(2020年03月18日公開動画より)
『コロコロアニキ』発売になってます。
大好評のぼくのスーパー連載
『40代漫画家 原稿料は月5万
副業のユーチューバーでの月収20万!!』
22ページも描いてんだから。

こういうおもしろい本が、世の中に
出ては消え出ては消えしてます。
こういう本がいつまでも続くと思うな
って言いたい。

『ゲームラボ』も『コロコロアニキ』も
めちゃくちゃニッチなところに打ってる
わけ。

アニキってぐらいだから、『コロコロ』
を卒業したのに、まだ子供の心も抜けない
お前らみたいな、ぼくみたいな
『子供部屋おじさん』向けなんだよ。

日本の中で、しかもさらにせまーい
パイじゃん。
君たちが買わなきゃ誰が買うんだよ。
買わなかったら終わりなんだよ。

誰も買わないのに続く雑誌は、世の中に
存在しないんだよ。
おい!『子供部屋おじさん』よぉー。

あー、なんでぼくはこうやって
『子供部屋おじさん』というワードを
ぶつけているかというと、
自分が言われた時にムカついたからなん
です。(笑)

自分がコメント欄で言われた時に
「あぁ?テメーなんだ?」って思って。

だって小学校1年生の時に買って
もらった、F1レースの紙、鉛筆削り、
ライト、引出しが付いてる学習デスクを
今でも使ってるぼくですから。

そこで漫画を描いているぼくですから。
当時のすごいデスクを使ってますから。
たしかにある意味『子供部屋おじさん』
なのは、まぁ否めませんけど…。

ぼくの漫画ってスカスカだというバカが
いるんですけど、なんでスカスカなのか
っていうと、中にはもう老眼が入ってる
子供おじさんもいるわけよ。

老眼入ってる子供おじさんに、
大きな文字で見せてあげたいっていう、
ぼくのめちゃくちゃな優しさなんだよ。

だからフキダシは大きくしてるんだよ。
スペースを稼ごうと思って、フキダシ
大きくしてると思ったら大間違いだぜ。

ちっちゃい字が見えない人とか、いずれ
電子書籍になったら、スマホで見る人も
いるかもしれないじゃん。

そういう時にね、いちいち拡大させたく
ないっていう、漫画家としてのかなり
レベルの高い次元でのサービス精神
なんだよ。

だって読めないじゃん、ちっちゃくて。
子供おじさんはさすがに
かわいそうじゃん。(笑)

だったらフキダシの文字を
大きくしとけば、
そういうかわいそうな目に遭う人が
少しでも減ればいいなと思うんだよ。

ぼくからね漫画家のみんなに1つ
一番大事なアドバイスをするとしたら、
「子供おじさんは小さい字読めないぞ」
っていうこと。

そして今、君たちのお客様はほとんどが
子供おじさんなんだよ。
それをしっかりと理解することで、
やっぱり文字は自然と必然的に
大きくなるよな?
ハズキルーペとかいつも持ってないし。

ぼくはコロコロアニキに向けたケアを
して
ちゃんと読者と向き合った結果、
フキダシが大きくて、
ちょっとスカスカに感じるかもしれないけど、
でもそういうのも優しさなんだよ
っていうのを覚えておいてほしい。

そうしてみると、ぼくの漫画って
読みやすいよなー。
こんなに白いところ多いもんなー。
文字も大きいし、白いところ大きいし。

本当にこれはマジの漫画家として、
キャリアが上の人間からのアドバイス。

フキダシは文字を大きくしろ。
これは間違いない。

どうしても、たくさん文字入れちゃうと
パッと見た時にやっぱりちょっと
敬遠しちゃうの。
老眼とか入ってる人は特に。

あとは今、世の中の人の漫画の読解力が
どんどんどんどん落ちてるから。

君たち、文字がいっぱいの小説とかって
絶対読めないじゃん。小説っていうだけで
もう拒絶反応 起こっちゃうでしょ。

あぁダメダメ、もう無理です無理です。
ガタガタガタガタ震えて、変な汗バーッ
て出ちゃうじゃん。

まぁぼくもそうなんだけど、小説という
だけでも、自分の中に入ってこない。

それのもっとレベルの低いバージョンの
漫画でも文字がいっぱいの漫画は無理。

だから『コナン』も『ワンピース』も
無理っていう世界が、すぐそこまで
来てるんだよ。

今まで小説で震えてたぼくら世代よりも
さらにヤバイ奴らが、次の世代の人間だから。

だからこそ漫画は
文字大きく、
ひらがな・カタカナで迷ったら、
読みやすさ重視で、
難しい漢字もあんまり使わない。

ちなみにコロコロアニキはぜーんぶ
ルビ振ってるからね。
子供部屋おじさんって、漢字もほとんど
わかんないから。

「今日は」を「こんにちは」って
読んじゃう人いるじゃん。
だから「今日は(きょうは)」とか
ちゃーんと簡単な字にも、ルビを振って
こんなに優しいんだから。

ここまでしっかりルビを振るのも、
実はすごく大事な意識なんだよ。

自然と自分は漢字読めている感が
味わえるから、うれしいんだよね。

それぐらいバカにするぐらいが、
ちょうどいいの。

漫画家としての大事な要素、
「読者をとにかくバカにしろ」
これもいい意味でだからね。

いい意味で「読者を見下せ」
自分がわかることは、読者にもわかると
思っちゃダメ。
読者はなんにもわかんないんだから。

もうほんと赤ちゃんみたいなもんだよ。
ほんとレベルを下げないとダメ。

ちょっとでも難しい言葉使ったら、
その言葉が引っ掛かって、
「あ、なんか難しい言葉出てきたから
やーめた」
って逃げちゃうんだよ。

ぼくがそのタイプなんだよ。
ちょっとでも難しい言葉出て、
固有名詞を何個か乱発したら
もう いやだからね。
ふざけんな!って
ビシーッだから。
ビリビリビリですから。

そういう読者の気持ちも
わかる漫画家としてですね、
今後も生きていき
たいと思います。
ホントバカだから。

だから説得力あると思いますけど、
漫画家のみなさんもね、
ぼくみたいな子供部屋おじさんに
最後まで読ませる意識
を持ってくれ。
こ非常に大事なところです。
(文字起こし協力:視聴者Bさん)