岩手県内初のクラスターとみられる今回のケース(県内13例目・15例目~19例目)。会食が原因で広がった可能性もあるとみられている。何があったのか詳しく見ていく。

最初に感染が確認された13例目の男性(盛岡市20代)は、お盆を遠野市の実家で過ごした。

この実家では、新たに陽性と分かった20代男性、30代女性、10歳未満の男の子の親子と、60代の男女の合わせて「5人」、そして検査で陰性だった親族「1人」、さらに東北の他県から帰省した「4人」の11人で過ごしていた。

このうち他県から帰省した親族の1人には、13日以降、寒気や熱っぽさなどの体調不良があった。他県の親族4人のPCR検査の結果はまだ出ていない。

新たに感染が確認された5人は8月16日から23日にかけて、それぞれ発熱などの症状が出たという。

この11人は実家で合計4回会食している。

大皿の料理をはしで取り合う形で食事していたということで、感染の原因となった可能性も考えられる。

親族で最初に感染が確認された13例目の団体職員の男性(盛岡市20代)については、濃厚接触者にあたる職場の同僚1人が陽性となったが、他の職場関係、受診した医療機関、友人ら合わせて44人は検査で陰性となっている。

今回陽性となった遠野市の親族5人については、新たに他の親族5人や受診した医療機関関係者、友人らの検査が行われる。

また20代男性と60代男性は一緒に客と接する店を営んでいて、今後、客60から70人について検査が行われる予定。

そして同じく新たに陽性となった13例目の男性(盛岡市20代)の同僚である盛岡市の20代男性については、友人や医療機関など12人の検査が行われている。