり共謀者を加えた時点で格段にリスクは上がっているにも関わらず、肝心かなめの核心パートをYahoo!知恵袋なる全くの第三者、不確定要素ばりっばりの外部に頼る、というのは何とも片手落ちな所業である。そもそも数学が得意な共謀者を一人捕まえておけば、そいつだけとの交信で十全に事が進んでいくし、撮影された問題用紙を写して打って投稿するという時間的ロスも丸々する必要がなくなる。Yahoo!知恵袋では正しい答えが返ってくる保証はどこにもないし、今回のように事件が露呈する可能性も大いにあった。
先述したような俺様スリル大好き!野郎とのちょっとはっちゃけちゃった火遊びでしたー、という解釈ならば全体がいちおうは説明がつくが、そうだとすると何ともピンポイントすぎるスリルの稼ぎ方である。アメリカやイギリスにありがちな脳内永遠春季の不良グループみたいに、すげー高いところから飛び降りたり、体中に爆竹巻いて踊るなりして、もっと単純にスリルを得ることを覚えていただきたい。偽計業務妨害に抵触してまで稼ぐスリルなぞもはやスリルとは呼べないので、この解釈は飽くまで「いちおー説明がつく」という程度のものであろう。というかそうであってほしい。謎は深まるばかりである・・・。
もう一つの疑惑[編集]
しかもこの事件の驚嘆すべきはこれが1つの大学に留まらなかったということである。同一の受験生が複数の大学入試試験でこれを行ったのか、或いは別々の受験生が組織的に行ったのかは不明であるが、いずれにしても恐ろしく大規模で新手のヴァンダリズムである。是非ともその才能を日々の勉学に向けて頂きたかった。それゆえに、まことしやかに「今回の事件は大学側とYahoo!側が裏で手を組んだ知名度upのための自作自演だった」という説が囁かれるのも無理はない話である。もっとも各大学にしてもYahoo!にしても、これ以上知名度を上げてどうするんだ、という気はガンガンにするので飽くまでも噂どまりであるとは思うが。
対策[編集]
各大学側は対策として「カンニングをしてたことがバレた受験生さんは即刻アウトだからねっ☆」(大意)ということを述べているが、この手のトラブルでプロパイダが情報提供を拒むのはよくあることであるし、また全受験生の携帯電話を大相撲よろしく回収するというのも凡そ無理な話であるから、殆ど何の脅しにもなっていない声明発表である。仕方がないので大学側は来年度の入試試験で同様の事件が発生しないように対策を練り始めている。どこまで規制をすべきか喧々囂々で「会場から半径3km以内には電子機器を持ち込むべきではないっ!」と意気込むA氏に「会場から2km半に住居があるウチの息子はどうなるんだ!」とB氏が反論するような会議が連日行われている(らしい)。風の噂によれば、いろいろ挙がっている案のうち最も有力とされる案は「試験時間中に大学教師を総動員して質問サイトを巡回させ、入試問題と全く同じ内容を訊いているユーザーを発見したら、間違った解答を教えさせた上で、その間違った解答とソックリ同じ事を書いた受験生を失格とする」というものであるらしい。効果があるかどうかは実際に来年やってみなくちゃ分からない。
解答者[編集]
また、Yahoo!知恵袋において犯人の質問に答えた解答者もさるものであった。和文英訳の問題に対し、この解答者は自力で翻訳を行わずにGoogle先生に翻訳を依頼し、それで割り出された英文を投稿した。しかも「直訳すぎたかな?」と、さも自分が訳したかのような口ぶりのコメントをつけていた。なかなか強かな奴である。なお、そのGoogle先生が出した解答は、東進ハイスクールの人により「主部がないなど文法が間違っており、意味が理解できない。ゼロ点の解答だ。」とバッサリ斬り捨てられた。Google先生、哀れなり。
これは、aicezukiがYahoo!知恵袋に投稿を始めた直後から2ちゃんねるの一部でばれており、「これはカンニングに違いない。」とか「間違った回答をして困らせようぜ。」と言う発言者がいて、Google先生のお出ましになったもので有る。また、そのGoogle先生がお出ました京都大学の問題は高校1年生でも解けた問題である。さらに、数学が特に苦手であり、幾何学の問題で出ると頭がパーンになっていた。三角形の辺の長さを求める問題は、中学生でも「ピタゴラスの定理」の応用である「余弦定理」を理解していれば難なく解ける内容であるのに、カンニングに頼る始末であった。
後世への影響[編集]
本件によって、「知恵袋を使ったカンニングは必ず摘発される」という教訓が多くの受験生たちに示され、大学側の自主的取り組みの効果もあって、知恵袋を使った不正行為は事実上根絶された。しかし、カンニングそのものを根絶するところには至っていない。2019年以降は囲碁界や将棋などでAIとかZoomを使ったカンニングが登場しており、「カンニングに使われる道具が変わっただけだ」という指摘もある。2020年以降はStay Home推進によって在宅受験・オンライン受験の普及が進められており、本件の再発が危惧されている。さらにSocial Distance確保のために多くの大学では試験監督員を削減する必要があるため、事件当時よりも圧倒的に性能が向上したスマートフォンによる不正行為を防げるのか疑問視する意見もある。よって現時点で最も有力視されている再発防止策は「一般入試を廃止して全て推薦入試に限定する」というものであり、多くの難関校で検討が進められている。