沖縄県は30日、県内で新たに33人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の累計感染は2117人となった。米軍関係の新規陽性者報告はなかった。
30日の新規陽性33人中、行政検査によって19人の感染が分かった。行政検査は269人に実施していた。
県内の関連死者は計26人で、このうち8月以降の報告が19人に上っている。沖縄本島全域で病院や高齢者施設でのクラスター(感染者集団)発生が相次ぎ、若者中心から高齢者や重症化リスクのある人に感染が広がっている。人工呼吸器を使ったり、集中治療室などで治療を受けたりしている「重症」の患者は29日時点で26人に上る。
直近1週間(22~28日)の人口10万人当たりの新規感染は15・09人で低下傾向にあるものの、29日連続で都道府県別の全国最多。2番目は東京都(10・42人)、3番目は大阪府(8・54人)だった。
玉城デニー知事は、感染状況が十分に沈静化しておらず、医療提供体制はひっ迫しているとし、県の緊急事態宣言を9月5日まで再延長している。
一方、県内の新規感染者数は8月中旬までに比べて減少傾向にあるとして、警戒レベルは最高の第4段階(感染まん延期)から第3段階(感染流行期)に引き下げた。県民に①不要不急の外出自粛②集団感染が発生している繁華街や、午後10時以降の外出は控える③買い物は原則1人でーなどを求める方針は継続している。
県は29日、感染していないのに検査で陽性反応が出る「偽陽性」が確認できたとし、県内の累計感染者数から3人を取り消した。