<新型コロナ>感染疑い搬送に新機材 ウイルス拡散を防止 蓮田市消防本部
2020年8月29日 07時33分
蓮田市消防本部は、新型コロナウイルス感染の疑いがある患者を搬送する際、周囲にウイルスが拡散するのを防ぐ機材を導入した。県内の消防本部で、こうした機材の購入は初めてという。
アイソレーターと呼ばれ、患者を乗せるストレッチャーに簡単に設置できる。あおむけの患者をビニールで包むように隔離。中の空気はフィルターを通って排出され、ウイルスが外に漏れない仕組みとなっている。
これまで感染が疑われる患者の搬送時は、救急車の中にカーテンのようにビニールシートを取り付け、隙間をテープでふさぐ手作りの防止策で対応してきた。
冬に向けて感染の拡大や、新型コロナウイルスと見分けがつきにくいインフルエンザの患者が増える恐れもあり、より安全な態勢を整えるため、三台を購入した。一台約百四十万円。
同本部の救急救命士山口秀夫さん(46)は「わずかな隙間があってもウイルスは漏れてくる。身の安全を確保し活動できるので心強い」と話した。 (寺本康弘)
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