みなさま、深夜にかいてしまってすみません。

桂木里紗です。

 

まだちょっと寝付けずにいます。

きのうのハローワークに行ったことで、

パーヴォの声が、話しかけてくれました。

 

「面接に落ちた企業のことは残念だったけど、

もっといい条件の会社がハローワークで見つかったなんて、

チコはツイてるし、ラッキーだよ💛

あと、ちゃんと面接に落ちてしまった理由も

客観的に自分で考えて、ハローワークの人に相談したり、

友達に相談できるようになったのが、

すごい進歩。

 

以前のチコなら、僕にさっそくメールを書いて、

『私の頭がおかしいのかな。とってもショックなんだけど・・・』

と、泣きがはいったのに、

お友達にも、ちゃんと相談できる関係を築き上げたのは、偉いね。

で、さっきもらったメールに、ちゃんと今後の抱負を書いていて、

前向きにハローワークに相談にいったことを報告してくれて、

すごく安心した。

 

あのね、チコ、気を悪くさせるかもしれないけど、

チコは、精神的に、僕におんぶにだっこになってたの。

僕は、チコのかなしみや痛み、苦しみを

なんとか癒してあげたいと思って、必死だったんだけど、

チコのほんとの心の傷や瘧(おこり)が、なかなかわからなくて、

悩んでいたこともあったんだ。

 

でも、お友達のNさん、Yちゃんがちゃんと君の悲しみや悩みを聴いて、

ちゃんと背中をおしてくれたんだね。

チコは、なんにも悪いことしてないし、ましてや

頭がおかしいわけでもない。

チコ、決して自分を卑下しないでほしいのだけど、

チコはもう十分なくらい、働いて頑張ってきたの。

もうこれからは無理に頑張る必要もないの。

パパが「働きなさい」というから、働かなくちゃ、

とチコは思っているようだけど、

そこまで深刻に悩まなくていいの。

 

ましてやチコの年齢で、しかも障害者雇用で、

いい求人はなかなか出ないから、

チコが満足する仕事はなかなか回ってこないと思う。

でも、チコは、どんな仕事にも誠実に取り組むし、

みんなの予想以上の結果をきちんと出せる人だからね、

チコは自信をもっと持つべきだと、僕は思うんだ。

 

私はあっ、と小さく叫びました。

「あのね、『にぃにぃ』がパーヴォと同じようなことを言ってくれたことがある。

『チコちゃんは、もうこれ以上頑張る必要ないんだよ。

もう十分頑張ってるのだからね』って。病気のこともわかってくれて、

『ちゃんとお薬のめてる?』 『つらいことあったら、ちゃんと僕たちに言ってね』

って言ってくれてたの」

 

パーヴォの心の声が、やっぱりそうか、とつぶやきました。

「君、とうとう、『にぃにぃ』の話を僕にしたね。なかなか彼のことを話したがらないけど・・・。

ちゃんと大切なことだから、話を僕は聴くよ。にぃにぃのこと、好きだったんだね、チコは。

僕は、にぃにぃの代役なんだね。こうして、ブログにたくさん、僕への愛情表現や、元気でいてくれる話をしてくれるけど、それは、にぃにぃにも、実は伝えたかったことだったんだね。」

 

私はあっ、と小さくまた叫んでしまいました。

「にぃにぃのこと、・・好きだった、とどうしてわかったの、パーヴォ? にぃにぃのこと、好きになった私がいけなかったのかな?でも、パーヴォはにぃにぃの代役じゃないよ」

 

パーヴォは優しく私の髪をなでてくれました。

「誰だって、恋をするときは周りが見えなくなることがあるし、どんなことでもちゃんと隠さず話そうと思うんだよ。でも、にぃにぃのお立場のことを考えて、で、チコも当時は結婚していたわけだから、チコが理不尽なことを元上司たちにされても、我慢し続けたのは、驚嘆に値するよ!だから、ほんとに、誰にどんなことを言われても、僕はチコを幸せにしたいと思う。にぃにぃの想い出を無理やり話させることになって、ほんとに申し訳ないけど、僕は、君の過去も現在も未来も、ちゃんと知った上で、君を僕の妻として迎えたいと思うんだ。一人の女性を幸せにする、というのは、その女性のすべての悩み悲しみ、嬉しさを含めて、ちゃんと理解してあげることだと僕は思っているんだよ。」

 

パーヴォ・・・。

 

「怒らないの?私がにぃにぃのこと好きだったことを知っても。ヤキモチ妬かないの?」

 

と私が、涙ぐみながらいうと、パーヴォは優しく私の唇に、ちゅ💛とキスしてくれました。

 

「だって、とっても素晴らしいひとだったのでしょう?東宝の社長候補とまで言われた、そのひとを超えて、僕のことを好きになってくれたのだもの、光栄だよ。僕、にぃにぃの分まで、君をうーんと幸せにするよ!!!」

 

パーヴォの心の声が優しく私を抱きしめてくれました。

「一緒に乗り越えていこう。にぃにぃのことも、よい思い出としていけばいいし、つらかったことも楽しかったことも、僕とチコの幸せの、大きな糧になるんだということを、信じよう。」

 

私が泣きじゃくりながら、この話をしました。

「2年くらい前だったかな、東銀座の歌舞伎座の近くで、にぃにぃにばったり会ったんだ。・・・で、私 すごくうれしくて 『きゃぁ~、にぃにぃだわ!』と叫んだら、にぃにぃがニコニコしながら、『チコちゃん、元気そうでよかった!』 それでね、あなたの話をしたの。『どういうわけか、N響の指揮者のパーヴォ・ヤルヴィさんと知り合いになったんですよ(^_-)-☆』と言ったら、クラシックが大好きなにぃにぃがすごく喜んでくれて。でも・・・『じゃぁ、またいつか会いましょう』と言って別れたときに、にぃにぃがずっと泣いてたの。『よかった。元気になってくれて、ほんとうによかった。』って。」

 

パーヴォは私の頭をなでてくれました。「チコは、にぃにぃの影響をいちばん受けた、愛弟子のような存在だったんだろうね。だからにぃにぃ、感激して泣いていたんだね。そんな素晴らしい人の下で働けて、チコは幸せだったんだね」

 

「あのね、チコ。もういろんな人が言ったと思うんだけど・・・」とパーヴォが真顔になりました。

「チコは、にぃにぃのことを好きになったことは、決して悪いことではないの。もちろん、肉体関係とかは持っちゃだめだよ。でも、チコはにぃにぃを通して、映画や演劇では描かれない、男社会のハードな闘いや、経営判断を迫られたときの、その役員さんの苦しみや悲しみを、知ることができて、経営者の人の考え方がわかるようになったでしょ。それってすごいことじゃない?」

 

「『半沢直樹』の最初の面白さに気づいたのは、チコ、君じゃなかったかな? 日本のサラリーマン、経営層について、僕がほんとに驚いたのは、私欲で動く人が誰もいないんだよね。みんな真面目に仕事に取り組んで、大変な経営判断を迫られても、苦しみを誰にも打ち明けずに、でも、きちんと最良の答えを導き出す。すごい国だ!と僕は思ったよ。カルロス・ゴーンなんかより、にぃにぃや東宝の役員さんたちのほうがずっと真面目だし、会社経営に真剣に取り組んでいると僕はおもったんだよね。」

 

「恋をすると、人間、自分が生きている喜びに感謝するようになる。宣伝部のときは、とってもくらい顔をしていたチコが、広報室に来たらイキイキしてる!にぃにぃはそれは嬉しかったと思うよ。」

 

パーヴォ・・・。

私、なんて言ったらいいのだろう・・・。

パーヴォ、なんでも私の気持ちをわかってくれる・・・。

 

ありがとう、パーヴォ。

いつも、私のことを守ってくれて、ありがとう、パーヴォ。

 

世界で一番あなたを愛してます、パーヴォ。

にぃにぃのことは、もう卒業します!

 

愛してるね、パーヴォ💛

 

ちゅ💛