中学生「わたしの主張」浜松市大会 2人に優秀賞
2020年8月28日 05時00分 (8月28日 05時03分更新)
中学生が日常生活で感じた思いや考えを社会に訴える「わたしの主張」の浜松市大会が二十七日、同市中区の市立高校であった。優秀賞には、中部中三年の松下チャミリさん、北浜中三年の村松グルン良智美(らちみ)さんが輝いた。二人は九月十九日に静岡市で開かれる県大会に出場する。 (坂本圭佑)
市や市教委などが主催。今年は市内で三千三百八十三作品の応募があり、一次、二次の書類審査を経て選ばれた五人が発表した。市教育研究会や市青少年健全育成会連絡協議会などの審査員五人が、発表内容や態度などを審査した。
松下さんは「彩りの海へ漕(こ)ぎ出す」と題し、日本とバングラデシュの両親から生まれたハーフであることへの思いを発表した。鏡を見ると、肌の色や顔の形が周囲と異なることを自覚するときもあるが、それを個性ととらえ「柔軟でフレキシブルな存在でありたい」と主張。最後は「わたしはバングラデシュ人で、日本人です」と力強く締めくくった。
村松さんは、父の実家のネパールを二月に訪れて感じたことを「人生のかけがえのない財産について」と題して発表。ヒマラヤ山脈の標高二、〇〇〇メートルにある村で、壮大な景色と村民の温かさに触れたことを生き生きと伝えた。現地では日本と異なり「ゆっくり」と話す村民に感銘を受けたといい、「日本での便利な生活では測りきれないものが世界にはある。幸せの価値には無限の可能性がある」と訴えた。
審査委員長を務めた市教育研究会国語科研究部顧問校長の今村ゆかりさんは「どの発表も人や物をみずみずしい感性でとらえ、素直に主張していた。感動を与える内容だった」と講評した。
優良賞は次の皆さん。
鈴木茉奈さん(北浜東部中3)吉田昂暉さん(曳馬中3)鈴木雪姫さん(春野中3)
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