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清酒金陵の出品酒の上槽
袋吊り方式で行う
上槽(じょうそう)の方法には、槽(ふね)や機械を使う以外に、酒袋を吊るして、無圧で自然に滴るように搾る方法があります。これを「袋吊り」または「首吊り」と呼びます。
清酒金陵の鑑評会出品酒や「雫酒(しずくざけ)」はこの方法によって搾られたお酒です。袋吊り方式はお酒が空気に触れて酸化しやすく、リスクの高い方法といえますが、きめの細かい、きれいな酒質になります。
この上槽方法には目の粗い酒袋を使用し、事前に温湯で良く洗い、水洗いすることで、異臭を完全に取り除いておきます。酒袋1枚に醪を12L程入れ、酒母タンクに袋を密着させて、空気と触れる部分を出来るだけ少なくなるように吊るします。1本の酒母タンクにつき15~16枚の酒袋を吊るします。
上槽酒は最初の濁った部分を除いた後、斗瓶(とびん)に順番に満量とります。上槽中、上槽後のお酒は極力空気に触れないように注意します。最終的に5~10℃以下の低温の場所に保管し滓(おり)を降ろします。
作業手順
- 醪の櫂入れ
- 醪をシャクで汲み出しタメ桶に入れる
- タメ桶で運ぶ
- タメ桶から袋へ入れる
- 麻紐で縛る
- 袋を移動してさん木に通す
- 滴れてくる酒の受けと斗瓶の用意