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スクウェア、映画不振で「本業」復帰へ ソニーCE出資
ゲームソフト大手のスクウェアは9日、映画「ファイナルファンタジー」の不振でゲームの本業に復帰する資金を確保するために、1120万株の第三者割当増資を実施し、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)に約149億円で全株取得してもらうと発表した。SCEはスクウェアの発行済み株式の18.6%を所有し第2位の株主になる。
スクウェアの鈴木尚社長は会見で、02年3月期決算で130億円余りの特別損失を計上した見通しの甘さを認め、当面はSCE向けソフト開発に専念すると語った。映画事業から撤退し、先行投資の負担が大きいインターネット対応の「オンラインゲーム」も縮小する。SCEから得た資金はゲームソフトの開発に特化する事業改善やソフト開発費用に充てる方針。
映画やオンラインゲームなどスクウェアがここ数年推進した多角化路線を「開発力が落ちたと言われても仕方がない状況になった」と述べた。
「朝日新聞」2001年10月9日
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