「ふふふ、セブルスはかわいいなぁ」

「せ、先輩!なんですか、突然!!」

ルシウス・マルフォイは、体調不良で授業を休んで寮で寝ているセブルス(ルシウスいわく)を見舞いに来ていた。

「あはは、顔が赤いぞ?」

「先輩~…っ!!」

頬を赤らめていたセブルスの顔色が、突然青くなった。
セブルスは洗面所へ走っていった。

「おえぇぇぇぇぇぇ;;」

「セ、セブルス!?大丈夫!?」

「う、だ、だいじょぶ…ぉぇぇぇぇ;」

「…ねぇセブルス」

「はい?」

「それって…つわりじゃない!?」

「………」

セブルスが、今の発言を冗談でとった沈黙なのか、それとも本気で悩んでいるのか。

「そ、そうかもしれません…」

どうやら本気だったようだ。

「え!?心当たりあるの!?ちゃんと僕とするときピル飲んでた!?」

「いや、飲んでませんけど!先輩こそちゃんと避妊してました?」

「なっ、僕のせいなの!?とにかくセブルス、妊娠しちゃったの!?」

「…2ヶ月かな」

「ど、どうしよう…」

「最近よく気持ち悪くなって吐くんです」

ルシウスが考え込んだ。

「2ヶ月前…あっ!あの時!」

「あぁ…もう!先輩ったら激しかったから…」

「と、とりあえず産婦人科という名の医務室へ行こう!」

「う、うん…」

   ***

「熱と風邪ね」

「「………はぁ」」

「ちゃんと休んでたの?結構悪化してるわね」

「はい、あの、吐き気がよくして吐いちゃったんですけど、その…」

「ああ、それは風邪の諸症状ね」

「「あ、そうですか…」」

「…つわりじゃないわよ」

((み、見抜かれてる!?))

「まぁとりあえず二人で頑張ってちょうだい…(なんなんだこいつら常識で考えて男同士じゃ子供はできねーっつーの!)」

「「は、はい!」」

   ***

「つわりじゃなかったねぇセブルス」

「そうですね、先輩」

「…今度は避妊しないでしちゃう?」

「えぇっ!?先輩、そんな…」

「じゃぁ卒業したら…」

「え?」

「結婚しよう!」

「…は、はい///」








*-----------------------------------------------------●

AHAHA!なんだこいつら!!馬鹿もいいところですね;
保険医のツッコミは私の気持ち…。しかも最後はプロポーズ。
なんだかこっちが恥ずかしくなっちまうぜ(誰



05.5.28. 空野スズメ


Ads by TOK2