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オオセトの契約栽培について


綾菊酒造は2017年度より蔵のある綾歌郡綾川町山田地区で地元農業法人グリーンフィールド様と連携しオオセトの契約栽培を開始しました。
現在、特定名称酒や季節限定酒の一部の商品にこの契約栽培米オオセトを使用しております。

オオセトとは

「オオセト」は香川県を中心に栽培されている酒米専用品種で、1979年に農林水産省中国農業試験場で育成された奈系212と関東77号の交配種です。瀬戸内地方に広く適する品種であることから「オオセト」と命名されました。

「オオセト」の潜在能力は非常に高く、米の性質を熟知した上で使いこなせば「山田錦」や「雄町」とは違った魅力を持つ日本酒を醸します。


綾川町山田地区で復活させた経緯

綾菊酒造は創業当時から地元香川県産米での酒造りを基本としており、特にオオセトでの酒造りは国重名誉杜氏が過去に10年もの歳月を掛け、研究に研究を重ねて築き上げた歴史があり、綾菊として非常に強い思いのあるお米です。

蔵のある綾川町山田地区では平成16年ごろまで香川の酒米として「オオセト」がたくさん栽培され、綾菊酒造もその地元で獲れたお米を使用して日本酒を醸造しておりました。

しかし、需要の減少などから「オオセト」の作付面積は減少し、地元のJAの米集荷施設で「オオセト」の受入を止めたことなどから、綾川町で「オオセト」は栽培されなくなりました。

そこで綾菊酒造は2017年度より地元の農業法人グリーンフィールド様と連携し、この綾川町山田地区で「オオセト」の栽培を復活する事に致しました。


綾歌郡綾川町山田地区について

綾菊の所在する綾川町山田地区(旧山田村)は大正天皇のご即位にあたり天皇ご即位式典の大嘗祭に供奉する新穀を栽培する田(主基斎田)に選定された米処です。

この綾川町山田地区は土壌肥沃で寒暖の差が大きく米作りには最適な場所であり、昔からこの地区の米は「山田米」と呼ばれており、その名声は県の内外に高く、往時は久しく藩主の御料米にもなっておりました。


農業法人グリーンフィールド様について

2000年に香川県綾歌郡綾川町で基盤整備事業として、若手の農家2名により任意団体が結成されました。

当時、JAの営農指導員だった現代表が会社設立に参画し、2005年に担い手の育成要件に合致する団体として、有限会社グリーンフィールドは設立されました。

地元綾川町で米、麦、野菜を計画的に栽培されており、広範囲に整備された農地を近代的な機械化により若者でも働きやすい職場づくりを社員一同で推し進め、楽しみながら考える農業を目指している会社です。


農業法人グリーンフィールド様について

良い米を作る条件は、良い水と、太陽と、水はけの良い土地です。

①お米の栽培は1年を通じて大量の水を必要とします。
→綾川町山田地区には綾川という清流があり、この水を十分に田んぼに引くことが出来ます。
②昼夜の温度差が大きいこと
稲は天気が良く日照時間が長いことがお米づくりには大切な要素です。
また夜は気温が下がって昼間との温度差が大きい土地ほど稲作に適していると言われます。
→綾川町山田地区は県内でも非常に昼夜の温暖の差が大きく、お米づくりには最適な場所です。
③水はけの良い土地であること
田んぼの土は水はけが良くなくてはいけません。新鮮な水がどんどん入って土の下へと浸透していくのと同時に酸素が根に供給されることで、稲が健全に育っていきます。
→綾川町山田地区の田んぼ非常に水はけが良く、お米づくりには最適な土地です。
④大粒、低たんぱく、胴割れが少ないこと
米に含まれるタンパク含有率が高くなるとお酒の雑味が多くなるほか、色や香味も劣化しやすくなります。
そこでタンパク含有率を低くするため、毎年使用した肥料と穂肥時期の検証を行い改善を進めております。
また、酒米の精米歩合は吟醸酒であれば60%以下になるまで精米するので、胴割れした米は砕米になりやすくなります。
そこで胴割れを防ぐため、適期での刈取りを行い、遠赤外線の乾燥機でゆっくりと時間を掛けて乾燥をしております。

ICTを利用した栽培技術の見える化の推進

2018年度より、水田の湿度や温度、水位や水温などを自動的に計測できる「水田センサー」と温度、湿度、降雨量、風向等の環境情報のデータ取得が出来る「屋外計測モニタリングシステム」をオオセトの圃場に導入致しました。

データは10分単位で情報が更新され携帯電話を経由し瞬時にどこからでも確認することが出来ます。

従来の経験と勘による農業だけではなく、農業現場で蓄積されたデータの分析により、さらに質の高いオオセトの米造りを目指していきたいと考えております。