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魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ 作者:

第三章 勇者学院編

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憎悪の行く末


 ジェルガに向かい、ゆるりと足を踏み出す。


「……く……」


 呟きが漏れる。

 それは暗く淀んだ響きで、やがて壊れた笑声に変わった。


「……くくく……。くくくくくっ……」


 歪に表情を歪ませ、ジェルガが俺を見た。


「……いいだろう、この手で直に貴様を滅ぼせるのだ……むしろ蘇ってきてくれて、感謝しようというものだ……なあ、アノス・ヴォルディゴード」


 魔法と成り果ててもなお、ジェルガの憎悪は続いている。

 二千年もの間、絶えることなく。


「再び蘇ったことを、後悔し、そして滅べっ!!」


 ジェルガは魔法体から光の粒子を飛び散らせ、突撃してきた。


「人間の怒りを、思い知るがいいぞ、暴虐の魔王っ!!」


 上空から光が集う。

 それは彼の手に集まり、<聖域アスク>の剣と化した。


「お・お・おおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉっっっ!!」


「大層な口を利くわりには弱い」


 突き出された<聖域アスク>の剣を、<四界牆壁ベノ・イエヴン>で受け流し、間合いを詰めて奴の胸を右手で穿つ。


「<根源死殺ベブズド>」


 根源殺しの指先が奴の魔法体を握り潰す。

 光が霧散するかの如く散り、ジェルガの姿は跡形もなく消え去った。


 しかし、アゼシオン中から集まっている空の光が地上に降り注ぎ、そこに再びジェルガの魔法体を作った。


「ふむ。やはり、根源をつかめぬか」


「理解したようだな。この身はすでに<魔族断罪ジェルガ>の魔法と化している。滅びることのない、この世の秩序そのものだ」


 想定通りか。


「遊びは終わりだ。聞け、アゼシオンの民よ」


 <聖域アスク>の魔法を通じて、<魔族断罪ジェルガ>が言う。

 <聖域アスク>の影響下にある者全員の心に、その声は響いただろう。


「深き暗黒がアゼシオンを飲み込む。暴虐の魔王が二千年の時を経て、この地に蘇ったのだ。だが、恐れることはない。希望と共に祈りを捧げよ。我らが伝説の勇者に。されば、彼の者の再来が現れ、希望の光でその暗黒を晴らすであろう」


 二千年の間、種を撒いたとディエゴは言った。

 恐らくそれは、増え続けた人口と彼らに語り継いできたこの口伝を指すのだろう。


 太陽よりなおも煌々と、上空に集う<聖域アスク>の光が輝きを発する。

 その希望の光は次々とアゼシオン全土から集まってくる。


「……うっ……あぁ…………!」


「……暗黒が……あっ、ああぁぁぁっ! く、来るなぁ…………」


「やめ……う、あぁぁぁぁっ!!」


 森に倒れているガイラディーテ魔王討伐軍が脅えたようにのたうちに回る。彼らの体からは、<聖域アスク>の光がこれまで以上に立ち上っていた。


 なるほど。


「<魔族断罪ジェルガ>の魔法は、<聖域アスク>の中に潜んでいる。<聖域アスク>が膨大な魔力を集めたとき、初めて<魔族断罪ジェルガ>の意志は具象化し、魔法体を成すことができる」


 俺が言葉を発する最中にも、ジェルガの体は<聖域アスク>の光を浴びて、一回り大きくなった。


「だが、<聖域アスク>の魔力を最大限に引き出すには想いを一つに重ねる必要がある。勇者学院はそのために深き暗黒の口伝を広めてきた。絶望をもたらす、深き暗黒が訪れたとき、アゼシオンの民は希望とともに祈りを捧げる」


 更に光がジェルガに降り注ぎ、魔法体の輪郭がぼやけた。


「ジェルガ、貴様は、アゼシオンの民から無理矢理希望を吸い取っているな」


 希望の一切を吸い取られれば、その心は絶望に変わる。


 それこそが、深き暗黒の口伝を意味しているのだ。絶望の淵で口伝を語り継がれたアゼシオンの民は、伝説の勇者に祈りを捧げるだろう。その祈りは瞬く間に吸い取られ、再び絶望へと落とされる。


 出口のない暗闇を彼らはさ迷い続けることになるだろう。

 だが、そうすることで強制的にアゼシオン全土の人間の想いを一つにしているのだ。


 <魔族断罪ジェルガ>を発動させるために。


「希望のない奈落にいつまでも居続ければ、心がもたぬ。平和に生きてきた民を殺してまで、俺を滅ぼしたいか、人の王」


「なにを泣き言を吐いている。思い知ったか、暴虐の魔王。これが人間の恨みだ。我が身を犠牲にしてまで、貴様を滅ぼそうという決意が彼らにあるのだっ。民の尊い犠牲、決して無駄にはせん」


 まるでそれが崇高なことかのように宣う奴を、俺は冷めた目で見つめることしかできない。


「愚かな」


「他人事のように申すな、魔族の王。これは貴様の罪だ。我々人間にこうまで恨みを抱かせたのは、貴様だ、アノス・ヴォルディゴードッ!! 貴様が人間を殺さなければ、こんなことにはならなかったっ!! その罪を、その愚かさをっ、悔やみ、懺悔し、そして惨めに朽ち果てるがいいっ!!」


 更に希望を吸い取ったか、倒れた人間たちの阿鼻叫喚が木霊する。

 上空の光はますます輝きを増し、それがこの森を一斉に照らすように、勢いよく降り注いだ。


 ジェルガの魔法体が更に崩れ、最早原形を留めていなかった。神々しいその光はみるみる拡大し、森を覆いつくしていく。


 やがて光が象ったのは、まるで勇者を模したかのような鎧の巨人である。その手には長く、分厚く、光輝く、聖なる剣が握られていた。


「我が配下に告ぐ。負傷者を逃がせ。辺り一帯が吹き飛ぶぞ」


 ズドゥンッと振り下ろされた大聖剣を、俺は<四界牆壁ベノ・イエヴン>と反魔法、<破滅の魔眼>を重ねがけして受けとめる。


 膨大な魔力と魔力が衝突する余波で周囲の木々が薙ぎ倒され、地面が割れた。


「正義の力を思い知るがいい」


 大聖剣を振り下ろしたまま、間合いを詰めるようにジェルガが歩く。鎧巨人はその一歩で、辺りに大地震をもたらし、逃げ惑う兵たちの足を縛る。


「地下に魔王城を創るわ」

「氷の城」


 銀髪の少女が、<創造建築アイビス>の魔法を使う。

 この場から少し離れた場所の地中深くに、堅牢な氷の城が構築されていく。


「手伝いましょう。魔王城と言えども、あれだけの魔力を持つ相手ではそう長くはもちますまい」


 やってきたのは七魔皇老、メルヘイスだ。

 彼は構築されていく氷の城に魔法陣を描いた。


「<次元牢獄アゼイシス>」


 地中深くの魔王城を<次元牢獄アゼイシス>で隔離する。外から中には干渉できぬ<次元牢獄アゼイシス>だが、兵士たちが避難するためには、どうしても開けなければならない入り口が弱点となる。


 今のジェルガの力なら突破される可能性はあるが、氷の魔王城との二段構えならば、ある程度はもちこたえられるだろう。


「一匹たりとも逃がしはせん」


 鎧巨人がその魔眼で、氷の魔王城の場所を見抜こうとする。

 そのとき、辺りに霧雨が漂った。


 みるみる広がったそれは視界を封じ、氷の魔王城と魔族たちすべての魔力を覆い隠す。ミサの<雨霊霧消フスカ>の魔法だ。


 ジェルガが呟く。


「……これは……大精霊の森の守り神…………? 精霊が魔族の味方をしているというのか……?」


「とうの昔に時代は変わったぞ、ジェルガ。敵などどこにもおらぬ」


 魔力を集中して大聖剣を弾き飛ばし、その巨大な兜に<獄炎殲滅砲ジオ・グレイズ>を叩きつける。


 一瞬漆黒の炎に包まれるも、それを反魔法でかき消し、ジェルガは何事もなかったかのように俺に視線を向けた。


「……騙されるものか、暴虐の魔王。精霊を力尽くで操るとは、どこまで非道なのだ、貴様はっ!」


 鎧巨人が天高く剣を掲げる。そこに魔法陣が浮かび上がった。


「思い知るがいい、魔族ども。貴様らの祖先が犯した罪、その身をもって贖え!」


 上空の魔法陣から放たれた無数の<聖域熾光砲テオ・トライアス>が、地上めがけて降り注ぐ。


 <雨霊霧消フスカ>の魔法で狙いがつけられぬ以上、無差別の砲撃だが、数が多い。そのいくつかは、被弾するだろう。


 だが、地上から地、水、火、風、四つの魔法陣が展開され、<聖域熾光砲テオ・トライアス>を防いだ。


「……早く逃げてっ! 聖なる魔法同士だから、ある程度は防げるけど、あの巨人の<聖域熾光砲テオ・トライアス>じゃ、長くはもたないぞっ……」


 撤退しようとするミッドヘイズ部隊を守るように、エレオノールが魔法結界を張っていた。


 隊長である、魔皇エリオが立ち止まる。

 彼はその視線を彼女に向けた。


「……勇敢な人間の戦士よ……」


 まっすぐ、彼は問いかける。


「……先程もそうだ。なぜ我ら魔族を助ける?」


 彼女ははっきりと応えた。


「ボクたちの国が宣戦布告した。それはわかってる。でも、これはもう違うぞ。ボクたちは戦いたかったんじゃない。守りたかったんだ。あれは、あの鎧の巨人は、魔族も人間も殺そうとしてる」


 エレオノールは霧の向こう側にうっすらと見える巨大な影を睨む。

 ミッドヘイズ部隊の反対側では希望を吸い取られ、地面にひれ伏したガイラディーテ魔王討伐軍の姿があった。


「ディルヘイド軍が撤退の意志を示して、ガイラディーテ魔王討伐軍も引き上げようとした。それでもうこの戦争はおしまいだぞ。君たちに恨みなんてないっ」


 融合したミーシャとサーシャ。銀髪の少女が、倒れたゼシアを<転移ガトム>で次々と魔王城へ転移させていく。


 だが、一万人を転移させるのは時間がかかるだろう。


「<次元牢獄アゼイシス>で一箇所に集めましょう。それならば一度に転移させられます」


 メルヘイスが<次元牢獄アゼイシス>の魔法を使う。

 魔法の門でゼシアたちを一箇所に集めていき、銀髪の少女がそれを<転移ガトム>で転移させる。


「あっちの地下に魔王城を建てましたから、そこへ避難してくださいっ」


 ファンユニオンの少女たちがディルヘイド軍を魔王城の入り口へ誘導していく。


「どうした? よそ見をしている余裕があるのか、ジェルガ」


 俺は<飛行フレス>で上空へ向かい、ジェルガに向け、魔法陣を描いた。


「いつまで優位に立っているつもりだっ!!」


 ジェルガは大聖剣を切り上げ、描いた魔法陣ごと俺を叩き斬ろうとする。その剣を寸前のところで回避するも、魔法陣が切断された。


「<魔族断罪ジェルガ>は滅びぬ。私を止めるにはアゼシオン中の人間を殺すしかない。たとえ、そうしたところで、魔法の発動が止まるだけで、<魔族断罪ジェルガ>がこの世から消えてなくなるわけではない! 絶望するがいいっ、アノス・ヴォルディゴード、<魔族断罪ジェルガ>の魔法がこの世にある限り、魔族は滅びる宿命なのだっ!」


「ふむ。ジェルガ、言っておくがな。俺を絶望させたくば、言葉ではなく力で示せ」


「抜かせぇぇっ、どこまでも高慢な、薄汚い魔族めがぁぁっ!!」


 ジェルガの全身から数百もの光の鎖が飛び出した。それらを俺が避けた瞬間、魔法結界が発動する。鎖と鎖の内側に入ることで、術式が起動する仕組みなのだろう。


 <破滅の魔眼>でその鎖を破壊した瞬間、大聖剣が振り下ろされた。


「滅せよっ!!」


 <四界牆壁ベノ・イエヴン>を斬り裂き、巨大な聖剣が俺を地上へ叩き落とす。流血し、根源を傷つけられながらも、地面に着地した俺を追撃するが如く、大聖剣が突き立てられた。


 ドォゴォォォォォッ!! と地面が真っ二つに割れ、魔力の余波で暴風が巻き起こる。<魔族断罪ジェルガ>の魔法によって作られた聖剣は、俺の根源を確かに滅ぼした。


「なるほど」


 あっという間に俺の根源は再生していた。


「根源殺しの聖剣か」


「……な……に…………!?」


 滅ぼしたはずの俺が、その場にいることにジェルガはただただ驚愕をあらわにする。


「一度目で仕留めるべきだったな。俺に同じ攻撃は二度効かぬぞ」


 起源魔法<根源再生アグロネムト>。


 敵の攻撃と俺の根源を起源とし、その攻撃を食らわなかった状態に根源を戻す。通常、根源が消えれば魔法は行使できないため、相手の攻撃を食らう直前、<時間操作レバイド>で未来に<根源再生アグロネムト>の魔法を送っておくのだ。


 相手の攻撃を起源とするには、相手の攻撃を知っていなければならないため、二度目からでなくては使えない。


 霊神人剣エヴァンスマナに根源を滅ぼされても蘇ったのは、二千年前カノンが、魔力を送るためにその聖剣を俺に刺したからだ。


「<獄炎鎖縛魔法陣ゾーラ・エ・ディプト>」


 ジェルガが俺の根源を滅ぼしたと思い、隙を作った一瞬の間に、俺はその魔法術式を組み上げていた。

 漆黒の炎が鎖となりて、それがジェルガの巨体を縛る。同時にその獄炎鎖ごくえんさが魔法陣を象った。


 敵の動きと魔力を封じると同時に、とどめを刺すための魔法術式を組み上げる起源魔法。これが<獄炎鎖縛魔法陣ゾーラ・エ・ディプト>。


「闇の炎に飲まれるがいい」


 獄炎鎖が黒く燃え上がり、ジェルガの魔法体を一気に飲み込む。

 天と地をつなげるほどの炎の柱が立っていた。


「ふむ。まあ、そうだろうな」


 黒き炎の柱から、神々しい光が漏れる。

 それは漆黒の炎を弾き飛ばすように膨れあがり、中から、無傷の鎧巨人が現れた。


「言ったはずだ。<魔族断罪ジェルガ>の魔法は不滅。たとえ、貴様の理滅剣を持ってしても、<魔族断罪ジェルガ>という概念を永遠に消し続けることなどできん。魔族が滅びることは、宿命なのだっ!!」


「なに、それぐらいでなくては興ざめだ」


「へらず口を、叩くなぁっ!!」


 <獄炎鎖縛魔法陣ゾーラ・エ・ディプト>につながれたまま、奴の巨体が動き、大聖剣を振り上げた。


「ここは貴様の城ではないっ! デルゾゲードはないのだっ! 切り札の魔剣すら、抜くことのできぬ分際でぇぇっ!!」


 ほう。


「貴様に理滅剣は見せていない。それは、誰に聞いた?」


 魔王城が立体魔法陣であることはあの時代の者なら知っていよう。だが、理滅剣の存在を知る者は皆滅びたはずだ。


「貴様にそんなことを気にしている余裕などありはせんっ!」


 鎖を引きずるようにしながら、奴は大聖剣を横薙ぎに振るう。


「何度でも蘇るがいい。貴様の魔力が尽き、絶望の淵に堕ちるまで、断罪してくれようぞっ!!」


 大聖剣が俺を押し潰そうとするその瞬間、地上から一陣の風が吹いた。

 その巨大な剣は真っ二つに切断され、ゴトリと落下した。


「案外、斬ろうと思えば斬れるものだよね、あれだけでかくてもさ」


 ジェルガの前に現れたのは、一意剣シグシェスタを携えたレイだった。


「ふむ。十分に回復したか?」


「時間を稼いでくれたおかげで、七つとも戻ったよ」


 根源が七つ揃わねば、さすがのレイと言えど、この怪物を相手にするのは辛いだろう。そのため、少々時間を稼いだのだ。


「……愚かな……なんと、愚かな、男だ…………」


 憎しみが溢れ出る。

 鎧巨人の目が暗く光り、その声が憎悪に染まった。


「……勇者よ……。かつて英雄とさえ呼ばれたお前が、どこまで、どこまで……いったいどこまで、地に堕ちれば気が済むのだ、カノンッ!!!」


 怒声を張り上げながら、ジェルガは大聖剣を再生させる。

 さらに左手で魔法陣を描く。現れた砲門は百と八つ、そこに光が集中した。


「まさか、こんな日が来ようとはな」


 空を飛び、レイのもとへ移動する。


「君がいなければ、僕もどうなっていたかわからないけどね」


 握り締めた拳を、レイに向かって、ゆるりと突き出す。

 この手は何千何万、いやそれ以上の人間の血で汚れている。


 レイは同じように拳を握り、俺にそれを突き出す。

 彼もまた数え切れないほど多くの魔族を殺してきた。


 それでも、俺たちは、ただ立場が違っただけだ。

 ただ守りたかっただけなのだ。


 恨みなど微塵もない。


「行くぞ、友よ。二千年前から続く憎悪の連鎖をここで断ち切る」


 こくり、レイはうなずく。


「アゼシオンとディルヘイドに平和を」


 俺とレイは、互いの拳を緩くつき合わせる。

 瞬間、<転移ガトム>の魔法でレイはジェルガの真後ろに転移した。


「小賢しい真似をっ!!」


 ジェルガが振り返ろうとするが、<獄炎鎖縛魔法陣ゾーラ・エ・ディプト>へ魔力を注ぎ、魔法の鎖でもって押さえつける。


「させると思ったか」


「おのれぇぇっ!!」


 <聖域熾光砲テオ・トライアス>が無数に放たれる。

 それをかいくぐりながら、真正面から奴へ接近する。


「おのれええぇぇぇぇぇっっ!!!」


 大気を唸らせるが如く振り上げられた大聖剣を、レイが一意剣で両断した。


「させないよ」


 二千年前の亡霊。二千年前の憎悪。

 過ぎ去ったはずの戦いに今度こそ終止符を打つため、大戦の英雄が二人、空を駆ける。


 勇者と魔王が、行く――


いよいよ、戦いも大詰めなのです。


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