多久市は26日、新型コロナウイルスの独自対策として、国の特別定額給付金の対象にならなかった乳児に一律10万円を給付する事業案を発表した。9月1日開会予定の定例議会に提出する一般会計補正予算案に費用を計上し、子育て世帯の経済的負担の軽減を図る。

 国の定額給付金は4月27時点で住民基本台帳に登録された人が対象。誕生日のわずかな差で給付されなかった乳児もいる。このため4月28日から来年3月31日までに生まれ、市に住民登録をした乳児の保護者に対し、定額給付金と同額の10万円を給付する。100人分の給付を見込んでいる。

 また、児童生徒が分散して授業を受けられる環境を整備するため、義務教育学校3校の特別教室15カ所にエアコンを増設する。

 新型コロナの影響を受けた事業者に最大25万円を支給する市の支援金も拡充する。2~7月の収入が前年から50%以上減り、支援金の加算対象となる事業者の申請が増えているため、不足分として2700万円を計上した。(谷口大輔)

【関連記事】<新型コロナ>唐津市と佐賀市で乳児給付金 4月28日以降生まれが対象