ライフ
2020.08.14 07:00 週刊ポスト
コロナ患者の87.4%に後遺症の研究結果、無症状でもリスクあり
「現在は新型コロナの後遺症の治療法が確立しておらず、症状に沿った対症療法をするしかありません。呼吸苦や咳が出るなら呼吸器内科、筋肉痛なら整形外科など、それぞれの症状に合わせた診療科を受診してください」(三鴨医師)
前述したジェメッリ大学の調査では、回復者の55%に3つ以上の後遺症があり、32%に1~2の後遺症があった。
後遺症に悩まされないための最善の方法は、もちろん感染予防である。
「若者を中心に『かかっても無症状や軽症だから心配ない』と街を出歩く人が多い。でも新型コロナは、重症化するともちろん危険ですし、無症状や軽症から回復しても、長く後遺症に悩まされる可能性のあるウイルスです。だから何よりも、感染しないための行動を心がけてほしい」(三鴨医師)
死なないから大丈夫とタカをくくってはいけないのである。
※週刊ポスト2020年8月14・21日号