弓なりに弧を描く海岸線。自然に囲まれた美しい湾は波もなく、都会の喧騒を離れ、穏やかなひと時を過ごすことができます。
ここは都内から電車1本でアクセス可能な神奈川県三浦半島の南端に位置する荒井浜海水浴場。三浦半島といえば、三浦海岸があまりにも有名なのでよく知られていませんが、実は知る人ぞ知る穴場のビーチなんです。
安心して子どもが遊べる穏やかな海
東京・品川駅から電車とバスを乗り継ぎ、約1時間半で到着できるこちらのビーチ。150mほどの長さですが「日本の水浴場55選」「日本の水浴場88選」にも選ばれた風光明媚な海水浴場です。
海は遠浅で見通しがきくため、地元では、子どもの海デビューにピッタリな海水浴場としても知られています。
透明度が高く、シュノーケリングスポットしても有名。季節になると浜辺にアオリイカやクサフグが産卵に訪れるほど美しい自然が今なお残っています。
また、波がないため、カヤックやサーフボードの上に立って水面を漕いで移動するスタンドアップパドルなどのマリンスポーツにも最適です。
海岸から海を見ると、正面に富士山の姿も!筆者が訪れた海開きの日は雲が多く、はっきりと撮影することができませんでしたが、天気が良ければ相模湾越しに勇壮な富士を見ることができます。
大きな魚も隠れているかも?岩場で磯遊び
ビーチの両側には岩場が広がっており、磯遊びも楽しめます。大小さまざまな潮だまりがあり、巻貝や海藻など、豊かな自然を身近に感じることができます。
特に、この辺りの岩場はプレート状に重なった珍しい地形になっており、滑りやすく、先端のとがった危険な感じではありません。平らな面が多いので、注意さえしていれば歩きやすいですよ。
また、水が透き通っているので、水中をのぞき込むと小さなカニやハゼなども見つけることができ、小さな子どもは1日中飽きることがないでしょう。むしろ、気づくと大人の方が夢中になっているかもしれません。
3軒の個性的な海の家
荒井浜海水浴場には海の家が3軒あります。シャワーや着替え、食事、休憩はもちろん、名物の海鮮バーベキュー(要予約)も食材や道具の用意、後片付けまですべてやってもらえるので、手ぶらで遊びに行けます。
面白いのが、どの海の家も夏だけではなく、通年営業を行っているため、設備やサービスに抜かりがありません。それぞれ個性的でタイプが異なるので、どこでくつろぐか、用途に合わせて選ぶことができます。
1. 海の美術館
アンティークな雰囲気のレストラン&ギャラリーです。ウッドテラスから海を眺めながら飲むコーヒーやオリジナルカクテルは、ここでしか味わえない贅沢な時間。こだわりの食事はパスタ(700円~)にどんぶり(800円~)、カレー(700円~)、ラーメン(700円~)などを用意。
利用料として1300円(大人1人)を払えば、シャワーや更衣室以外にもサマーベッド、パラソル、ミニロッカー、カゴなどが1日中すべて無料で使えます。
営業時間…10:00~17:00(不定休)
電話番号…046-881-2787
公式サイト…https://www.uminobijutukan.com/
2. 海上亭
これぞ海の家!という民宿も併設された食堂スタイルのお店。ビーチの最も入り口に位置し、食事や休憩をしたりと、海を楽しむ人たちの憩いの場として親しまれています。
焼きそば(550円)からかき氷(350円~)、焼きとうもろこし(400円)、おでん(550円)まで、定番だけどつい食べたくなるメニューが揃っています。
通常の10時から17時の営業時間以外に、予約すればナイトバーベキューを18時から21時まで楽しむことも可能。
営業時間…8:30~17:00(夏季無休)
電話番号…046-881-2738
公式サイト…http://www.kaijotei.net/
3. カメハメハ大王の渚
リゾート気分を味わえるハワイアンカフェ・ダイニング。利用料2000円を払えば、パラソルやベット、シャワー、更衣室、荷物預かりサービスをすべて受けられるほか、油壺湾や小網代湾の絶景秘境を巡るアドベンチャーボートクルーズにも無料で参加できるという太っ腹ぶり。
食事メニューはパンケーキ(1000円~)やロコモコ丼(1200円)、タコライス(1000円)、ドリンクにはKONAアイスコーヒー(650円)やトロピカルジュース(500円)など、南国ムードを思いっきり楽しめます。
営業時間…9:00~17:00(悪天候の場合は休み)
電話番号…046-874-4550
公式サイト…https://kamehamehadaio.com/
海岸までのアクセス
荒井浜海水浴場には、京浜急行久里浜線「三崎口」駅から京浜急行バス(1番のりば「油壺(京急油壺マリンパーク)」行)に乗車して約13分、終点の「油壺」で下車します。
バス停から海岸までは、通ってきた道(県道216号線)を180mほど戻ったところに浜に通じる入口があり、そこを真っ直ぐ歩けば4分ほどで到着します。ただし、初めて行く場合は、目印となる入口の看板を見落としがちなので注意が必要です。
看板は出ているのですが、少し色褪せているうえ、サンセットの景色を映したものなので、青い海を想像していると気づかずに通り過ぎてしまいます。
周りにあるたくさんの海の家の看板か、磯料理のお店「あじろ亭」の目の前が、まさにビーチに続く入り口なので、それらを目印にするとわかりやすいでしょう。
また、入口からの遊歩道は一本道ですが、最後に道が二股に分かれています。初めて行く場合は、どっちに行けばいいのか迷うかもしれませんが、結論から言うと“どっちも海岸につながっています”。
階段を使うか、バリアフリーで坂を下るかの違いですので、特に理由がなければ階段を使った方が早く海岸に着きますよ。
階段の途中には、誰でも無料で使用できる公衆トイレがあります。
シャワー代わりに露天風呂という選択肢も
海で遊んだあと、シャワーを借りる前に知っておきたいのが、すぐ近くに贅沢なお風呂があるということ。
「油壺」バス停から歩いてきた人ならもうお気づきだと思いますが、バス停のすぐ隣には、ホテル京急油壺・観潮荘があります。荒井浜海水浴場からも約5分の距離。こちらには海水を使用した自慢の露天風呂があり、宿泊客でなくても日帰り入浴が可能です。
バシャバシャ泳ぎ、サンサンと陽光を浴びて、はしゃぎ疲れた心と体を癒してくれるオーシャンビューの海水風呂。温泉ではありませんが、日本でも珍しい天然ミネラルたっぷりの貴重なお風呂です。
入浴料は大人1000円(公式サイトの割引券をプリントアウトして持っていけば20%OFFの800円。みさきまぐろきっぷの施設利用券を使えばタダ)。
海の家でシャワーを借りるか、大浴場でゆっくり体を流すかはあなた次第。海水で始まり、海水で終わるのも荒井浜ならではの楽しみ方です。
混雑時は、日帰り入浴の時間制限がされることがあります。あらかじめ公式サイトや館内掲示を確認しましょう。
タオルは入浴料(大人1000円 / 小学生以下500円)とは別料金になります。フェイスタオルとバスタオルのセットが300円でレンタル可能。ただし、タオル持ち込みOKなので、用意しておくとお得です。
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(image by 筆者)
(ライター:siomoon)