米田酒造は、明治29年(1896年)に、松江で創業しました。
松江は海、山、川、湖と豊かな自然に囲まれた町です。その恵まれた環境に加え、城下町として陸路・水路ともに整備が進み、多くの旬の食材が集まる流通の拠点地域として発展してきました。さらに、江戸時代には松平不昧公により広く普及した「茶の湯の文化」が、この地域の中に豊かで、洗練された食文化を醸造してきました。
日本酒は、昔から多くの人に食事と共に「ほっと、こころ和む時間」を提供してきました。
新鮮な食材が揃い、豊かな食文化がある松江の中で多くの方が喜び、飲んでいただける日本酒を提供するためには、より洗練された「美味しさ」が求められます。その声に応えるべく、先人たちは季節で変わる旬な食材とお客様から寄せられる声にあわせて、より良い原料を集め、技術を高め続けてきました。
この酒造りは、当蔵の酒たちの中に脈々と受け継がれ、「まち」と「ひと」によって育まれた「伝統の味」として今もなお、愛され、親しまれ続けています。これからも変わらず、この伝統の味を受け継ぎつつ、さらなる「美味しさ」を求めて、我々は酒造りを精進し続けていきます。