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新型コロナの基礎知識 阪大微生物病研が解説サイト

2020年8月27日

 新型コロナウイルス流行を受け、感染症を研究する大阪大微生物病研究所(吹田市)は、ワクチンメーカーの阪大微生物病研究会と連携し、ウイルスの基礎知識や予防法などを分かりやすく説明したサイト「新型コロナQ&A 阪大微研のやわらかサイエンス」を展開している。不確かな情報で不安になる人を減らし、科学的に確かな情報を広く伝えたい考え。

サイトで紹介しているイラスト解説の一部

 新型コロナ関連の情報はさまざまなサイトなどで得られるものの、信頼度にばらつきがあるのを踏まえて7月に開設。専門的な話について、例え話やイラストを盛り込みながら解説している。

 コロナウイルスの大きさは約0・1マイクロメートルで、人の細胞の大きさが2メートルのバスケットボール選手だとすると、直径2センチの1円玉程度と表現。ウイルスが増えるには、細胞の中に入り込んで遺伝子やタンパク質を作ってもらう必要があるため、生物ではないとされる点などウイルスの特徴から読み解く。

 感染経路や予防対策をはじめ、症状が出る要因から検査の仕組み、ワクチンの意味まで、具体的に示している。

 流行の長期化で必要な情報も変化していくのを受け、サイトでは疑問や質問を受け付けるコーナーも設置。情報を随時更新するという。