第4話『縁』Part4
Part3へ戻る
悪漢高校
05:25p.m
冬野達を乗せた車は猛スピードで不良の巣窟・悪漢高校の校門へ滑り込む。全員が出てくる。綾那は薬でも嗅がされたのかぐったりとして動かない。それを佐藤と田中が二人がかりで運び込む。運転手を務めた鈴木が冬野に尋ねる。
「冬野さん。逃げ帰ったなんて総番や他の部隊に知れたら」
「けっ。春日も夏木も秋本もやられて帰ってきたそうじゃねぇか。四の五の言わせる謂れはねえぜ。それに総番は今日は留守だ」
「しかし」
「いいか。これはワナだ。上条の野郎が血迷って乗りこんできたらフクロにしちまえ。なにしろ今までは『地の利』は活かせてなかったからよここでやるなら俺達の有利よ。さらにうまい事あいつ等を丸め込めば…ぐふふふっ」
あいつ等とは秋本達3人を指している。
「さ…さすが冬野さん(悪知恵の第一人者)」
「し、しかし乗りこんできますか。ワナが見えみえなのに」
体の割には気の小さそうな田中が質問を寄せる。
「来る。あの時もわざわざ俺達の前にしゃしゃり出てきたじゃねぇか。ましてややつのせいでこの女は人質に取られた格好だ。どう言う考え方をしているのかとんと見当がつかないがあの正義気取りの野郎ならまずやってくる。しかも念を押した事をちゃんと守るぜ」
ここでいうのは仲間の顔が見えたら綾那が無事ではないと言う事だ。
「急げ。時間もねえ。まずは兵隊どもを呼べ」
悪漢高校
05:45p.m
「ここか…」
上条が悪漢高校に辿りつく。だが約束の時間に早いのであえて待つ事にした。
相手を刺激しないためと一息入れる目的。周辺の人間が校門前の上条を見て何か言っている。恐らく悪漢高校の敵対勢力の刺客と思っているのだろう。
(さてと…例えるならDIOの館に乗りこむ承太郎たち。12宮を突破しようとする星矢達ってところかな。人質奪還で敵のアジトに乗りこむなんて燃えるシチュエーション…なんて言ってる場合じゃないな。あの綾那と言う子も巻き込んじゃったし)
考えていたら学生服の少年が来た。敵かと身構えるが軽く手を振っている。見覚えがあるようでない。
「よっ。待たせた。風間のじゃやっぱ大きいから姫ちゃんにマリオネットでオレの中学の時のガクランを探しだしてもらったんで時間食っちゃった」
さらさらした髪の毛。男にしては細めの眉。大きな瞳。どうしても少年としては違和感がある。女装したほうが似合うかも…女装!?
「……ひょっとして赤星か?」
「なんだよ…オレの男バージョンは見たことあるだろ」
「確かに入学式の日にあるが…当たり前だけどいつもは女子の制服だもんな。わからなかった」
「へっへーん。胸もぺったんこだぜ。あのわずらわしいブラも要らないから思う存分暴れてやる」
得意げに胸元を撫でまわして見せる。確かにまったいらだった。
「あ…下着もかえたんだ。当たり前か」
何の気無しの上条のことばに瑞樹は俯く。
「いや…姫ちゃんが男ものの下着に恥じ入っちゃって探してもらえなかった…」
「……と言うことは男バージョンで…ショーツ…」
「時間だろ! オレはドサクサまぎれで乱入するぜ」
もっと赤くなった瑞樹に言われて上条は時計を見た。なるほど。3分前だ。
「そうだな。行くか」
「上条」
「ん?」
「ちゃんとつれて帰ろうぜ」
その言葉に上条は無言でサムズアップで返答した。
彼は校門前に立つ。わざと大声で名乗りをあげる。
「悪漢高校四季隊。冬野。彼女を返してもらいに来たぞ」
1歩踏み出す。途端に両側からナイフが飛んで来た。上条はダッシュしてかわした。
ナイフは互いに投げた相手に刺さるがプロテクターで固めてある。はじめから刺さる事を前提にしていた。
だが着地と同時に左右から鉄パイプなどを持った男たちが襲いかかる。そちらが本命。充分に引きつけてから大技の発動。高速回転の連続キック。
「必殺龍尾脚」
「うわああああーっ」
数を頼るだけに大した物でもなく蹴散らされる。だがそれでも十人は残っている。今度は大技の隙を嫌い細かくパンチやキックを繰り出す上条。
(頃合だな)
乱戦模様になって来たのを見計らって学生服姿の瑞樹は乱入する。混乱させるため敢えて名乗りをあげる。
「オレは外道学院の赤川みつる。てめーら悪漢を倒して名を上げる。取り込み中だが邪魔するぜ」
「外道学院? 聞いた事ないな」
「誰でもいい。ちっ。こんな時に襲撃とは」
「かまわねえ。まとめて始末しろ」
嘘八百の瑞樹の口上を信じるのは滑稽に思えるが瑞樹が本来は男と知っているのは限られた人物だけなので無理もない。二人で敵勢を突破にかかる。
また敵も二人を入れまいと必死で迫ってくる。瑞樹が両手を翳す。その両手に気が高まる。シューティングスターとにているが違う。それは瑞樹を中心に大爆発を起こす。シューティングスターの強化版。その名は!
「ビッグバン」
「うわあああああーっ」
この攻撃でもだいぶ片付けたがまだ出てくる。上条は体力温存で小技で突っ切ろうとしていた。しかし埒があかない。
「うーむ。たとえるなら敵戦闘員の中を突っ切るダブルライダーと言う所か」
「馬鹿言ってないでさっさとやれ。ちょっと骨だぜ」
「ああ。こっちはこの場所をぜんぜん知らないがあっちはよく知り尽くしている。どこに潜んでいるかわかったもんじゃない。それにやはり多勢に無勢。せめて後一人がいたら…」
しかし学生服だらけなのが功を奏していた。
「えいやあっ」
なんと十郎太も乱入していたのだがまぎれてしまいわかりにくい。
(風間!!)
(助かるぜ。乱戦はあいつの得意とするとこだし)
スタスタスタ。有無を言わせぬ歩みで進む。向かってきた敵は拳の連打で弾く。あるいは捕らえて敵に向かって投げ飛ばす。敵の落とした鉄パイプを拾って自分の武器としたりしていた。
それでも疲れるのか少し鈍くなってくるといつのまに隠したのか骨付き肉を取り出し体力を回復させた(こらこら)
「ここはまかせてお前は彼女を」
「すまんっ」
追手を瑞樹と十郎太に任せて上条は玄関に突入した。
探すまでもなかった。その位置から校庭にとらわれの綾那の姿が見えた。
「待ってろ」
上条は校庭へと踏み出した。
校庭の一部では3人の男が話をしていた。
「ちっ。まんまと乗せられたか」
「しかし俺達は総番によって出撃が禁じられている」
「確かにうさばらしにゃなるか」
校庭でまだ体力減らしの兵がいるかと思えばあっさりと抜けられた。取り合えず前方を見ると綾那はとらわれてはいるが着衣などに乱れもなく無事らしいと安心した。その刹那
「上条君。来ちゃだめぇぇぇぇぇーっ」
甲高い声で綾那が叫ぶ。だがその警告が届いたときは遅かった。風を切る音。空からの敵。とっさに迎撃で技を出す。
「くっ。飛龍…」
「遅い。モンキーライトニング」
先にロッドが炸裂していた。上条は倒れて転がってしまう。うめきながら立ち上がろうと顔を上げて驚く。
「お…お前は…悪漢高校。四季隊の春日!!」
「俺もいるぞ」
半身の状態の上条の胴にチェーンが絡みつく。そのまま力任せに引っこ抜く。
「そう言う貴様は四季隊の夏木!!」
「エレファントチェーン」
返答がわりか思いきり地面にたたきつけられた。
「ぐあっ」
なんとか立ちあがったがそこに地を駆ける音。
「ば…馬鹿な!? 秋本まで…」
「大牙」
連続ダメージで避ける事もままならない。そのまま胴を凪がれた。上条は力なく仰向けに倒れた。ゆっくりと3人が歩み寄る。
そのころ前衛はさすがに数が少なくなっていた。
「一気に決めるぜ。コスモスエンド」
踏みこみながらの連続キックがザコを蹴散らす。校門の敵を一掃したふたりは中へと向かっていた。
「ふっ。お主やはり漢(おとこ)よの」
「あたりまえだぜ。急ごう。今までの真正面から来た敵と違って人質を取るような相手。ワナがこれだけで済むはずがない」
「うむ」
だがさすがにふたりも春日。夏木。秋本が手を貸す展開までは考えてなかった。
「上条君」
綾那の悲痛な叫びがとどろく。反対に上機嫌の冬野。
「かーっかっかっ。俺様にたて突くからそうなるのよぉ」
「えらそうに言うな」
「俺たちの手まで借りねば仕返しも出来ないのか」
春日と夏木に一喝される。秋本は上条の学生服の上で木刀を一閃する。
「こんな茶番はもういい。あとは自分でやれ。殴りやすいように開いてやったからよ」
「(けっ。負け犬どもが)助かるぜ。秋本。それなら…ん? なんだ?」
冬野が怪訝に感じたのは上条が着ていた物。学生服の下のワイシャツも裂かれていたが肉に傷をつけないためかインナーのTシャツは無事だった。問題はその絵柄だった。
幼い顔立ちの。それでいて充分に大人のプロポーションの少女が肌もあらわにしながらSFちっくなプロテクターを着けている。それでいながら猫の耳(設定では集音センサー)。猫の手(厳密には前足。グローブの役割)猫の足(後ろ足。消音ブーツ)尻尾(バランサー)をつけている。どうもアニメ作品らしくタイトルと思しきものがある。
「なになに…バトルエンジェルだあ。くっだらねぇ。高校生にもなってテレビまんがのシャツ着てやがる」
「その脆弱さ…不愉快だな」
「ぐふふふ。それではこれだけ弱いのも道理」
「つまらん」
(上条君…)
四季隊は哄笑するが綾那は不思議と幻滅はしていない。まぁ痘痕もえくぼと言うことか。
「けっ。さっきはこれを後生大事にして亀になってたのかよぉ」
冬野はそのTシャツに唾を吐きつけた。上条の血相が変わった。
「あ…あああーっ…キャッティが…キャッティがぁぁぁっ」
『バトルエンジェル』のキャラクターの名前らしい。まるでものすごく高価なものが壊されたかのようにうろたえた声を出す。
「なにを寝言…な…なんだ…」
「があああああああああああっ」
上条の雰囲気が変わっていく。子供のような無邪気さから禍禍しいオーラへと。どす黒いオーラのせいか顔色も黒く見え目は血走っている。
「やはり。あやつの内には鬼が…破気が眠っておった。それが怒りで解き放たれた…」
「怒りって…アニメのTシャツばかにされて? いくらあいつがオタクでも…」
十郎太の言葉に半信半疑の瑞樹だが確かに上条は変貌した。幽鬼のように不気味なトーンの声でしゃべる。
『…許さん…万死に値する…』
さすがに四季隊も笑っていられなくなった。散開して攻撃体制になる。いや。接近戦を得意とする夏木はもともと鈍重な事もあり距離を取れなかった。それが命取りだった。上条はその場でコマの様に高速回転をはじめた。『必殺龍尾脚』のようにその場に滞空せず竜巻のように上昇する。
『螺旋龍尾脚』
「ぐおおおおおおおおっ」
夏木の巨体が巻き上げられて宙を舞う。まったく容赦ない攻撃だ。しかも倒れてうめく夏木の急所にケリをいれる非道ぶり。夏木は気を失った。
「…上条君…どうしちゃったの…」
とらわれの綾那はわが身より上条を案じている。その背後から瑞樹と十郎太が救い出すべく接近していた。
いっぽう侮れないと察した春日と秋本は攻撃をしかける。再びモンキーライトニングだが今度は飛龍撃で打ち落とされる。
「な…なにぃ…斜めに飛んだだと…軌道が正気のときと違う」
上条は躊躇せずに次の攻撃を仕掛ける。龍気炎の乱射だ。ブロッキングを続ける春日。その甲斐あったか上条の弾が途絶えた。
「今だ」
春日は得意のジャンプ攻撃に移行した。上条は「爆熱龍気炎」の体制だ。撃ち出す。
「ばかめ。誰もいないところを…な…なに!?」
『暴嵐龍気炎』
二手に分かれていたのだ。しかも地上と対空で。予期せぬ波動にブロッキングもスゥエーも出来ない。打ち落とされる。しかも地上の弾は遅くそれにまで当たってしまう。そして夏木同様に倒れたところに問答無用で頭部にけりを見舞われた。春日失神。
「けっ。化け物め」
秋本が逆上して突っ込んでくる。ところが見えない壁に阻まれる。
『…伏龍』
5発分の龍気炎が重なった塊が塊となって置いてあったのだ。
「ぐ…そうか…サル相手に弾うちまくって気合を高めていたのか…」
そのまま倒れ伏す。狼狽する冬野。
「な…なんだと…いかにケガ人ぞろいといえどあいつ等を簡単に気絶に追いこむとは…なんだ? お前は何だ?」
冬野のめちゃくちゃな攻撃。だが上条は避けようとすらしないで無造作に歩を進める。
「く…この女がどうなっても……がちょーん」
思わず間の抜けた表情になる冬野。配下は倒れ伏し綾那は見知らぬ二人の男に助けられていたからだ。小さいほうが揶揄するように言う。
「この女がどうしたって?」
「うぐ…うぐ…」
「手勢が弱すぎる。人質を取るならもっと考えろ」
佐藤たち3人は簡単に倒され綾那は解放されていた。もはや冬野に手はない。一瞬思考が止まった。その隙に上条が接近した。
「ま…待て。上条。いや…上条さん。話し合おうじゃないか。なぁ」
いつもの上条なら応じたであろうが今は闘争本能だけ。破気に取りつかれ破壊と殺戮の権化と化していた。耳を貸すはずもない。もっとも冬野も本気ではない。ナイフを突き出すがそれは弾かれた。多大な隙が発生する。そして冬野を乱打する上条。気合が最高潮に高まり彼は音もなく冬野に接近する。
「ひっ」
本能的に何かがあると察した時は遅かった。つかんだと思ったたら激しい閃光。たまらず綾那と瑞樹。十郎太は目を閉じる。
「うわっ」「なんという黒き光。これが逆鱗か」
黒いのに目に付き刺さる。目を開けた時に見たのは仁王立ちの上条と不様に転がる冬野だった。瞬間的にオーラが『龍』と言う字をかたどり炎上した。
四季隊。完全敗北。だが上条は未だ正気に返らない。今度は瑞樹たちにまで攻撃を開始した。
「やめろ上条。もう終わってる」
「無駄だ。こやつは完全に乱心しておる」
「くそっ。どうしたら」
暴走状態の上条に防戦一方の二人。だが救ったのは綾那だ。
「…上条君…そんなの上条君じゃないよ…待ってて。ねえ。『悪いオーラ』がなくなればいいんでしょ」
「確かにそれならいいだろう。きゃつはもともと善人。しかし子供の心故に残酷にもなれる。使い果たせば元に戻るはず」
「しかしきみのマリオネットはエネルギーをあげるものじゃ」
綾那はそれに構わずマリオネット「マドンナ」を出現させた。
「行け。マドンナ。悪いのを全部吸い取っちゃえ」
綾那の命令を受けたマドンナが上条に接触する。今度は逆に手から光が逆流する。
『う…うう…』
上条の動きが鈍くなる。ついには止まった。気を失ったようだ。同時に綾那もぺたんと尻餅をつく。
「うーもうだめぇ…おなかいっぱい…」
「なるほど…逆に吸い取る事も出来るのか」
「しかしお主…あれだけの破気を取りこんで無事なのか…」
「…平気だよ…」
「ううむ。神気にせよ破気にせよ魂が清らかか邪悪かで変わるだけで結局は同じものと言うことか」
「その話は後。いつまでも敵の本拠地にはいられないよ。場所を変えよう」
瑞樹の言葉で一同は悪漢高校を後にした。
近くの公園
07:34p.m
公園のベンチに上条が横たわっていた。綾那が膝枕をしている。
「う…うう…あれ…僕は?」
「僕は?」
「正気になったようだな」
瑞樹は蹴りの体勢。十郎太は苦無を手にしていた。暴走を警戒していたがとりあえず平気とわかり安堵する。。
「正気に? そう言えばあの娘は…あ…無事だったか」
見上げたら真上に泣き笑いの綾那がいたからだ。太ももを横にした状態で枕にしていたが上条を起こすと
「良かった…」
と抱きついた。赤くなる上条。それを見た瑞樹は
(どうやらまったくの二次元オタクでもないようだな)と思った。案外この娘が上条のオタクを…ひいてはあの暴走を食い止める要素になるのではと考えた。その綾那に向かい十郎太が尋ねる。
「ところでお主。これから如何様にするつもりだ?」
「え…いかようって」
「正直な話…またあんな暴走されても止める自信ないしな…ウチの学校にこない?」
リラックスしたせいか池のそばのベンチで逆立ちしたり身軽な所を見せておどけながら瑞樹が言う。
「え…ウチの学校って…あなただぁれ?」
「え。いやだな。さっきあのモヒカンが攻めてきた時にいただろ」
「え…でもでも…男の子は上条君とこの人と(十郎太)と眼鏡の人だけだったよ」
「え?!(しまった。あの時は女だった)え? えええーっ?」
「赤星」
上条と十郎太が同時に叫ぶがそれもむなしく瑞樹は池に落ちた。駆け寄る綾那。
「大丈夫…あれ? あの時の女の子?」
「そう…覚えててくれて光栄だよ…はははは……」
むなしく笑うみずき。また秘密を知るものが増えてしまった。
無限塾 1年2組
08:30a.m
一周間後。いつものように苦虫を噛み潰したような顔で担任の中尾が入ってきた。そして傍らには…
「転校生を紹介する。編入試験に受かったので塾長の配慮でこのクラスに編入となった。さあ。自己紹介したまえ」
「はい。若葉綾那です。清純女学院から来ました。よろしくお願いします」
まだ制服が間に合わないのかセーラー服のまま綾那がぺこりと頭を下げる。美少女の編入に大半の男子が喜ぶが
「なんだってあの子をウチに入れるんだよ。こんなお約束過ぎる展開…」
「またお主が暴走したらどうする?」
「そうそう。同じ学校ならあの子もお前にアタックしやすいし(オレの秘密をよその学校でしゃべられてたまるか)」
二人はにべもなかった。既に事情を聞いていた七瀬。真理。榊原も苦笑し姫子は新たなる友人に目を輝かせていた。
「さて…席だが…」
中尾が言うより速く綾那は上条の元へとダッシュしていた。そして
「上条君。だーい好きだよ」
抱き着いてそれを全身でアピールしていた。当然だがほとんどの男子からブーイングを受ける上条。
(また頭痛の種か…)
心中で中尾は頭を抱えていた。
次回予告
ゆかりの実家のファミリーレストランでアクシデントが重なりウェイトレスがいなくなってしまった。このままではしばらく休業を余儀なくされる。ゆかりは真理に助けを求め結果みずき・七瀬・姫子・綾那が短期アルバイトで助ける事になった。果たしてまともに勤まるのか。
次回PanicPanic第5話「お店においでよ」
クールでないとやっていけない。ホットでないとやってられない。