ソフトバンク社長、上場20年「思えば遠くに」 業績拡大は「まだまだ」

2014/2/12付

ソフトバンクが日本の携帯通信会社で純利益トップに。「今後は総合戦で収益を拡大」と孫社長(12日、東証)

ソフトバンクが日本の携帯通信会社で純利益トップに。「今後は総合戦で収益を拡大」と孫社長(12日、東証)

ソフトバンク(9984)の孫正義社長は12日に開いた決算説明会で「上場して20年。振り返って本当に昨日のような気もするし、ずいぶん遠くまで来たなという思いもする」と述べた。1994年に上場してからの20年間を、銘柄コードが隣のファーストリテイリング(9983)と同時期に上場した当時を懐かしみながら振り返った。

20年で営業利益は約300倍に拡大、時価総額は約50倍に膨らんだ。孫社長は一時赤字に陥ったことに触れながら「当時は生きるか死ぬかだったが、今思えば『誤差』だった」と語った。

同日発表の2013年4~12月期の連結決算(国際会計基準)は売上高、営業利益、純利益ともに4~12月期としての過去最高を更新した。携帯電話の契約者数増加に伴う通信料収入の伸びや米携帯電話スプリントをはじめとする積極的な買収が寄与した。14年3月期通期の営業利益は1兆円以上と、NTTドコモを上回る見通しだ。孫社長は業績について「まだまだここから本気で伸ばしていく」と話した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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