運動は、エネルギーを燃焼する有酸素運動と基礎代謝を上げる筋肉トレーニング(筋トレ)に大別され、行う順番によって効果が変わることが報告されている(関連記事)。今回は、この2つの運動のどちらが認知症予防に効果的か検討した研究結果について。カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のLindsay S. Nagamatsu氏らは,認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)を持つ高齢女性を対象に検討したところ、筋トレを行ったグループで認知機能の複数の項目などに改善が認められたと、4月23日付の米医学誌「Archives of Internal Medicine」(2012; 172: 666-668)に発表した。