今回は、カナディアンウイスキーの代名詞、カナディアンクラブの12年を飲んでみます。
カナディアンクラブは1858年、穀物商だったハイラム・ウォーカーによって発売されました。
元々ウォーカーは、アメリカ国内でウイスキー事業を立ち上げようとしましたが、この時代からアメリカ各地で禁酒運動が活発化したため、五大湖のほとりでアメリカの国境、デトロイトに近いカナダのウィンザーに蒸溜所を建設し、ウイスキーの事業に着手しました。
当初は「クラブウイスキー」という名称で売られていましたが、1890年にアメリカの法律で生産国の明記が義務化されたのに伴い、カナディアンクラブと改められました。
レギュラーボトルでは6年の熟成を行っているのに対して、このクラシックでは12年熟成を行っています。
従来のボトルは釣り鐘を思わせるようなデザインだったのに対して、現行ではレギュラー同様の丸瓶に改められました。
今回は改めてそれを飲んでみようと思います。
液色は少々明るい茶色です。
味わいは、刺激の割にアルコールからの辛みは少なめで、軽い苦みの後に甘さが広がります。
加水が進むと、ライムの爽やかさが目立つようになり、アルコールの刺激は抑えられてきます。
味わいは、苦みが中心で奥の方から酸味が感じられるかな、というほどです。
加水されると、多少甘みが出てきます。
味わいは、ほろ苦さが前に来るものの、甘みと酸味が加わって、絶妙な香ばしさを感じられます。
レギュラー同様に、多少のバーボンっぽさを持ちながらも甘みのあるウイスキーという印象でしたが、12年ものは苦みの方が前に来て、多少エグいように思われます。
人によって、レギュラーの方がとっつきやすいかも知れません。
700mL、アルコール度数40度、価格は2000円ほどです。
 
 
 
倍の熟成期間を使ったカナディアンの定番
元々ウォーカーは、アメリカ国内でウイスキー事業を立ち上げようとしましたが、この時代からアメリカ各地で禁酒運動が活発化したため、五大湖のほとりでアメリカの国境、デトロイトに近いカナダのウィンザーに蒸溜所を建設し、ウイスキーの事業に着手しました。
当初は「クラブウイスキー」という名称で売られていましたが、1890年にアメリカの法律で生産国の明記が義務化されたのに伴い、カナディアンクラブと改められました。
レギュラーボトルでは6年の熟成を行っているのに対して、このクラシックでは12年熟成を行っています。
従来のボトルは釣り鐘を思わせるようなデザインだったのに対して、現行ではレギュラー同様の丸瓶に改められました。
今回は改めてそれを飲んでみようと思います。
熟成感が薄れていないか
グラスからの香り、液色
香りは、アルコールからの刺激を帯びつつも、リンゴ、ナシの香りが感じられます。液色は少々明るい茶色です。
ストレート
先にアルコールからの刺激が訪れた後、ヨード、リンゴ、バニラ、シナモンの香りが広がります。味わいは、刺激の割にアルコールからの辛みは少なめで、軽い苦みの後に甘さが広がります。
ロック
ロックでもアルコールの刺激は強く、メロン、ヨード、バニラの香りが続きます。ただバーボンほどの強さはありません。加水が進むと、ライムの爽やかさが目立つようになり、アルコールの刺激は抑えられてきます。
味わいは、苦みが中心で奥の方から酸味が感じられるかな、というほどです。
加水されると、多少甘みが出てきます。
ハイボール
香りは、バニラとシナモンの甘い香りが一気に広がります。その後はレーズンもかすかに得られます。味わいは、ほろ苦さが前に来るものの、甘みと酸味が加わって、絶妙な香ばしさを感じられます。
まとめ
旧ボトルに比べると、アルコール感が強く感じられ、熟成感が薄れたように思えます。レギュラー同様に、多少のバーボンっぽさを持ちながらも甘みのあるウイスキーという印象でしたが、12年ものは苦みの方が前に来て、多少エグいように思われます。
人によって、レギュラーの方がとっつきやすいかも知れません。
700mL、アルコール度数40度、価格は2000円ほどです。
<個人的評価>
- 香り C: アルコールの刺激が強め。ヨード、リンゴ、バニラ、シナモンと続く。
 - 味わい C: 苦みが先行する。後々酸味や甘みが出るが強くない。
 - 総評 D: 12年ものとしては若すぎる印象。